第一話 

2006年05月25日(木) 14時34分
夏。
蒸し暑く、だらりとするような夜だった。
こんな日には絶対に誰もが窓や戸をぴっちり閉め、
最新のKKSGと呼ばれる、魂吸神…つまりKKSのガードで
完全にガードしている。
ガードは透明とはいえ、外にKKSが見える。
真っ赤な目に真っ黒なフードをすっぽりかぶって、
口も鼻も手も足もないのに、ふんわり30cmくらいういて
血に飢えたその目でぎらりぎらりと魂をさぐる。

・・・・そんな日の・・・・・・夜。

ガタガタタ・・・・

「・・・・っ?」

チェルスは窓をゆらす風の音で目が覚めた。
特に何もない。
「ウォオオオー・・・・・ウォオオオー・・・」
魂吸神の声。
チェルスはブルルっとふるえた。

「あ・・・・そういえば今日、誕生日だっけ。」
チェルスの13歳の誕生日。
母も父もいない。
みんなアメジストを見た・・・。

 「Happy Birthday to you…
   Happy Birthday to you…
     Happy Birthday by tyels…
       Happy Birthday to you…」

一人で祝った。うれしくともなんともなかった。
皆がいなきゃ、笑えもしない。
でもその実の家族も、チェルスがしっかりしてきた頃にはもう魂吸神になっていた。
「はぁ・・・・。」
深いため息をついた。
悲しさをかき消すように、横になって目を閉じた。

ガダタタタタタタ・・・・・トコ・・・ン

「・・・・?」

チェルスは起き上がって、物音がした方を見て見る。
そこには、小さな箱が転がっていた。











Next.

プロローグ。 

2006年05月20日(土) 19時15分
―――西暦79211年。世界の、地球の、宇宙の、・・・・バランスが崩れ始めた。
それは巨大な滴形のアメジストのせいだった。
アメジストは紫色の光を放ち、光を見た者達から感情をうばい、
命を吸う、魂吸神へとかわってしまうのだ。




これは、そのころの話・・・・・。
P R
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