コンチェルト

March 04 [Thu], 2010, 7:22
「戦うしかないんだ・・・・。」
リアはジャスティスの前で呟いた。
「しゃぁないわな。むこうさんが拒否すりゃ力で押し切るぞって言ってきてんだ。」
リアに近よりながらマードックが答える。
「マードックさん。」リアは彼を振り返りながら答えた。
「月のアルザッヘル基地がレクイエムに討たれたってよ。アークエンジェルはこれからエタ
ーナルとオーブ艦隊と合流するそうだ。で、艦長からリアをエターナルに乗艦させるように
お達しがあった。」
「えっ?エターナルに?」
「そうだ。」
エターナル・・・ザフトの艦。私はここで、アークエンジェルにいたい。ここで、ミリーやネオさん
マードックさん、そしてラミアス艦長と一緒に戦いたい・・・。
「いやです。」
「へっ?いやってな・・・・。」驚いたようにリアを見るマードックにリアは話を続ける。
「ここで、戦いたいんです。」
「リア・・・。そうさな、俺もお前さんが居てくれた方が助かるが・・・・。」
「じゃあ、そうさせてください。」
リアの必死の懇願にマードックは「しょうがないか・・・・。」と言ってマリューに回線を開いてそ
う告げた。



              協奏曲   第3楽章no.4

コンチェルト

March 02 [Tue], 2010, 23:00
”一緒に行くそうだな。 ”辛そうな顔をしてカガリがメイリンに言った。
” はい…”俯いたまま何処か申し訳なさそうに答えたメイリン。
”あいつ、頼むな。”
”え? ”
カガリの言葉に顔を上げたメイリンにカガリが言った。
”私は一緒に行けないから。無事を祈る。”と・・・・・・・・。
「はぁ〜。」
リアの大きな溜め息に目の前で食事をしていたミリアリアが目を見開く。
「どうしたのよ、大きな溜め息。」
「う・・・・ん。」リアはデザートを口に運ぶミリアリアにちょっと躊躇したが、思い切って訊ねて
みた。
「あのさ、カガリの言ってたアイツ・・・って誰の事だと思う?」


             協奏曲   第3楽章   no.3

コンチェルト

March 02 [Tue], 2010, 9:24
「隊長っ!ジュール隊長っ!」
イザークが振り返った視線の先に、憮然とした風のゲイツが自分の方へと急いでくるのが
見えた。
何だ?イザークは立ち止まりゲイツが来るのを待った。
「隊長っ!いったいどう言う事です?」
「何がだ・・・・。」怒りを露わに問いかけてくるゲイツに驚きながら、イザークは努めて静か
かに答えた。
「何がだ・・・じゃないですよ。いったい全体なんだってリアの荷物を本国の、しかも母親宛
に送らにゃならんのです。アイツは、リアは今の任務が終ったらここにまた戻って来るん
でしょうがっ!それはさて置き、荷物を本国のしかも母親宛に送る・・・なんてリアに、アイ
ツに何かあったって事ですかッ?」
イザークは驚いてゲイツの顔を見つめた。
荷物を本国の母親宛に送る?そんな事、俺は何も聞いてないぞ・・・。まさか、アイツの・・・
リアの身に何かあったのか?
イザークは、嫌な予感に背筋がゾクリ・・・ッと寒くなった。


            協奏曲    第3章  no.2

コンチェルト

February 27 [Sat], 2010, 23:40
「えっ、ジブリールがオーブに?」
リアはベットに横になっているアスランを見た。
「う…ぅぅ… 」痛みに耐えながら何とか起き上がろうとするアスラン。
「 ん? 」横目でそんなアスランを見る連合の捕虜のネオ。
「ぅぅうっ! 」尚も起き上がろうとするアスランをリアが止めようとした時、メイリンが駆け寄って
来た。
「アスランさん! 」
「おいおい、そんなんでじたばたしたってしょうがないだろう。大人しく寝てろって。 」
そう言う隣の男をリアは見た。
「 でも… 」苦し気に顔を歪めるアスラン。そんなアスランを見ながらリアはこの先自分が行くべき
道について考えた。このままこの艦にいるって事はザフトと戦うってこと。いずれ戦闘の場が宇宙
に移る事になれば間違いなく、隊長と戦うことになるんだ。
議長と戦ったってなんとも思わない。けど、隊長とは戦いたくない。けど・・・・・、このまま何もしない
で、それでいいんだろうか・・・・。
  

         協奏曲  第3楽章  no.1

コンチェルト

February 24 [Wed], 2010, 7:48
「議長の命令だったら、レイは私やシンも簡単に討つの?そんなのおかしいッ!」
リアはグフに乗り込もうとするアスランとメイリンに銃口を向けるレイの前に立ちはだかる。
「そこをどけッ!」
いつもの冷静沈着なレイからは想像できない声で怒鳴られる。
「いやよっ。レイ、お願いだから二人の話を聞いて・・・・。仲間を討たないでっ。」
レイはギュッと唇を噛み締めると銃口を下ろし、グフに乗り込んだアスラン達を追うために
格納庫を後にする。
「まって、レイっ!」
リアは辺りを見回して、近くにあったグフに乗り込む。
「駄目だよ、レイ。命令だからって、仲間を、何も聞かずに討つなんて・・・。絶対に駄目
だよ。」
リアは、システムをオンにすると飛び立っていった。



        協奏曲   第2楽章  no.13

コンチェルト

February 22 [Mon], 2010, 13:46
「う〜ん、これで問題ないと思うんだけど・・・・・。」
リアはコックピットの中から出てくると、リンゼイに首を傾げながら言った。
「理論上はね。けど、実際に動かしてみると反応が今一だったりするのよ。」
腕組みしたリンゼイが眉根を寄せて答える。
「この装備の性質が、かなり乗り手の実力に作用されるところがあるから・・・・・。」
「て事は、ここにいるパイロットのレベルじゃ使いこなせてないってこと?」
辛らつなリンゼイの言葉にリアは慌てて言い直す。
「そうじゃないよ。ちょっと一般向きしないってことで・・・・・。」
「一緒のことじゃない。あぁ〜、だから最初からずっと私がそう言ってるのに・・・・・。
まったくここの整備の人間ったら、私の言うことなんて聞きやしないんだから。」
「リンゼイっ。とにかく、もう少しレベルを落として・・・・。このくらいの数値で試してみたら
どうかな?」
「う〜ん、それが妥当かもね。しかし何よね、こんな一般向きしない装備を作らせていったい
どうしようって言うのかしらね〜。」
「さぁ・・・・。でも、使いこなせるパイロットにとっては最高だと思うけど。」
リアの言葉にリンゼイは溜め息を吐きながら、「そんなパイロットがいたらね・・・・。」と言った。
「リア、基地司令から出頭命令がでたぞ。」
整備主任の声が聞こえる。
「何よ?アンタまた何かやらかしたんじゃないでしょうね?」
リンゼイは隣に立つリアを訝しそうに見て言った。



              協奏曲   第2章   no.12

コンチェルト

February 18 [Thu], 2010, 22:26
誰かに”もういいよ・・・。”と言って欲しかった。
”もう隊長のところに帰っていいよ”と・・・・・・。
リアは急いでイザークの待つ執務室に向かった。
出発まで後どれくらいの時間があるんだろう・・・・?そんな事を思っているうちに
イザークの待つ執務室に着いた。
「隊長・・・・。」リアのインターホンを押す指先が震える。
「リアか?入れっ。」インターホン越しに聞こえる大好きな声。
エア音と共に開いたドアの向こうに、抱きしめて欲しくて堪らなかった男性の姿。
あらためて思い知らされる・・・・・自分がどれ程イザークを愛しているのかを・・・・・。
「なっ・・・、おいっ!」
イザークは、リアの頬を伝う涙に、慌てて席を立ってリアの傍に駆け寄る。
「おわっ!」
イザークは突然自分に飛びついてきたリアを抱きとめる。
「隊長・・・・。」
リアはイザークの温かな胸の中に顔を埋める。イザークもそんなリアをギュッと抱き
締めた。


            協奏曲   第2楽章 no.11

コンチェルト

February 17 [Wed], 2010, 22:20
「えッ!?」
リアは手に持っていた書類をパラパラと落とした。
「リア?」
一緒にザクの点検箇所の最終チェックをしていたマルコが心配そうにリアの
顔を見て、落ちた書類を拾った。
「どう・・・し・・て・・・?」
震える声でマイヤー隊の整備員に訊ねた。
「くわしい事は分からないけど、黒海攻防戦の時ボスポラス海峡で撃たれたっ
て・・・・。」
「ヴェステンフルス先輩が・・・・。」
リアは目の前が真っ暗になる。
「えッ?リアッ!!」
遠くでマルコの声が聞こえる。
嘘・・・、冗談・・・だよね?だって、帰って来たら・・・って言ってたじゃない・・・・。


           協奏曲   第2楽章  no.10

コンチェルト

February 17 [Wed], 2010, 6:30
「鬼ですよ・・・・・。」
リアは、優雅に朝食を取るイザークを睨んだ。
「何が・・・だ?」
「なにが・・・?何がって、この状況を見て良心が痛むって感情はないんですか?」
リアは唇を尖らせて文句を言う。
「別に?」
「別に・・・って・・・・。隊長ッ!!」
ガバッと起き上がったリアは痛みに顔を歪めた。
さすがのイザークも慌ててリアの傍に腰を下ろすと肩を抱いた。
「大丈夫か?」
痛みを堪える為に握り締めていたシーツから手を離すとイザークの胸元を掴んだ。
「大丈夫な訳ないですッ。どうしてくれるんですかッ!今日、仕事に出れないどころか
部屋にも戻れないじゃないですかッ。」
リアはワナワナと肩を震わせる。
「何だ?お前は今日仕事に出れないのが不満なのか?」
涼しい顔で自分を見るイザークに、リアは溜め息を吐いた。


             協奏曲   第2楽章   no.9

コンチェルト

February 16 [Tue], 2010, 11:50
          このお話にはHな表現が出てきます。18歳未満の方やそう言った表現に
          嫌悪感を抱かれる方は閲覧しないで下さい。また、閲覧後の苦情等は一
          切受け付けません。




ゲイツさんは、あぁ言ってくれた・・・・。私に足りないのは自信だけだって・・・。
けど、本当にそうなのか自信がない・・・・ってこういう事・・・・?ゲイツさんの
言ってたのは・・・・。
鏡に映る自分の顔を見つめながらリアは考えていた。
未だに消息の掴めない父親に似たところは殆どない顔。亡くなった母の顔は
覚えていない。当然あるはずの写真が一枚もないから・・・・。
ミランダ・・・、今の継母はいつも私にお洒落をしろと言っていた。そんなんじゃ、
駄目だって・・・・。けど、私は自分が他人の目にどう映っているのかなんて興味
なかったし、気にもしてこなかった。
でも、今はすごく気にしてる。たった一人、初めて好きになった男性の瞳に、自分が
どう映っているのか・・・・・。その人の隣に立つのに相応しいのか・・・・・を・・・・。


         協奏曲    第2楽章  no.8
P R
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