BACK TO BEDLAM - James Blunt 

2005年12月27日(火) 22時20分
近頃昔の名盤ばっかり聴いてしまって、リアルタイムで聴ける音楽あんまりないな〜と思ってたんですが、ちょっといい感じのアーティストが出てきました。

ジェームス・ブラント。

元NATOの和平部隊軍人としてコソボ駐在経験もあるという超異色のシンガー・ソング・ライター。つい先日、日本でデビュー盤が発売されたばかりです。

魅力はなんといっても繊細なヴォーカルと美しいメロディー。と詞。一日の終わりに静かな気持ちで聴きたい、シンプルで落ち着いたサウンド。アルバム『BACK TO BEDLAM』はデビュー盤とは思えない高い完成度で、なかでもシングル「ユア・ビューティフル」は、エルトン・ジョンをして名曲「ユア・ソング」の受け継ぐと言わしめ、そのシングルやアルバムは地元イギリスでは何週間も同時No.1を取り続けているとか。こういう作品がチャートのトップになるイギリスってやっぱりカッコイイ〜。

このアーティストを知るきっかけとなったのは「ユア・ビューティフル」のPV。雪がガンガン降る寒空の下、本人が着ているものをどんどん脱いでいくんです。寒そうなんだけど最後にすごいことに・・・!

↓「ユア・ビューティフル」のPV
http://www.jamesblunt.com/video.html

James Blunt
『BACK TO BEDLAM』

22歳のときコソボの兵舎で書いたナンバーも収録。人生の厚みが音に出てます。

アコースティック ‐ エヴリシング・バット・ザ・ガール 

2005年10月29日(土) 10時57分
タイトルどおり、ヴォーカルとアコギがメインの、アコースティック・アルバム。前半がエルヴィス・コステロ、トム・ウェイツ、ブルース・スプリングスティーン、シンディ・ローパーのカヴァー、後半がオリジナルでライヴ音源となっています。

ブルース・スプリングスティーンの「Tougher Than The Rest」からシンディ・ローパーの大名曲「Time After Time」の流れは泣きそうになるくらい。秋の夜長に聴きたいセンチメンタルな一枚です。

『アコースティック』
エヴリシング・バット・ザ・ガール

ぼくを探しに/ビッグ・オーとの出会い―続ぼくを探しに 

2005年08月10日(水) 20時06分
シェル・シルヴァスタイン・著、倉橋由美子・訳(彼女の初訳作だそう)のとっても有名な絵本。自分に足りない「かけらを」を探す旅に出る「まる」のお話。イラストもコトバもシンプルなぶんだけ、いろんな解釈が生まれると思います。ラストのストーリー展開が自分の予想と違っていたので不意をつかれて感動しました。

続編の「ビッグ・オーとの出会い―続ぼくを探しに」も負けず劣らず素晴らしい本です。こちらはカドカドしい「かけら」が主人公。前作の主人公「まる」とは対照的な動きをします。ふたりの共通点は、前に進んでることかな。

両方読んで、ひとつのお話の完成にも思える、本当に不思議な絵本です。

『ぼくを探しに』
『ビッグ・オーとの出会い―続ぼくを探しに』


プチ哲学/佐藤雅彦 

2005年07月03日(日) 16時21分
“物事をほんのちょっとだけ深く見つめることが大切”というメッセージが込められた、目からウロコのゆる〜い哲学本。絵本のようにカラフルであったかい装丁も素敵です。

佐藤雅彦さんは、世の中のちょっとこんがらがってる部分を、ものすごく分かりやすく表現してくれるのでとてもありがたい存在です。 


「プチ哲学」
佐藤雅彦
中央公論新社

いそがしいよる - さとうわきこ 

2005年06月16日(木) 21時05分
幼稚園時代に愛読していた絵本と再会してしまいました。

タイトルも作者も覚えてないし、よっぽどじゃないと廃刊の憂き目にあう世の中だし、再び出会うことは無理だろうと思ってたんですが、本屋さんの絵本コーナーを通りがかったとき偶然。どうやら人気シリーズのロングセラー絵本だったみたいです。

「いそがしいよる」というタイトルのその絵本、どんな話かというと、夜空の星を見ていた“ばばばあちゃん”、その星があまりに素敵だったので、じっくり見たいとゆり椅子を外に持ち出してしまいます。そうするうちに星を見ながら眠りたい、お茶も飲めるといいかも、と欲が出てきて、ベッドやらテーブルやらポットやら、果ては絶対使わないであろう洗濯セットまで、家具や日用品をどんどん庭に運んでしまう、ばばばあちゃん。そして最後には・・・大筋はそんな感じです。星を見ることをすっかり忘れた、ばばばあちゃんのエスカレートぶりが子どもながらに面白かったんだと思います。

「いそがしいよる―ばばばあちゃんのおはなし こどものとも傑作集」

さとうわきこ
福音館書店


ついでにもう一冊、幼稚園時代の忘れられない絵本を。

おいしいと評判のラーメン屋に、トレンチコートと帽子を目深にかぶった人が毎日やって来ます。でも、スープをズズっとひとくち飲むと、すぐ席を立ってしまうんです。店主はプライドもあるもんだから気になってしょうがない。うちのラーメンがまずいのか? でも毎日来るし、と「?」だらけの店主、ついに尾行決行。トレンチコートを追いかけて森の中まで来てしまった店主が見たものはなんと○○○だった・・・! というお話。

ラーメンの描写が最高だった気がします。そして絵本ならではのオチにワクワクしました。こちらももちろん、タイトルも作者も全く覚えてません。私の記憶の中だけで四半世紀育まれた、たぶん、幻の一冊です。もしご存知の方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

ジャック・ジョンソン&G・ラヴ 

2005年05月30日(月) 12時57分
5月29日(日) 会場:ZEPP OSAKA

大阪港駅から一駅のZEPP OSAKA。きっとハワイ時間で始まるだろうとのんびり向かっていたらオンタイムで始まったらしく、ゲストのG・ラヴが演奏中。みんなビール持ってる。夏フェスばりのハイテンションのなか、ふらふら会場内へ。5分くらい後、実は2階席を買っていたことを思い出し、ふらふら移動。2階席で改めてG・ラヴすごーい、すごーいと心の中で何度も思う。超濃厚。くらくらするほどタイト&グルーヴィー。

そしてジャック・ジョンソン登場。オーガニックな歌声はCDそのまま。雰囲気はさながら夕暮れのハワイ。たゆたうギターは波の音。という感じ。スローテンポの曲が多いのは、穏やかな波のリズムが体にしみこんでいるからなのか。波に体を任せることと、音に身をゆだねることは似ているのか、それとも正反対のことなのか誰か聞いてください。G・ラヴとのセッションもすごかった。でも、ジャック・ジョンソンの真髄はやっぱり弾き語りにあるとみた。声とギター。これで十分かも。

ライヴの次の日、 夕方6時ごろに心斎橋ハンズの前を歩いてたら、本人に会った。

アンビエント2/ザ・プラトウ・オブ・ミラー ‐ ブライアン・イーノ 

2005年05月15日(日) 19時23分
1980年発表のアンビエント・シリーズ第2弾、ブライアン・イーノとハロルド・バッドのアルバム『アンビエント2/ザ・プラトウ・オブ・ミラー(鏡面界)』。このシリーズは、どの作品もとても穏やかで、しみじみとしたもの哀しさがあって、でもどこかエモーショナルな音響サウンドのインストゥルメンタル作品です。邦題もよい感じ。

読書のときはめったに音楽を流さない方ですが、こればっかりは別格。以前、村上春樹の「1973年のピンボール」のラストシーンを読んでいるときにちょっと流してみたところ、物語と音楽の見事なまでの融合っぷりに大感動しました。1980年に発表された作品なので物語の時代とリンクしているあたりも好相性の理由かもしれません。ちょい暗めの照明で読んだりすると浮遊感さらに倍。ちょっとやそっとじゃ現実に戻れないってくらい、ハルキワールドに浸れます。

今このアルバムを聴いてる人はどれくらいいるんだろう? もし何かの拍子で手にされたら、ぜひぜひ聴いてみてください。

『アンビエント2/ザ・プラトウ・オブ・ミラー』
ブライアン・イーノ

せかいのひとびと / ピーター・スピアー 

2005年05月14日(土) 18時30分
JR神戸線・摂津本山駅沿いにある素敵な本屋さん「ひつじ書房」で購入しました。B4くらいのサイズなので、絵本にしてはちょっと大きめ。この絵本には、タイトルどおり、世界の人々が描かれています。好きな食べ物、生き方、価値観、みんな一人ひとり違う。それをお互いに認め合って、楽しく暮らしていこう、と読み手に語りかけています。

作者のピーター・スピアーはオランダのイラストレーター。どのページをめくっても、めくってもじっくり、丁寧に、カラフルに描かれた絵は感動的ですらあります。ひつじ書房の方も「言ってることは、まあ普通なんだけど、これだけ丁寧に描かれると説得力あるのよねぇ」とおっしゃってました。

「せかいのひとびと」
ピーター・スピアー
評論社

舌れ梵(神戸・元町) 

2005年05月14日(土) 10時56分












「舌れ梵」と書いて「とれぼん」と読みます。JR&阪神元町駅からほど近く、うっかり見過ごしてしまいそうな地味な建物のそばに、洒落た書体で「舌れ梵」と書かれてある茶色い看板を発見。少しどきどきしながらドアを開けると、背筋がピンと伸びたハイカラなママ(あえてママと呼びたい)が出てきて、笑顔で迎えてくれました。店内には自分より背の高い観葉植物や花たちが居心地よさそうに並べられていてビックリ。
 
暑かったのでアイスコーヒーを注文。すっきり味で美味しかったです。くちばしからターっとガムシロが注入できる、鳥の形をしたガムシロップ入れに一目惚れ。ママはめちゃくちゃフレンドリーで、自分以外にお客さんがいなかったこともあって、30分くらいずーとおしゃべり(というか、ほとんどママがしゃべる)。途中、そばでお茶してた旦那さん(推測)のテーブルにあったお菓子までくれて、親戚とか祖母宅の気分。穏やかな時間が過ごせる空間でした。

舌れ梵(とれぼん)

神戸市中央区元町通3-12-12 パルポローボビル1F
TEL:078-391-018

三四郎 - 夏目漱石 

2005年05月13日(金) 12時18分
毎年春になると読みたくなります。大学入学のために上京する主人公・小川三四郎と彼を取り巻く周囲の人間模様を描いた青春小説。美人の女子に振り回されたり借金返す返さないでグズグズしたりして、いかに現代が進化の一途を辿ろうとも若者の気苦労という視点から観ると、今も昔もあんまり変わってないことがよく分かります。

話の冒頭。進学のため熊本から東京へ向かう汽車の中で、三四郎はある男と出会います。

すると男がこういった。
「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より……」でちょっと切ったが、三四郎の顔を見ると耳を傾けている。
「日本より頭の中のほうが広いでしょう」といった。「囚われてちゃ駄目だ」

もー、このくだりでやられました。この言葉を聞いたとき、三四郎は本当に熊本を出た気持ちになります。東京という新しい世界での生活はまさにその発見の連続で、その積み重ねが人を成長させる。そんな若者たちを漱石は瑞々しく描いてます。もともと新聞で連載されていたせいもあったりして社会批判をはじめいろんな要素が盛り込まれてますが、自分は純粋に青春小説として楽しみました。


明治41年作
岩波文庫
2005年12月
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