丸の内トイプラザ 

December 26 [Mon], 2005, 23:43
こんな夢を見た。

* * * * *

深夜(未明)、私は緊迫した心持ちでタクシーに乗る。
カツオの学生帽子のようなものをかぶった運転手に行き先を告げる。
「丸の内トイプラザへ」
ドアが閉まる音に続いて、運転手は明らかに苛ついた声で返す。
「どこにあるんですか、それ、お客さん」
「池袋あたり」
「あたりっていわれてもねぇ」
「とりあえず池袋方面に向かって下さい」

「丸の内」本社のビルは丸の内にある。
しかしながら、トイプラザに関しては違う。
国内大手商社「丸の内」が今年2月、新たに建てた玩具専門の巨大ショッピングセンターなのだ。
ショッピングセンターといっても、内装、外装はセンスにあふれる。
銀座のソニービルと六本木ヒルズを足して2で割った感じ。
しかも24時間営業。
yahoo newsによると、先日そこで最新の二足歩行型ロボットの発表も行われたらしい。
news画像にはチビでハゲで白ヒゲの博士らしき人が写っていた。

私は緊急にロケの小道具で必要な「近未来型の光放出型バズーカ」を購入しにそこに行くなければならなかった。タイムリミットは夜明け。あと1時間しかない。しかも丸の内トイプラザに目当ての商品があるかは未確認だ。
104で「丸の内トイプラザ」の電話番号を確認する。
番号が機械じみた女の声で発信されるが、メモする余裕などない。暗記した番号のまま携帯で発信したら、案の定間違えていた。再度104に電話する気力など、無い。

苛ついた態度のまま、運転手は外苑東通り沿いに車を走らせている。
信濃町駅横を通りすぎ、四谷交差点を通り過ぎ、
柳町の商店街に差し掛かったころ、運転手の苛立ちは頂点に達した。
「お客さん、そんなところここにはありませんぜ」
冗談じゃない、まだ池袋についていないのに、なぜこいつはこんなこといいだすのか。しかも歯をガチガチとさせながら文句を言う顔は後部座席に向いていて、前を全然見ていない。危険すぎる。
「いいから行って下さい」
しぶしぶ前を向き、池袋に向かう運転手。

池袋周辺に到着。環状線をぐるぐると回る。
しかし、「丸の内トイプラザ」はどこにも見当たらない。
「ねぇ、ないでしょ、お客さん」
勝ち誇ったような、呆れた溜め息のような、どちらともとれる運転手の声。
「わかりました、ここで降ろして下さい」

先のタクシーから降りた直後、私は別のタクシーを拾った。
クリーム色のベースに、緑色のサイドラインがはいった爽やかなデザイン。運転手は丸眼鏡をかけた、スローな感じの30代前半男性。
目的地を告げると、丸眼鏡運転手は、
「あー、中野の渡嘉敷ジムの横のところのあそこですよね」
と言った。
そんなところだったっけ?まあ、この優しそうな運転手が自信ありげにそう言うのだからそのなのだろう。池袋というのは私の思い違いだったのだろう。
「あー、そうです」適当に返事をする私。ケツを浅くして座り、背もたれの部分で首が直角に曲がる。

左右に並木のある大通りに差し掛かったところで、そこが高円寺だと感じた。右手に流れる並木と、並木の隙間から遠くに見える不動の巨大円柱形ビル。それこそ「丸の内トイプラザ」だ。およそ700m先に見える巨大な建物を見て、私は安心し、眠るように意識を失くした・・・。
* * * *
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