鞄と準備とカミングアウトは余裕をもとう 

June 26 [Fri], 2009, 0:29


「あー、はいらなぁい」
「少し減らせばいいだろ?」
「だめ、あれもこれも必要なの」
「…、なら鞄をでかくしたらどうだ?」
「…これ以上でっかい鞄ないもん」
「ほら、貸してみろ」
「へ?」
「俺の鞄まだ余裕あるから」
「えっ?いいよ、悪いし…なんか減らすぅ」
「いいのか?」
「うん…」
「なら、どれを?」
「うーん…、これ…いややっぱりこっち…」
「…なぁ、一泊の温泉旅行になんでそんなに着替えが必要だ?」
「だって…、何着ようか迷う…から」
「…、俺はこれが好きだな」
「えっ?」
「この空色のシャツ…、なんかお前っぽくて好きだ」
「………ごにょ」
「ん?」
「だから……、これにする」
「ははは、可愛いな?」
「ちょっ…、可愛くない」
「いや、今のキタ…」
「んっ、ちょ…ぅん」
「んっぅん…」
「だめっ…、それ以上したら…」
「ほらな?キスだけでこんな真っ赤…、やっぱり可愛い」
「…、これじゃ支度…進まないじゃん」
「確かに、んじゃお預けの代償は温泉旅館で浴衣ってことでよろしく」
「なっ、なんだよそれ!!」
「あれ?俺言わなかった?」
「なんのこと?」
「実は俺、浴衣フェチだから」
「はぁ!?」
「むしろ、和服フェチ?」
「変態…」
「うわっ、ひどくないか?」
「…でも、たまにはいいかもだけど…」
「だろ?だから、明日は覚悟しとけよ?」
「…、俺この旅行自体考え直そうかなぁ…」
「ぅおい!!」


君の寝顔と下心 

June 25 [Thu], 2009, 1:42


「おーい、飲み物と薬買ってきたぞ」
「ありがと…」
「ったく、こんな時期に風邪ってリアルにバカが引くもんだろ?」
「うっ…、仕方ないだろ…引いちゃったもんはっ」
「ほら、また興奮すると熱が上がるぞ?」
「…っくぅー、悔しいっ」
「ははは、悔しかったら早く治せよ」
「…はい」
「おっ、やけに素直じゃん?やっぱり、病気してるくらいがしおらしくていいかもな」
「…うるさいよ」
「悪態はかわらずかい」
「そんなことより、移るといけないからもういいよ?わざわざ悪かったな」
「ん?いや、気にするなよ。それに…」
「なっ…、なんだよっ」
「やっぱり、まだ熱下がらないな?」
「だっ、ちょっと近いって…。今時、でこ重ねるとかどこのバカップルだよっ」
「ん?また、熱上がった?」
「あー、もー寝るっ」
「ははは、ちょっとからかいすぎた?」
「うるさいっ」
「うーん、これ以上熱上がったら困るしな。俺は退散するな?」
「えっ?あっ、うん…」
「飲み物、一本出してあとは冷蔵庫入れとくから…ってどうした?」
「……」
「こら、裾…掴んだら動けないだろ?」
「…わかってる」
「なら…」
「……眠るまで…」
「ん?」
「やっぱりいいっ!!」
「…ほら」
「……」
「寝付くまでいてやるよ」
「…ありがと」
「いいよ、お前の寝顔見てやるから」
「バカっ…」
「まっ、それが目的だったりしてな?」
「…意地悪」
「今更だろ」
「うぅ…、寝てる間変なことしたら殴る」
「変なこと?」
「分かってんだろっ」
「はいはい、分かってます。さすがに、病人相手にはしないよ。だから早く治してね?…ちゅっ」
「っ!!バカ移るぞ…」
「そしたら看病よろしくな?」


明日、どうしよう… 

June 24 [Wed], 2009, 0:33


「はぁ、気持ちいい…」
「おっさんか?」
「ひどいなぁ、久しぶりに一緒にお風呂入ってるのにぃ。色気なぁい」
「色気って、そんな年でもないだろ?いまさら…」
「…なんか、それこそ熟年夫婦みたいな台詞だよ」
「まだ、夫婦でいてくれんの?」
「へ?なっ、俺は…そのつもり…ってか。あー、恥ずかしい」
「ぷっ…、ははは何マジになってんだよ。俺が言いたかったのは、熟年夫婦っていやー熟年離婚ってなるかなって」
「…バカっ、バカバカバカバカバカバカぁぁぁ」
「いて、いてて…。叩くなって」
「だって、なんか…」
「なんだよ?」
「なんか、俺だけがいっぱい好きみたいじゃん…」
「…、大丈夫だよ。大丈夫…、ちゃんと…」
「ちゃんと?」
「ちゃんと…」
「ちゃんと、なんだよっ」
「ちゃんと、す、す、す…き…だよ」
「………」
「なんだよ、その目…」
「だって…、やっぱり…」
「泣くなって…、ちゃんと好きだよ」
「…バカ」
「あっ、こらそんなに引っ付くなって…」
「なんで?ここはそういうムードでしょ?」
「…っ、バカいまそんなに引っ付いたら止まらなくなるだろ?」
「…、エッチ…」
「あのなぁ…」
「でも、嬉しい…かな」
「えっ?」
「ねっ、明日休みでしょ?」
「あっ、あぁ」
「じゃっ…ね?」
「…、そうだな。ぅん…、んっ」
「んっ…、はぁっ。ねっ明日、どうしよう…ね?」


もっかい言って 

June 23 [Tue], 2009, 1:12


「ただいま」
「あっ、おかえりなさい。なんか今日早くない?」
「ん?まぁ、たまには…な」
「何かあった?って、こらっ抱きつくなら着替えてからにしろよ、煙草臭い」
「いいだろ?少しだけ…、充電しないともたない…」

「もうっ…、本当に少しだけだからね?」
「あぁ…、はぁ落ち着く…」
「なぁんか、照れるんだけど?」
「ん?のわりには、腕しっかり回してくれてるじゃん?」
「そりゃ、まぁたまに甘えてくれるのってなんか嬉しいし…」
「もっと甘えてほしいのか?」
「いや、だから……たまに弱いとこ見せてくれるとなんか、頼られてるって気になるからさ」
「ふぅん…、俺はおもいっきり頼りにしてるつもりだけど?」
「えっ?」
「だって、じゃなきゃこんなに一緒にいられないだろ?お前がいるから頑張って仕事して、おかえりなさいが聞きたいからちゃんと帰ってくるんだって」
「……」
「ん?どうした?」
「ヤバい…」
「ヤバい?」
「そう、ヤバい。今すっごくきゅんってした…、ねぇだからちゅうしていい?」

「はぁ?なんだその流れ…」
「だって、今無性にちゅうしたくなったんだもん」
「はぁ…お前のきゅんってイコールで欲情と連結してんのな…」
「あーもー、うるさいっ…んっ」
「うるさいって…、あっ…ぅん…」
「ぅんっ…ふ…ん」
「んっ…ぁ…」
「………、しちゃった」
「お前なぁ…」
「でも、気持ちよかったでしょ?」
「はぁ、敵わないなぁ…」

「ん?なぁに?」
「相当愛しちゃってるってこと」
「えっ?えぇ!?」
「なんだよ、その間抜け面…」
「うぅ…なんか悔しい…、でも、今のもっかい言って?」

都合のいい話 

April 20 [Mon], 2009, 0:03
ピンポーン...とんとん…


「ねぇ、いい加減開けてよ」
「嫌だ」
「なんでよ、いいでしょ?」
「嫌なもんは嫌なんだ」
「…さては、浮気してるんでしょ?」
「はぁ?なんでそうなるんだ?」
「今、そこに浮気相手来てるんでしょ?だから開けられないんでしょ?」
「違うし、ってかなんだよ浮気って。俺ら付き合ってねぇし。そもそも、俺もお前も男だろ!!!根本的なとこ考えろっての!!」
「…ひどーい!!酷い、酷い、酷い!!遊びだってってことなのね!!!」
「ってこらー!!!」

がちゃ…

「やーい、ひっかかった」
「わっ、…ってー。急に飛びつくな!!ってか、勝手に入ってくんな!!!」
「だって、やっと開いたんだもん。俺だってこんなことしたくないけど…ね?」
「ね?じゃねーし、早く退けよ重い」
「いや〜、やっと触れたんだし…うんっ」
「はぁ?って、ぅん…ううぅん…」
「うん…ぁん…、はぁ…」
「はぁ、はぁってめー」
「なによ、唇くらいで怒らないでよ。おいしそうだったんだもん」
「お前…、いいかげんにっ…んっ」
「うーん、…やっぱりうまい。ねぇ、もう俺にしとこうよ。俺、優しいよ?」
「だから、やたらとキスすんなっ。っつか、お互い男だっての!!」
「それがなんだよ、案外はまるかもしんないよ?」
「はまるか!!はまってたまるかぁ!!」
「まっ、とりあえず相性はいいからさっ」
「なんのだよ!?」
「そりゃ、もちろん心と体?」
「ふざけんなぁ〜」
「ははは、諦めも肝心だよ?ダーリン」



キレイ 

April 14 [Tue], 2009, 0:58

静かな夜明け前

一人ずっと永い路を歩いてきた

振り返ったそこには君への想いが満ちている

置いてきたつもりはない、すべて僕の中にある

君の存在感じるだけで僕はまっすぐ歩いていける

君までの距離を数えながら一歩一歩歩いていける

時に見上げた空がキレイで泣きそうになるけど、君の顔を見て君の傍を歩いていつか一緒に…

見上げた空、キレイだねって笑って話せるように

僕はただ君の元へ歩いていく


ていくあうとで… 

March 25 [Wed], 2009, 23:23


からん…からん…

「いらっしゃいませ」
「こんばんわ…」
「おや、お久しぶりですね。今日はお一人ですか?」
「ははは、一人じゃ変?」
「いえ、珍しかったので」
「うーん、今日は一人で飲みたい気分…というか。マスターに会いたかったかな」
「それはそれは、うれしいことを…」
「まぁ、たまにはゆっくりマスターと語り合いたわけよ」
「…さてはふられましたね?」
「うっ、うーん。近いけど違うかな」
「外れましたか…、では何でしょう…あっすみません。いろいろと詮索してしまって…。何になさいますか?」
「いいよ、マスターと俺のなかでしょ?うーん、今日はマスターにお任せで!!」
「かしこまりました。では…」

しゃかしゃか…

「いいな、シェイカーの音…」
「私のはまだまだ…。はい、お待たせいたしました。こちら、桜吹雪になります」
「桜吹雪?」
「はい、この春からお出ししようかと…」
「マスターオリジナルカクテルってやつ?」
「えぇ、一応…」
「すごいなぁ…もしかして俺初!?」
「はい、そうなりますね」
「うわぁ、なんか緊張する…いただきます……。わぁ、うまい…、これうまいよ」
「恐れ入ります」
「マスターさぁ、もてるでしょ?」
「はい!?いきなりなにを…」
「いやさぁ…、絶対もてると思うんだよねぇ。かっこいいし、器用だしいい声してるしやさしいし」
「そんなことありませんよ」
「うっそだぁ」
「いえいえ、本当ですよ」
「いやぁ?ここの女性客は大体マスター狙いだって」
「…そんな、でもいくらご好意をいただいても本当に好かれたい方からはなかなか…」
「マスターになびかない女性がいるんだ…」
「うーん、ちょっと違う気が…」
「俺なら絶対捕まえて離さないのになぁ…」
「…本気にしてしまいますよ?」
「えっ?」
「いえ、なんでもありません」
「…なぁ、マスター今日は閉店まで居座っていい?」


口喧嘩でもしてみよう 

March 18 [Wed], 2009, 0:32


「ふぁあぁ…」
「でかっ…」
「なんだよ、欠伸くらい豪快にしたっていいだろ?」
「いや、悪か無いけど…」
「けど、なんだよ」
「マヌケ面」
「なんだと!?こんなハンサム捕まえて!!」
「…っぷ、ハンサムって…古っ!!」
「なっ!!なんだよその反応は!!」
「だって…ははは、もう死語に近いよそれ」
「笑すぎだって!!」
「ははは、本当おかしい」
「…ったく、何だよもう。普段はそんなに笑わないくせに…」
「ん?何か言った?」
「何でも無いってのってか、涙目になるほど笑うな!!」
「だってさ、本当に面白いし…はぁ何か半年分くらい笑った気がする」
「そりゃ良かったな!!…ほら、涙…」
「わぁっ、顔近いし…そんなの擦っときゃいいって…」
「……ほう…」
「な、なんだよ」
「いや、以外に睫長いんだなぁって…」
「ちょっ、寄りすぎ…」
「いいじゃん、減るもんじゃないし。って、何か眼の色も少し灰色入ってんだな…」
「うー、お前はすっげぇ茶色い眼じゃん」
「えっ!?」
「際の黒いトコ、薄いけど眼でっかい…」
「ちょ、眼元擽ったい…」
「仕返し〜」
「なぁっ!!このやろう!!」
「お前が先に変なことしてきたんだろ!!」
「俺は、変なことなんかしてない!!」
「顔あんだけ近づけてりゃ十分変だ!!」
「何を!!!」
「なんだよ!!」
「……」
「なんだよ!!?」
「何でも無いよ!!」
「…変なやつ…」
「………変なのはお前のせいだ……」
「ん?何か言った?」
「何でも無いよ!!!」


大人の余裕 

March 09 [Mon], 2009, 20:17
「お疲れ、今日も残業?」
「あー、お疲れ〜。うん、まだ採点終わらないだ…」
「ははは、明日から三連休なんだし無理するなよ」
「うーん、そうなんだけどさ…」
「なんかあるのか?」
「いや、うーん用ってほどじゃないんだけど。久しぶりに、温泉行きたいなぁと」
「ははは、なんだそれじじくさいなぁ」
「ほっとけっ、そんなことよりそっちは?採点終わったの?」
「バッチリ、っつか今日もう生徒に返したしっ」
「あー、なんかそのVサインむかつくー」
「へっへぇーん、まぁ付き合ってやるからさっ。機嫌治せよ」
「へっ?別に付き合ってくれなくていいし」
「うわっ、なにそれ。今ちょっと、傷ついたわぁ」
「変なやつ…、いやさ。別に早く終わったんだから、早く帰ればって…疲れてるんだろ?目の下…ほら、クマできてる…」
「わぁっ…、ちょっ…」
「ん?何?どうかしたのか?」
「い、い、いや?べ、べ、別に?」
「…なに、どもってんの?顔も赤し…、やっぱり早く帰った方がいいんじゃない?」
「い、いいんだよ。付き合う、それに一人じゃ物騒だろ?」
「あのねぇ…、俺も一応男のはしくれですが?それに、夜中の学校なんて不気味がって近寄らないって」
「…、お前は自覚が足りない」
「なんのだよ…」
「お前は、自分が思ってるより可愛いってこと自覚したほうがいい」
「はぁ?何言っちゃってんの?」
「だから、お前は可愛いんだって。生徒にも言われてるだろ?童顔だし…背も低いし」
「それ以上言ったら殴るよ?」
「本当のことだろ?だから…」
「だから?」
「だから、俺がこんなにドキドキしちゃうんだよ」
「…はい?」
「だぁーもー、だから俺はお前を見てるとドキドキするし、なんかほっとけないってか…なんか…」
「……えーと、話を整理しようかつまり…あーと」
「だからっ…」
「ちょっ、えっ?」
「うっ…」
「ぅうんっ…」
「…つまり…、こういうこと…だよ」
「……、急に唇奪うなんて本当聖職者失格だよ」
「っ…、お前それだけかよっ」
「…、でも悪くないよ?久しぶりにきゅんとした」
「へ?」
「でも、次からはもっと色気とか雰囲気とか考えてほしいな」
「…、なんか…驚かないんだな」
「うーん、まぁなんとなく気付いてたしね」
「なっ、なんだよそれ」
「だって、バレバレじゃない?やたら、絡んでくるし着替えようとすると顔真っ赤にするし?」
「うぅ…、俺そんなにわかりやすいか?」
「まぁ、俺もそれ分かっててわざとしてたとけとかあるしね」
「わざと!?」
「だって、どうせなら告白されたいじゃん?」
「くぅー、なんか一気に憎たらしくなったな」
「まぁ、それは大人の余裕ってやつかな?」
「俺のが年上だっ」
「精神年齢の話だよ」
「あー、なんか悔しい」
「それも含めて愛しいでしょ?」
「くっそーっ……で、お前はどうなんだよ?」
「なにが?」
「俺のことっ」
「あー、そうだね。思わずドキってする告白してくれたら教えてあげるよ」
「なんだよそれっ!!」
「ん?できない?」
「くっそー、絶対ドキドキさせてやるんだからなっ覚えとけっ」
「うん、期待してるね」


僕の見上げた空… 

March 06 [Fri], 2009, 1:36

ほのかに香る桜の淡い香りに足が止まる

何度、この道を通って
何度、この季節を感じて
何度、この気持ち押さえて

君の隣を歩いただろう

本当はもっと話したくて
探してる本なんか無いのに、遠回りして町外れの小さな古本屋に通って

君は今日もなかったね

って笑っていたけど、本当はその笑顔がほしかった

寒い冬も暑い夏も

一緒にいた時間が愛し過ぎてよく覚えていないよ

それでも、君とさようならって手を振って
別々の道を歩き出した

僕は忘れない
君の笑顔と見上げた桜色の空

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