time will tell 

March 08 [Sat], 2008, 23:55
いま流れている空気を刷新するような、それでいて今の気分にぴったり合うような、そんな新しいものを人々はつねに求めている。まあ、すべての人が求めているわけではないと思うし(多くの人々は新しい物に抵抗を覚える)、わたしもある種の分野においてはそういう面があると思うけれど(わたしはどちらかといえば、テクノロジーの進化を超アップデートにキャッチアップするタイプではない。いまだにiPodも持ってないし携帯の新機種情報とかあんまり興味ないし)、少なくとも音楽や映像、ファッションやフォント等(つまり視覚デザイン性と聴覚)に関しては昔からとても興味があったし、それらの「新しさ」について常に求めている自覚があった。
でも自分の香りに対する欲求に気づいたのは最近のことだった。シャネルのカウンターで「ココマドモワゼル」を試香した時、わたしはほんとうに「これが時代の空気を表現している香りなのだな」と痛感したのだ。そしてそれをわたしが強く強く求めていたことにも。

この気持ちを論理的に表現することは全く不可能だ。いまの時代の空気とはどのようなものなのか、なぜその香りがそれを表現しているのか、そして時代を表現していることがなぜ価値を持つのか。
わたしはどれもうまく言葉にすることができない。ただわたしに分かるのはわたしがいつもそれを強く求めているということ。わたしの頭ではなく体がそれを強く欲しているのだ。

ある種の香水は体内に取り込まれて血となり肉となるような感覚をわたしにもたらす。鼻だけでなく心と体に染みこみ、アクティブに生きるエネルギーに共振して内部から活性化してくれるような気がするのだ。アロマテラピー的な癒しではなく、世界に対して自己を際だたせる為のアイテム。シャネル、イブ・サンローラン、ディオール、ゲランの4メゾンの香りはほんとうに特別な効能があるような気がする。甘濃いパウダリー系香水をわたしが受け付けないので全部愛用できるわけじゃないんだけれど、苦手な香りでもたまに香水瓶のふたをあけてアロマテラピーのようにかいでみたりする。ほんの少しだけつけてみて、そこに表現されているものを感じる。
やはり老舗かつ現代に生き残っているブランドだけあって、人の心を揺さぶってドーパミンを出し、虜にして離さない術を掴んでいるんだなと思う。本当に芸術は体内に入り込んで内部を揺さぶる、個人と世界をつなぐ媒介のようなものだけれど、真にすぐれた香水というのは本当に一種の芸術のようなものだと思う。

今日サンローランのカウンターで「elle」を試香してみてやはり、強いインパクトを受けた。使っている香料にとくべつ新しいものはないのだけれど、まさにいまの空気を先取りし、作り上げるような強い力を持つ香りだと思った。良い香水がすべてそうであるように、新しい時代精神を提示し、われわれの精神構造をあるべき方向へ導いてくれるような香り。受け入れられないほどとがってはいない、けれど心に少しひっかかりを持たせる刺激的な香りだ。
わたしにはちょっとピンクペッパーが強く出過ぎたので買うのは躊躇したけど、家に帰ってきたらもう一度トライしてみたい気持ちになってしまった。あの新しい刺激的な空気をもう一度味わいたいと思っていしまう、これこそが同時代性を持つ香水の魔力だと思った。
(サンローランのネーミングセンスだけはちょっと、分からないけど。ださすぎてある意味かっこいいというのを狙っているのか、「ベビードール」の成功の味が忘れられないのか、ネーミングだけはマーケティング担当なのか、そこのところを教えて欲しい。)

My First Guerlain 

January 06 [Sun], 2008, 21:27
このお休みはのんびりホテルで過ごそうと決めたとき、もしできればゲランのエステでも行っちゃおうかしら、なんてぼんやりとは思っていたのだけど、どこにそれがあるのか、いくらぐらいするのかなどくわしいことは何にも知らずにいて、チェックインしたホテルの目の前のビルの中にばっちりあるのを発見したときは驚いた。

とはいっても都会のまんなかのホテルなのだから、近くにあるのは当然といえば当然なのだけれどね。でもわたしが入り口のパンフレットのプライスリストを見ようとしていたらすかさず受付のお姉さんが出てきて、どう見てもゲランのエステのお得意さまになりそうな雰囲気のない(ゴージャスさも貫禄もない)わたしに対して親切に割引チケットを渡してくれた時点で、これは神様が与えてくれたチャンスなのだな・・・と観念して、すぐに次の日に予約を入れた。ちなみにその割引チケットは通常料金が30000円以上の90分コースを15,800円。高いけど、ゴージャスな雰囲気と一流のサービスを体験できて、好奇心を満たすことができて、肌もきれいになると思えばまあまあかな。

最初のお姉さんも優しかったけど、施術者の人もカウンセラー(店長さん)もみんな優しく、ていねいでとても快適でした。たぶんなんじゃこのアホの子は、という感じだったと思うんだけど、それを態度に出さないプロの態度。さすがですね。

わたしが受けたのはリンクルトリートメントというアンチエイジング系のもの。何となく最近頬のラインが変わってきているような気がしたので。たぶん店長さんは保湿の方がいいのでは・・・という感じだったけど、このコースは肩やらデコルテやら手やらのケアもついていて、マッサージもマスクもあるというもりだくさんな感じだったし、なんというか見た感じにおおお、変わった!!みたいなのを期待していたので。w
でも実際、終わってみたらミーハーな感じでかなり頬のラインがシャープになったのですごく楽しかったです。肌もすべすべになったし。マッサージの仕方もなんとなく覚えたし!

予約の電話を入れたとき、「お化粧品は揃っていますので愛用されているお品だけ持ってきてくださいね」と言われてやったーー!ゲランの化粧品使い放題!!とはりきっていたんだけど、エステが終わった後に迷いながらメイクしていたら、店長さんが様子を見にやってきた。たぶんあまりにも長すぎるので不審に思ったんだと思う。w だってせっかく何でも使っていいっていうし、でもファンデの色とか迷うし(フルールドタン使ってみたかったんだよ)、クリスマス限定のメテオもあったし、マスカラもアイシャドウもたくさん種類があって迷うし(そのわりにアイブロウはなかった。単色のブラウンシャドウで代用すればいいのか?)、、、とかやってたら30分は簡単に経ちますわ。口紅はさすがにマダム向けっぽいチョイスだった。そうそう、香水もアクアアレゴリアシリーズ何種類かとアンソレンスとチェリーブロッサムが置いてあったし。たのしかったです。押し売りもされないし勧誘もそこそこで終わったし。(旅先だったし、たぶんわたしには何を言ってもむだだと思われたはず。いちおうランスランマジー愛用中なんですがアピールし忘れたw)

もちろん会員になって通うことは無理なんだけど、旅先ならではのすごくいい体験になりました。今年一年がんばるぞという気にさせてくれてどうもありがとうゲラン。もしお金持ちになったら通いたいと思います。もしお金持ちになったらね。
P R
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