ゼラニュームを君に(3)

May 20 [Thu], 2010, 20:07
あーー^O^
wowakaさん神でしかない
新曲頭から離れないですワンツー!


さって今日は5年小説3話目置きにきました。
時宮いつもさんきう!(・ω・´)

挿絵とか描いててまじ誰得…
完全に楽しいの自分だけやろ…ってなりながらも
今回2枚やらかしましたすいません。
まごうことなき少女漫画っす。

では毎度の事ながら追記から!
かわいい久々知が苦手な人はバックオーライ






かかった魔法はいつ解けたのだろう
そもそも、どこからそうでどこからそうでなかったのか
皆目検討もつかないのだ


「久々知が好きだ!!」

「………………」

「く、くち?」

「………………」

「久々知ー」

「………………」




何度呼ぼうとも、返事をしようとしない久々知。


なんだこの沈黙。


帰ってくる返事はわかっているけれど、それがなかなかやってこない。


これはどうしてよいものか。
俺は俯いたまま、ない頭をフル回転させる。


とりあえず顔はあげるべき、だろうか。



上げたら俺、殴られたりすんのかなぁ。
て、はは、俺は作兵衛か。


ふとある後輩の顔を思い出して苦笑した。
(作兵衛とは、妄想癖のある部活の後輩のことである)



考えてはつっこんで、考えてはつっこんで。





俺はしばらくそうした後、決意を込めて深呼吸する。


とりあえず、終わったら一番に三郎を殴ろうと思う。
絶対殴る。
ていうか殴らせろ。


俺は心の中でせーの、と呟くと、勢いよく顔を上げた。


「あの、さ…………っ!?」


瞬間、俺は殴られた。







わけではなかったが、目に飛び込んできた光景に俺は、
少なくともそれと同じくらいの衝撃を受けるのだった。



「え、うわ、ちょ、久々知!?」

「……………」





大きく見開いたままの目からぼたぼたと落ちる大きな滴。


相変わらず顔は無表情なままで───
微動だにせず───





そう、久々知は、泣いていた。




それを認識した途端、顔がかあっと熱くなる。




「あ、ごめん、ごめんな、気持ち悪かったよな!」

「……ち、ちが」

「うん、いいんだ、忘れてくれ!」

「違うんだ!」



いきなり鼓膜を揺らした大きな音に驚いて俺は肩を揺らす。




「お、おれは、嬉しい、んだ」

「……え?」

「ずっと、遠く、から、見ることしか、できないと思って、たん、だ」



久々知はそう言ってまたぼろぼろと涙を落とす。



久々知は、俺を見ていた?
遠くから、ずっと?



それってつまり───


目を見開いて固まっている俺に、久々知は。
涙を浮かべた目を綺麗に細めて。






瞬間、何かが崩れ落ちたような音を聞いた。






「おれも、好きだよ」




ああ、三郎。
なんかお前への怒りなんてどうでもよくなった。



だからとりあえず、お前を殴るのは無しな。









「お前すごいよなー」

「何が?」

「え、だって首席だろ?俺、頑張っても真ん中ぐらいだし」

「そうでもないよ」



他愛もない話をしながら、とぼとぼと廊下を歩く。


あれから俺たちは、とりあえず生物室を出て、
下駄箱を目指しているわけである。
(今日の生物の餌やり当番である、
中等部三年の伊ヶ崎孫兵が来る時間が迫ったためだ)
(ちなみに我が校は中高一貫校である)



久々知はもともと感情表現が少ないやつらしい。


それはもちろん、これから増えていけばいいと思っている。
そういうことは放っておけない質なのだ。


会話は俺がベラベラ喋る方なのであまり困ったりはしない。


ちらりと久々知を盗み見ると、
彼も心なしか嬉しそうなので、今はよしとしよう。



「久々知って何部なんだ?」

「帰宅部」

「そうか、俺今から部活なんだけど、どうする?」

「……っ!」




瞬間、久々知は狼狽えるような顔をして俺を見上げる。


自然と見下げる形になる俺。



なんだこいつ、意外とちっせー。
なんか可愛いんだけど。



小さく久々知、と呼んでみても、彼は答えない。
どうかしたのだろうか。



ゆらゆらと揺れる瞳で俺を見上げている久々知を見下ろして、
俺は少し首を傾げた。



「どうした?」

「う、あ、」

「ん?」

「あの、……待ってても、いい、か?」





ドーンと何か重いものが後頭部にぶつかるような、そんな感覚。


何かに似てるなぁとは思っていたが、こいつは完全に小動物だ。


(行動とか、潤んでゆらゆらする目とか)





「たけ、や?」




不思議そうに顔をのぞき込む久々知。



もうだめだ、我慢できない。




俺は思わずそんな久々知へと手を伸ばして───



「う、わわ…!」



彼の頭を撫で回した。





「おんまえ、いいやつだな!
今日は体育館の関係で早めに終わるからさ、」

「う、ん、じゃあ待ってる」

「おう!」



わしゃわしゃと撫で回していた手をどかせば、
硬直してしまっていた久々知はほっと力を抜いて、
また俺を見上げる。



「じゃ、じゃあおれ、図書館にいるから」

「おう、終わったら迎えにいくな!」

「うん、待ってる」




久々知はくるりと背を向けると、
すたすたと歩いていってしまう。
隠していたようだが、耳が真っ赤だ。



なにあいつ、ほんと可愛いな。



だけどこの時の俺は、
この気持ちを世界はなんと呼んでいるのか、微塵も知らなかった。
本当に知らなかったのか。
はたまた、無意識のうちに、気づかないふりをしていたのか。




それは俺にもわからない。



ただ、なぜかキラキラして見える世界を感じることで精一杯だったのだ。





「へ、兵助!」

「………!!」

「また後でな!」



ああ、再び俺の口から出た彼の名は、
あの時のように弱々しくなんかなかった。


もっと力強くて。
もっとキラキラしていて。



もう、声は、震えなかった。



ぶんぶんと大きく手を振り、小さく頷いた久々知を見送る。


俺は小さくため息を吐いて手をおろした。





「竹谷───!!」

「あ、食満先輩!」

「何やってんだ、部活始まるぞ?」

「あ、はーい」




振り向いて、俺は走り出す。




思えばこの時から世界は変わっていたのだろうけれど。



「(…ここの夕焼けっていつもこんな綺麗だっけか、)」



けれど俺は、そんな世界の変化には気づかなかったのだ。








魔女はそんな世界を見ぬよう目隠しをした
(それは俺自信だったのか)
(はたまた本当に彼女の仕業だったのか)








竹谷は誰よりもあったかいと思う
最後食満をよこしたのはわたしの趣味である
作兵衛でもよかったな…!
竹谷君、無事に久々知を呼び捨てにしました
次は久々知だぞー
20100505 時宮

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


実は呼び捨てがナチュラルすぎて
時宮の感想読むまで気付かんかった件ww
うめー!たけめそプレイボーイすぎずるし^///^
久々知にはこれくらい夢見てもいいよな…
黒髪で無愛想でちょっと不器用な子は
みんな私の嫁だか(ry

季節設定合わすために
次回からブレザー脱がそうと思ってたけど、
話中でなかなか1日たたんから
もーちょい後になってしまうな^^;

さて4話は双忍だぞー!

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管理人は腐女子です。
ただいま絵の勉強中

手書きブログ
ピクシブ
地味にやってます。
更新はそんなに多くないですが
良かったら見に行ってやって下さい


あきおくんに心臓もってかれてからは
すっかり彼に夢中です。
W司令塔がたまらんので鬼不鬼支援。
最近は不剣不も気になります。

Waltzは今でも本誌立ち読みしてます。
あいつら男が読んでておもろいのか?ってくらい公式夫婦じゃないです??

セラムン熱も分かち合える人の前では全開です。
ファイター!!星野ーー!!!


とにかく絵が好み
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音楽は
RADWIMPS敬愛

あと、ボカロ作品
サンホラ・藍坊主
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ONE OK ROCK
GO!GO!7188
阿部真央・KOKIA
アンダーグラフ・FLOW
なども好いております^^
和ロックと民族調がすき!
カラオケは基本ボカロ

そして地味にSS投稿
してた頃もありました。
そろそろまたなんか出したい。
もし投稿仲間さんとかいたら
お話してみたいなぁなんて。

バトンは大好きなので
気軽に回して下さい^^
やるのかなり遅くなりますが;
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でも人数稼ぎはすぐ分かっちゃうし
悲しいのでご遠慮願います
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