あるひきこもり幽霊作家と居候少年との会話 

2009年08月04日(火) 13時03分
「ねえ、」
「はい?」
「お茶。」
「はいはい。」


コポポポポ…

「ねえねえ、」
「…何ですか」



「ちょっとそこに立ってみて」

「はぁ」




「 … 」

「  …?」




「うん、だめだ」
「何がですか!?」
「なんでもない。   だめだ」
「何かムカつくんですけど!」





ずびび。





ずびびびび。








「あれ、お茶は?」

「むかついたから巨匠のも飲んでやりました」
「さみしいなあ。お茶飲みたいなあ」
「そもそも飲めないでしょうが巨匠は」
「巨匠はやめてくれよ。僕はお茶を飲みたいんだよ」





小綺麗だが湿気た台所の申し訳程度の窓からのぞくたちこめた雲色のキャンバスの申し訳程度の隙間に灯る橙(オレンヂ)の光が、昔からここの空は変わってないのだろうという勝手で傲慢な憶測に浸透する。
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