マフラー 修理参考 ロウずけ

January 26 [Sun], 2014, 3:21
まず素人がロウ付けしようとしてそろえるものに携帯カセットコンロで使うようなボンベ式のバーナー、銀ロウ、フラックスを用意すると思うが、この銀ロウが高い。極細スパゲッティのような銀ロウが数本で1800円とかするので、バーナー、銀ロウ、フラックスとそろえると、この時点で初期投資5千円を超える。
銀ロウも30cm程の長さがあり、ハンダ付けのイメージで考えると結構使い出がありそうな感じもするかもしれないが、これがそうでもないのだ、素人が使うとなると。初めてのロウ付けだとテストにステン板にナットでもロウ付けしてみようとやってみるだろうが、これで6、7回も失敗すれば、あれもう銀ロウがないということになりがちなので、業者に頼まずに安く済ませようなんていう考えでロウ付けに手を出すのであればやめておいた方が良い。
さて、そんなことよりも自分でロウ付けしてみたいという強い希望がある方は、続きに書いたロウ付けマニュアルを読んでみて下さい。これを読んでやって頂ければ多少は銀ロウ代やボンベ代を無駄にせずに一発OKなんてことも夢ではない・・・かも。
でもねぇ。本題に入る前に言うのもなんだけれども、私らのような素人がこのようなバーナーで行うロウ付けは、やはり小物同士の接続がいいところなんじゃないかなぁと思う。要は火力の限界、バーナーの限界っていうのがすぐに見えてきちゃって、作業を行うにつれ、たとえ小物でうまくいったとしても、大物を対象にしたロウ付けはちょいと無理っぽいかなぁと考えるようになった。
溶接の設備がないからロウ付けでって考える方が多いと思うが、そもそも、ロウ付けという技術自体が大物を対象としたものではないんじゃないかなぁとも思えてくる。
ま、それはさておき、ロウ付けは覚えればかなり強力な技であることには違いがない。
そのうちにロウ付けによるマフラー制作なんて実験をしてみようとも考えている。

まず気をつけないといけないのがロウ付けする対象物の設置場所である。
万力なんかで直に対象物のナットを挟んで、バーナーをあてるというようにすると、火を当てるそばから熱が万力の方に伝わって流れてしまい、いっこうに対象物のナットが赤くならないということがある。こういう場合はレンガの上に直に対象物のナットをおき火を当ててやるとみるみるうちに赤くなったりする。要は対象物の熱が逃げないようにしてやる必要があるわけだ。だからロウ付けする対象物同士が小さいものなら良いが、大きな部品に小さなものをロウ付けしたいというような場合、なかなかロウ付けできる温度にならなかったりする。ただ、レンガもものによっては熱ではじけたりすることもあるそうなので耐火レンガ等を使うといいのかもしれない。

次に気をつけるのは風。
このバーナーでも鉄工所か製鉄所かというほど対象物を地獄の業火のごとく赤くすることはもちろんできる。しかし、気をつけなければいけないのは風だ。するっと銀ロウが流れる温度にするには作業場所を無風状態にすること。こうしないと案外とバーナーの火は風に弱いので対象物にうまく火が当たらないのだ。
またロウ付けしたいものがナットのように丸いものだと、火をあてている反対側がうまく熱が入らないことがあるので、まんべんなく温度が上がるように火を回してやる必要がある。
実際の本職の方のロウ付け作業をウェブでムービーで見ることができたが、対象物をろくろのようなものにセットしてまわしながらバーナーをあてていたりしていた。もっとも本職の仕事なのでいわゆるガストーチとか酸素バーナーをつかっててもそうやっているのだから、素人が小さなバーナーでナット状のものをうまくロウ付けしようっていうのにそもそも無理があるわけだ。

さて、作業環境が整ったら、次はフラックスだ。
フラックスを使うのは、対象物を熱で酸化させないために行うとともに、フラックスがロウの流れを促してくれる。
対象物にバーナーを当てる前にロウ付けする箇所にフラックスをつけておくのだが、適量をつけると言われても、その量さっぱりわからない。とりあえず、私はここにはロウが載ってほしいなぁと思う範囲に結構盛りつけるようにつけている。私が使ったフラックスは半固形という感じで半パサパサで、ドライバーの先で撫で付けるようにしないうまくフラックスがのらずに苦労した。ぱさぱさではつけるのにも苦労するので、1、2滴水をたらして多少粘り気を出してやると良い。クリーム状のフラックス等もあるようです。

さて,バーナーをあてよう。
フラックスをつけたら左手にバーナー、右手にロウ棒をもち、バーナーを当てる。
なお、ロウ棒は長いまま端を持つとぷるぷると先端が揺れてさす際に落ち着かないので、半分くらいに切るかしておくと良い。火を当てると、フラックスはぐつぐつと煮立つような感じをみたと思ったら、一度かわいたようになりふたたび、その後てかてかつるつるの液状になる。
対象物の温度もよく、フラックスの状態もOKであれば、ここでロウ棒をさしてやるのだが、ロウをさすタイミングが,これまた難しい。
対象物が真っ赤になり、フラックスもてかてかのつやつやというタイミングでロウをさすと、するっとロウが解け流れる。ロウは対象物の温度とフラックスの状態が適切であれば、ほんとにロウ棒をさした瞬間にするんと溶けるので、ロウ棒をさしたときにツンツンという感触がしたら、温度が上がっておらずロウは溶けないと判断した方が良い。そのままじーっと待っていてもロウ棒がグニャグニャになるばかりだ。
このするっと流れるという感じにならずに、ロウ棒がぐにゅっと曲がってしまったり、ロウ棒が曲がった先で折れてベビースターラーメンの盛り合わせみたいになってしまったら、それは大失敗ということである。こうなってしまったら、いくらバーナーを当てても溶けないし、つついてそれっぽくならしてみてもきちんとロウ付けできていないので強度は全く期待できない。やり直しである。
また赤くはなったが、テカリがなくなったというのはフラックスがすでに終わってしまったかどこかへいってしまったことなので、フラックスをドライバーの先等で足しのせてやると良い。
なお、ロウ付けの際に対象物が赤くなる迄熱するというのは、ステンレス等鉄の場合である。アルミの場合は赤くなるどころか、なんにも見た目変わらない状態でいっきにぐにゃっと崩れてしまうらしい。アルミのロウ付けは温度は低いが難しいと言われるのはこの素材の融点の問題からくるのである。なので、いきなりアルミのロウ付けに挑戦するのではなく、鉄のロウ付けで十分実験をしてからの方が良いと思う。というか、こんなこと書いてる私はアルミのロウ付けはやったことがない。

洗浄してフラックスの除去
うまくロウ付けが出来たら、接合箇所をきちんと洗浄しフラックスのかすを取り除いておく。こうしないと金属が腐食してしまうんだそうで、専用のフラックス除去剤などもあるようである。

失敗したら
一つしかない部品でロウ付けを失敗したら、「硝酸」につけてやると銀ロウを溶かすことが出来るそうだ。やったことないのでどういう風になるのか知らないが、とりあえず覚えておきましょう。

以上が私が銀ロウ2セットをゴミにして得たロウ付け成功マニュアル。とりあえずは、ロウ付けするものと同素材同サイズのガラクタにフラックスをつけてバーナーで熱してみることを勧める。まずは、どれくらい火を当てたら対象物が赤くなるか、また、フラックスの変化を実験すべき。これをやっておかないと、絶対失敗する。

あと、ロウ付けの作業マニュアルみたいなウェブサイトを探したが、これというものがない。バーナーを使う作業の為作業中にカメラを使ってというのも難しくどこも作業中の画像がないのだ。検索してみてもアクセサリー作りのページばかりが引っかかってしまうが、アクセサリー作りの現場でのロウ付けテクニックは、クルマいじりの際に行うロウ付けには役に立たないので、蒸気機関車を庭で走らせるという庭園鉄道作りのウェブサイトの方がいくらか役に立つ。もっとも、ロウ付け作業中の画像を用意するっていったって、はいこのように赤くなりますっていうぐらいしか画像の用意の仕様がないのだから、そんな画像を見たところで役に立つはずもないだろうと思う。
この浮遊工作室(機関車製作部)さんのウェブサイトとかはロウづけ抜きに見ても、庭園鉄道作りは面白そうなので見てみてください。パーカーの運転する蒸気機関車が庭を走ってます。


銀ロウ、フラックス等
新富士バーナー
東洋メタル株式会社

:銀ロウ

:パワートーチ(バーナー)
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