彼女がその名を知らない鳥たち+α307(のんちゃんのこれからについてA)

April 19 [Thu], 2018, 22:30
極悪非道な犯罪者の実録物を得意とする白石和彌監督が
沼田まほかるのイヤミスの映画化に挑んだ意欲作である。




Story
十和子は、建設現場で働く陣治と暮らしていたが、
十和子のことを誰よりも大切にしてくれるけれど、
外見が汚く、不器用な陣治のことが時々嫌で嫌で堪らなくなることがあった。
そんな時は、必ず昔冷たく捨てられた恋人黒崎俊一のことを思い出し、
無性に会いたくなるのだが、
ある日、我慢しきれずにかけた電話が切っ掛けで、俊一が失踪したことを知り、
陣治が自分のことを思うあまり、自ら手を下したのではないかと疑い始める。


感想
監督の白石和彌は、異様な犯罪者やその犯罪を
まるで再現フィルムのように、そのまま映像化したような感じの作品を撮る人だが、
私は、彼が取り上げる犯罪に全く共感できず、
そのため、共感できない犯罪を何の工夫もなくそのまま観せられても、
不愉快な気持ちになるだけなので、あまり好きなタイプの監督ではないと思っている。
但し、演出がしっかりしていて、それなりに力のある作品に仕上げてくるため、
観ていてつまらないと感じることもなく、
題材は不愉快でも結局最後まで観てしまう、そんな映画を撮る監督でもある。


左の映画のうち
白石監督による
前2作と
今村昌平監督の
「復讐するは我
 にあり」では、
子供と大人程の
質の違いが
あった。


この映画は、そんな白石監督が、初めて事実の映画化ではなく、
フィクションである小説の映画化に挑んだ作品だが、
取り上げたのは、やはり如何にも白石監督らしい、沼田まほかるのイヤミスだった。
私は、沼田まほかるの小説を読んだことはないが、
つい先日その映画化作品「ユリゴコロ」を観て、
その暗く不気味で、しかも荒唐無稽な内容に閉口したため、
この映画も沼田まほかるの小説が原作だということを知った時点で、
少し警戒感を抱いてしまったのだが・・・・・・・。



想像していたよりもずっとよく出来た映画だった。
沼田まほかるの小説を映画化した作品なので、決して気持ちの良い話ではなかったが
ラストにどんでん返しのあるミステリーとして十分に面白かったし、
人間の心の奥に迫るドラマとしても見応えがあった。
その勝因は、何と言っても役者の力だと思う。
「ユリゴコロ」の時も、原作は今一つでも、
監督や役者に力があれば、そこそこ観られる映画に仕上がるものだと感じたが、
今回の映画では、役者の演技の上手さが
そのまま作品の完成度の高さとなって結実していた。



何と言っても、主役の2人蒼井優と阿部サダヲが素晴らしかった。
蒼井優が実力のある女優であるということは、
既に多くの識者もファンも認めているところだが、
今回の作品では、妻子ある身勝手だが魅力のある男に対する愛情と怒り、
自分を愛し養ってくれる男への嫌悪と甘えなどの難しい感情を巧みに演じ分け、
下手な役者が演じれば、観客から拒否反応しか出ないであろうような難役を
それなりの説得力を持って演じきっていたため、
観客は、主人公の女性の自分勝手な振る舞いに白けることもなく、
ある種の同情さえ感じながら、冷静に見守ることができたのだと思う。
阿部サダヲの方は、
こういう一途な男の役を最早持ち芸の1つにしているようなところがあるので、
観ていて全く危なげがなく、
最後の最後には、男の一途で純情な思いにほだされ、思わず心が動いてしまった。
この2人の演技が映画をしっかりと支えていたため、
それなりの水準にまで映画の質が高まったのだと思う。
そして、それは2人の優れた技量によるものであるのと同時に、
そんな2人の力を認め、2人に寄り添い、その力を引き出すことに注力した
監督の功績でもあると思っている。
白石和彌は、この1作でワンステージ、ステップアップしたと思う。


平成30年1月6日(土) 東映シネマ 83点



※ のんちゃんに関する小さな部屋

のんちゃんのこれからについてA

先日レプロエンタテイメントのホームページから
「能年玲奈」さんの写真などが削除されたため、
もうレプロについては、あまり触れたくないと思っているのですが、
数日前の週刊女性のネット記事に少し心を乱されたため、
今回も仕方なく、レプロの話題から入ることにします。
ネット記事の内容は、次のとおりですが、
今まで事実を捻じ曲げて捉えてまで、レプロを擁護し、
のんちゃんを貶める内容ばかりを書いてきた週刊女性の記事だけあって、
今のレプロのスタンスがよく分かると感じています。

これが、その巧妙なヤクザの恫喝のような記事です。

記事の内容は「レプロが のんちゃんの顔写真等を削除したのは、
ホームページをリニューアルするからで、
契約終了から2年も経っているに顔写真を載せ続けて
ブラック企業だと思われても困るから削除しただけで、
決して のんちゃんとの関係に決着がついたわけではない」というもので、
論理的に破綻した内容ではあるのですが、
私は、恐らくこれがレプロの本音だろうと思っています。
すなわち、もう少し突っ込んで考えると、きっとこういうことだろうと思うのです。
やはり、レプロは、公取委の動きを恐れていて、
動かぬ証拠であるホームページ上の「能年玲奈」を早急に削除する必要があったが、
そのためには、理屈が必要になるため、
急遽ホームページのリニューアルを行うこととし、それを理由に仕立て上げた、
といったところでしょう。
と同時に「公取委の動きの手前、ホームページから『能年玲奈』の名前を削除したが、
これで のんちゃんとの関係に決着が付いたわけではない」と
業界に睨みをきかせるため、週刊女性にあんな記事を書かせたのでしょう。
如何にもレプロらしい、陰湿で悪質なヤクザのような手合いがやりそうな手口です。
ただ、こういう悪質なやり口、
しかもなまじっか業界で力を持っている相手が行う、こういうやり口に対しては、
なかなか打つ手がないのが現実です。
私達ファンにできることがあるとすれば、
それは、レプロが極めて悪質な会社であるということを
様々な機会に、様々な手法で世間一般の人達に対して訴えていくことでしょう。
まずは、何れそう遠くないうちに、公取委がレプロにどういう指導をしたのか
(或はしなかったのか)が分かると思うので、それを梃子にして、
より効果的にレプロを糾弾する方法を考える必要があると思っています。



ただ、レプロのこういう悪質なやり方は、
のんちゃんや のんちゃんファンにとって、全くプラスの面がないわけではありません。
何よりのプラスは、怒りの炎が燃え上がることです。
私などは、「telling」の のんちゃんのインタビュー記事に違和感を覚え、
少し気持ちが沈んでいたのですが、
今回の週刊女性の記事に対する怒りによって、それも吹き飛んでしまいつつあります。
レプロが馬鹿なのか、それとも本当に馬鹿なのかは良く分かりませんが、
のんちゃんに対する思いに迷いが生じると、
必ずと言って良いほど、それを打ち消すようなことをしてくれ、
「こんな悪質な事務所に負けるわけにはいかない。これからも応援し続けなければ・・」
という思いに駆り立ててくれるのです。
「怒り」がエネルギーに転化するというのは、決して健全なことではありませんが、
自分の応援している者が不正義によって理不尽な目にあっている
というのは耐え難いことなので、それもやむを得ないだろうと思っています。
いつか「怒り」の全く混じらない、
100%純粋な気持ちで のんちゃんのことを応援したいです。
ということで、今回も「これから」についてあまり書くことができませんでした。




のんちゃん@能年さんのファンの方の集いの場として、
最も良いのが赤ポチさんのドンキホーテーだと思います。
まだ、訪れたことのない方は是非一度覗いてみて下さい。

 ドンキホーテ入口



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映画、テレビドラマ、小説、マンガ、演劇等が好きです。つまりは「物語」が好きなのです。昨年から『あまちゃん』にはまり、『あまちゃん』に出演していた俳優、特に能年玲奈さんを応援しています。
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