June 20 [Sat], 2009, 4:12
私たちはメールを重ねました。携帯なんてこの世になかったらいいのに、そう思いませんか。こんな小さな機械のせいで、どうやら私は孤独に恐怖さえ覚えるようになってしまったのですから。

その人の選ぶ言葉の一つ一つは洗練されていて、私を魅了しました。難しいことを言うでもなく、目をひく文を書く人でした。その文には、何か文を超えたものが込められているようで、気がつけば私は恋に落ちていました。文章で人を好きになるなんて、すこしオモシロいですね。

でも、確かにそれは恋だったのです。たぶん、今迄で一番純粋な、人に対する興味。

自分のものにしたい。強くそう思いました。

June 19 [Fri], 2009, 1:22
その人は、片手よりも少し年上の人でした。

私にはない賢さと、すこしのユーモア、あとは飛び切りの可能性を持った人でした。年下の私が、可能性、なんて言ったらいけませんね。でも、そんな人でした。

私たちには共通の趣味はなく、住んでいる場所も近くなく、共通の友人もいませんでした。そうだな、運命としか言いようがない些細なきっかけで知り合ったのです。女の子はよく「運命」を使いたがりますよね。その人は、すごく魅力的なタイミングで私の前に現れ、気持を奪ってくれました。

本当のことを言うと、私はその人と出会う少し前に彼氏という人と別れた後で、酷く荒んだ生活をしていました。楽しいとか、嬉しいといった感情なんて最初からなかったみたいに人形のような毎日を送りました。涙なんてとっくに枯れて、言いたくもない皮肉が口を出そうなとき、その人は現れたのです。

「面白い人ですね。思考のバランスもいい」

誰にも認められない当時の私は、その一言で救われたのです。認められないんじゃない、認めてないんだ、今はそうわかります。あの時の私は、世界なんてもう終わってしまえという位荒んでいたのです。
P R
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