鹿男あをによし 

March 31 [Mon], 2008, 0:34

万城目 学


日本の古都・奈良を舞台にしたファンタジー

ドラマになった作品ですね
まあ見てないんですけど”ワラ

神経衰弱気味な主人公が左遷のような形で大学の研究室から教授の知り合いの高校へ臨時講師
として奈良に飛ばされるところから物語は始まります。

しょっぱなから担当クラスの生徒ともめちゃって大変ですね
まあでも遅刻した生徒を叱って言い訳を聞いてみたら
「マイシカ」
ですからね〜そりゃちょっとってかんじかも”ワラ

でもって日本の地震を起こす原因=大なまず
を鎮めるための道具=サンカク
を運ぶ役目を勝手に任されてしまいます。
サンカクの正体や、意外な邪魔者の正体もあって結構楽しかったかな。。
でも期待したほどではなかったような。
もうちょっと盛り上がりがあったらたのしかったのになって思います

でも日本の歴史を上手に取り入れていたり
話がうまい具合につながっていたりして上手だなぁとそこは感心

「鴨川ホルモー」をまだ読んでないからそっちを早く読みたいです!!

対話篇 

March 13 [Thu], 2008, 15:43

金城 一紀

対話篇
というだけあって、それぞれの主人公との対話から生まれたお話
という感じです
『恋愛小説』『永遠の円環』『花』の三篇からなるんだけど
私は中でも『花』が一番よかったです

主人公の男は頭の中に動脈瘤を抱えていることが判明
彼女にも冷たくあしらわれて自暴自棄になって退社
でも自暴自棄にでもなるよね…
「もしもの時に、私に看病してほしいってわけ?」
なんていわれたらねぇ…
しばらく実家に帰って誰にも動脈瘤のことを話せずすごします
そんな時大学時代の先輩から
とある人物の東京から鹿児島までの
ドライブ旅行の付き添いを頼まれます
そんなことをする理由を知りたかった主人公は
この不思議な旅行に付き添うことを決めます

この旅行は実は依頼人の昔分かれた奥さんの
自分への遺品を受け取りにいく旅だったんです
そして鹿児島は新婚旅行で訪れた思い出の場所でした

鹿児島までの道を辿りながら
少しずつ少しずつ
愛していた人との記憶をたどる姿は
本当に読んでいて感動しました
こういう風に人生を終われたら幸せなんだろうな
とも思いました
静かでやさしくてじわじわと胸に来るお話でした

あとの二編は
恋愛小説のほうは結構好みでよかったです
永遠の円環はちょっと非現実的な感じで
ちょっと入り込みづらかったかなぁという印象です

でも『花』は読む価値ありなのでゼヒ一度!!!
という感じです


海の底 

February 16 [Sat], 2008, 21:31

有川浩

あらすじ
横須賀に巨大甲殻類来襲。食われる市民を救助するため機動隊が横須賀を駆ける。孤立した潜水艦「きりしお」に逃げ込んだ少年少女の運命は? 海の底からきた「奴ら」から、横須賀を守れるか-!?


義務を果たす人間はかっこいい
この一言に尽きるなぁという感じです
そして有川さんは相変わらずトンデモな設定をリアルに近づけるのが本当にうまいなぁと思います
だってほんとにリアルなんですよ
巨大甲殻類の来襲を書いておきながらそれを通して日本の脆弱さとかお偉いさんの日和見を
うまい具合に浮き彫りにしています
そして潜水艦に取り残されてぎりぎりのがけっぷちでの人間模様の描写も上手でした

女性作家というのを感じさせない書き方と
女性ならではの視点をうまく織り交ぜて、そのバランスのとり方が見事!!

ままならないような
思わず顔をしかめるような現実をここまでリアルに書いておきながら
不快な気持ちにはなりませんでした
それはやっぱりどんな状況でも諦めずにいる人たちがいたからでしょうね
諦めないといっても
「気合で乗り切れー!!」的な精神論は一切抜きです
今いる自分の立場で出来る最大限のことを私情を挟まずきっちりやりきる
これですよ!!!
やっぱり義務を果たす人間はかっこいいですね〜

「クジラの彼」に載っている「クジラの彼」「有能な彼女」は後日談なのであわせて読むと
絶対面白いですよ

空中ブランコ 

February 16 [Sat], 2008, 21:07

奥田英朗

あらすじ
人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。ここはどこ?なんでこうなるの?トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。


いやー伊良部先生は健在ですね
でも今回はなんとなく医者っぽかったような…

でもやっぱ気のせいかな〜’ワラ

今回はなんかちょっとほろっとしてしまいました
私のお気に入りは女流作家なんだけど、
最後に主人公の女流作家は
言葉は宝物
と言う答えに行き着きます
本当に…
という感じですね
ノーコン病のプロ野球選手もそんな感じでちょっとよいお話でした

なんかパターンがあるような気もしないではないですが
面白かったのでドンマイというかんじでしょうか




イン・ザ・プール 

February 15 [Fri], 2008, 23:30

奥田英朗

あらすじ
どっちが患者なのか? トンデモ精神科医伊良部の元を訪れた悩める者たちはその稚気に驚き、呆れ…。


結構面白かったです
変な病気に変な医者
なんかステキじゃないか、なーんて思ってしまいました。
トンデモ精神科医だけあって治療法も奇抜
というより治療なのかそれ?って感じです。
名医なのかヤブなのかさっぱり分からない伊良部だけどなんだかんだいってきちんと治ってるのがすごい
終始冗談とも本気とも付かないかる〜いノリ
それでいて結構物事の本質を突いてるんですね
きっと現代に必要なのは案外こんな医者かも…
でもこんな医者だらけだったらそれはそれで’ワラ

個人的にはフレンズというケータイ依存症の高校生の話が
よかったなーって思います
よかったというよりは痛いとこ突かれたって感じ??
私は別にケータイに依存してはいないけど(てかむしろ放置気味)
人とのつながりを求めて、つながっていないと安心できない感じとか
本当の友達ってなんだろうなーとかちょっと考えてしまいました。。

短編連作なんで読みやすいですよ
さりげなく癒されます
心がささくれ立ったときに読むといいかも


時生 

February 13 [Wed], 2008, 22:12

東野圭吾

あらすじ
不治の病を患う息子に最期のときが訪れつつあるとき、宮本拓実は妻に、二十年以上前に出会った少年との想い出を語りはじめる。どうしようもない若者だった拓実は、「トキオ」と名乗る少年と共に、謎を残して消えた恋人・千鶴の行方を追った―。

過去と未来と現在が交錯するファンタジックなミステリーでした
最初はダメ人間の典型のような主人公は見ていてイライラしましたが。。
それでもトキオと過ごすことで少しずつ成長していく姿は見ていてよかったです

この本の魅力は?と聞かれれば
最後の最後、ラスト一行に尽きるでしょう
あのラストは本当によかった!!!
結末的には決してハッピーエンドではないでしょう
でもどこか優しい印象を受けるのは
あの一行のおかげだと思っています
なんというか一方通行だった話がきれいな輪になった感じ…
もしくはうまくはまったなぁ…という感じ

クジラの彼 

February 11 [Mon], 2008, 1:47

有川浩

あらすじ
「沈む」んじゃなくて「潜る」。潜水艦とクジラと同じだから。
人数あわせのために合コンに呼ばれた聡子。そこで出会った冬原は潜水艦乗りだった。いつ出かけてしまうか、いつ帰ってくるのかわからない。そんな彼とのレンアイには、いつも大きな海が横たわる。恋愛小説作品集。

たぶん私が今まで読んだ中で一番好きな恋愛小説
やっぱ恋愛はこうでなくっちゃ
有川さんの恋愛小説はやっぱ本当に好きだなぁ〜って思います
なんか私のつぼをいちいちピンポイントで刺激してくれます’ワラ

私あんまり恋愛小説は好きじゃないんですよ
なんかだらだらしてる気がして…
まあきっと私のチョイスが間違っているんでしょうが

なんか恋愛小説ってちょっと深刻なイメージがあるというか
色でたとえるなら真紅とかちょっと濃ゆい赤みたいな
でもこの作品は色でたとえるならパステルカラーといった感じでしょうか
思わず恋をしたくなりました

恋は始まるまでがいい

その帯を見て思わず
「これーーーー!!」と思いました

内容はどれも有川さんらしく男女のどちらか、もしくは両方が自衛隊関係者です
かといって戦闘シーンがあるわけでもないですが’ワラ
自衛隊員だってやっぱ普通に恋もするんだなぁと当たり前だけど思わず納得しました

一番すきなのはやっぱり表題作のクジラの彼でしょうか…
なんとなく冬原くんが私の好みです
あとはファイターパイロットの君も甘々な感じで大好きです
ちなみにこの中の三つは有川さんの作品の後日談的な感じです
でもそっちを読んでなくてもこのお話だけでも十分に楽しめるので大丈夫
私はちなみにどっちも読みましたが
どちらかといえば先にもとの本を読んでからこっちを読むことをおススメします

ちなみに…
クジラの彼→海の中
有能な彼女→海の中
ファイターパイロットの君→空の中      という本のスピンアウトです

一瞬の風になれ 

February 11 [Mon], 2008, 1:27

佐藤多佳子

あらすじ
「速くなる」
ただそれだけを目指して走る。
白い広い何もない、虚空に向かって…………。
春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に2人を変え、そして、部を変える。「おまえらがマジで競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説。

言わずもがなの本屋大賞受賞作
私陸上にはまったくといっていいほど興味はないんです。
そりゃもうこれっぽっちも’ワラ
でもこれ読んで陸上が好きになりました
こんなに読後感のよい作品は初めてです


まぶしいくらいにキラキラしていて
胸がギューっと熱くなるような感動があります
本が好きでよかった
この本に出会えてよかった
そんな風に思わせてくれる作品

主人公が決して完璧ではなくて仲間と支えないながら成長していく姿は
見ていてとてもすがすがしくて気持ちいいです
そしてなんといっても見所は陸上シーンでしょうね
本を読むというよりはむしろ一緒に走っている感じ
すごいです

最初のほうはちょっと文体が好みじゃなかったので
「う〜ん」
と思ったんですけど
ラストの感動がすばらしかったのでもう文句なしです’ワラ

この本の帯の宣伝文句?が
「人生が愛おしくなる長編小説」
本当にそのとおりですね
うまく言葉に出来ないんですが…
でも自分の今までが本当に本当に愛おしく感じました

図書館戦争シリーズ(4冊) 

February 10 [Sun], 2008, 1:53

有川浩


───公序良俗を乱し人権を侵害する表現を取り締まる法律として『メディア良化法』が成立・施行された現代。
超法規的検閲に対抗するため、立てよ図書館!狩られる本を、明日を守れ!
敵は合法国家機関。
相手にとって不足なし。
正義の味方、図書館を駆ける!

笠原郁、熱血バカ。
堂上篤、怒れるチビ。
小牧幹久、笑う正論。
手塚光、頑な少年。
柴崎麻子、情報屋。
玄田竜介、喧嘩屋中年。

この六名が戦う『図書館戦争』、近日開戦!


と・まあ何の本???
って気もしないではないんですけど’ワラ
これが面白い!!
架空の近未来を舞台に図書館が武装します
国は治安維持の目的を銘打って検閲を行い言論の自由を侵害
それに対抗すべく作られたのが図書隊です
本を守るために武器を片手に戦います

本当に面白かったぁ
イメージで言うならあとがきで作者も言ってるけどドラマの月9な感じです
個性豊かな登場人物がまずステキ
そんな彼らの繰り広げる軽妙なトークは絶妙で
笑ったり はっとしたり 驚いたり
構成も上手でまとまっていて読みやすい!!


そして有川さんお得意のべた甘がこれまた良い
活字でべた甘
が好きな私にはたまりません
読みながらもうニヤニヤがとまりませんでしたよ
絶対怪しい人になってましたもん’ワラ

いっけんとんでもな設定ですけど法律や行政の仕組みをうまく使って
何の違和感もなくリアルに近づけている有川さんの手法に脱帽しきりな感じです

読むときはぜひとも全4巻を手元にそろえてから読み始めることをおススメします
だって続きが気になって絶対眠れない’ワラ
本が苦手とか思う人でもかなり読みやすいからゼヒ読んでほしい!
だって本当に面白いんですよ(しつこいって?ワラ)



秘密 

February 10 [Sun], 2008, 1:28

東野圭吾

あらすじ
妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻でした。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まります。


もう何て言っていいかわからない
そんな印象を受けます
こんなに泣いてしまった本は初めてと言う感じ
切なくて苦しくてやるせなくて でも どこか優しい

最初は娘の体の中に母親が宿ると言うことが秘密だと思ってたんですけど

違ったんですね…

確かにそれも秘密だけれども
本当の秘密はもっと別のところにあったんですね

あのラストの数ページはページをめくる手が止まりませんでした
びっくりと言うよりは
驚愕・衝撃が似合うラストでした

感動というのをよく聞きますが
私としては
感動と言うよりは切ない・やるせない
といった感じでしょうか…
もうどうしようもなかったんだろうな…
これが一番幸せなんだろうな…
そんな感じです

苦しいほどに想いあう姿がさらに切なさをかきたてます

すごくよい本なので一度読んでみてほしいです

プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:ちかち
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 誕生日:7月7日
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