『紅石の光』 第一章  

March 23 [Fri], 2007, 23:17
    1 「謎」 後編

  「明日でもう・・・・5年経つのねぇ。。琥珀ちゃんと鏡君がうちへ来た日から。」
    鏡は聞いた瞬間、眼を見開いて水を打った様に動かなくなった。
  「2人共、今にも涙しそうな顔して玄関に立っていたのがつい昨日のようよ。
            確か・・・・・鏡君と琥珀ちゃんの家族は事故で・・・・」
     
    バンッ!!
  
    「言うな!」  
   鏡はコーヒーカップを机に強く叩きつけると青ざめた顔で怒鳴り散らした。
 
        頭の中で色々な声が木霊した。
 
    『もう終わった事なんだ。』
           ・・・・・・・・・・・・・・・ああ、終わった事だ。

    『誰も気にしないから。』
           ・・・・・・・ウソだ!一族の全員がオレを蔑んだ眼で見ている。
    
 『鏡、お前は罪を犯したが責任を負うという条件で
           生かされているんだぞ!それを自覚しろ!!』
      ・・・・・・・・・・解っているから、オレを悩ますような声をかけないでくれ。


            もううんざりだ!!
   
    (・・・鏡・・・・・・・・)
   両手で頭を抱え込んでいる鏡に琥珀がそっと手を伸ばすと
           鏡は琥珀の手を振り払い、鞄を持って玄関へ急いだ。
  「楓おばさん、・・・何?5年前に何があったの??
      私がおばさんのところに来る前の記憶がないのと、関係があるの?」
  「あらひどい!!おばさんって2回も言った!!いつも・・・・・・」

      「いい加減にして!」
  
  「琥珀君、落ち着きなさい。」
    後ろを振り向くと、おじさんが険しい顔をして立っていた。
  「おじ・・・さん・・・・・・。」
  「今の鏡君には誰も近づけない。たとえ、琥珀君でもね。。 それと・・・・」
   おじさんは、自分の世界に入っているおばさんを流し見したらこう告げた。
 
  「楓は石守一族のものだはないから、一族の事も、5年前の真実も知らない。
      もう一度楓が口走ったりしても許してやってくれ。
           琥珀君もいつかは鏡君の口から聞く事になるだろう。。。」
 言った意味がよく解らないくて口を開きかけたが、それを制する様におじさんは   「さぁ、学校へ早く行きなさい。」と言って、リビングから姿を消した。
  
       琥珀は渋々学校に行った。沢山の疑問を抱えて。 
  
   

『紅石の光』 第一章   

March 14 [Wed], 2007, 1:55
       1 「謎」  前編

  カーテンから微かにこぼれる光が琥珀のまぶたに重なった。
  「・・・・・・・・っ・・・・・・・・・・・・」
  窓の外には、もう春だというのに鳥の声すら聴こえてこず、
       雪が深深と降っていた。
  「琥珀ちゃん?朝ご飯できたわよ〜〜☆早く食べないと学校、遅刻よぅ♪」
  起きながらため息が口からもれた。
  朝っぱらから頭に響くおばさんの甘ったるい声は、毎日の日課のようなもので、           毎日の苛立ちの元でもあるから、相当懲りてきている。
  「琥珀ちゃん?聞いてますかーーー??」
  「分かったから、黙って。」
  ボソッと言ったが、当然二階から一階まで聞こえるわけがない。
  「早く降りてきなさぁ〜〜〜〜ぃ♪」
  結局、またため息をつくはめになった。

  制服を着てリビングまで行くと、朝食をとっている同い年の義弟と眼が合った。
  「おはよう、おとうとくん。」
  「・・・・・・・・。」
  朝から無視ですか。さいですか。っていうより、
  「何だ!その“オレはアンタを姉と思った覚えはない”とゆー態度は。」
  「誰もそんな事言ってないし、勝手に決め付けるな。早く食べろ遅刻するぞ。」
    (絶対!思っていやがる・・・・・・)
  私より1日年下のくせしていつも口答えする『鏡』(きょう)。
           偶然に神が会わせたのなら、神を呪い殺してやる。
  「おばさん、コーヒー入れてもらってもいいですか?」
  「楓おばさん、お願いしてもらってもいいですか?」
   2人の声が重なって、険悪なムードを漂わしているにも関わらず、
     おばさんは、笑顔絶やさずして甘ったるい口調で答えた。
  「あら、私はまだ32歳よ。おばさんはやめてね♪
     でもね、“お母さん”か“ママ”って言ってくれたらうれしいわ☆
    きゃ!いっちゃた言っちゃた♪わたしねぇ・・・・・・・・・・・」
      という具合に楓さんを“おばさん”呼ばわりしたら永遠に続く話が始まる。
           (よく飽きないな。。。)
  「お前、ブラックか?モカか?」
      といつの間にか、鏡の声がキッチンから聞こえた。
  「モカがいい。」
  勉強以外不器用なくせに、気遣いだけは人一倍だからつい笑ってしまう。

  
            「そういえば・・・・・・・」
  
       おばさんが思い出したように切り出した。

『かぐや、のち姫』 第一章 

March 10 [Sat], 2007, 1:07
      1 「姫と翼」  前編

   「あ!気が付いた?雪ちゃん?」
    ここは保健室。白いベットに白いふとん、おまけに白いカーテン。
      ほぼ白一色のこの場所は目が痛くなる程明るい。
    保健室には居たくないけど、友達の顔面にパンチをお見舞いして、
        気絶させてしまっては、どうもがいても傍に居ざる負えなかった。
     顔面にパンチを食らわした雪が突然起き上がった。
   「ゆ・・・・き・・・・ちゃ、ん・・・・・・・・??」
   「・・・・・あなた、、誰?」
   「!!」
   「ウソよ嘘。」
   両手を挙げた雪ちゃんの顔はどこか、
             いつもと違って人懐っこい顔をしている。
   「でも大丈夫?まだほんの少し赤いけど・・・・・。。」
   「平気よ、こんなもの。あなた達は入学式の時から色々やらかしてくれるから。
    そういえば、5月20日にあなた達のじゃれ合いに巻き込まれて
              両足を骨折した人よりはま・・・・・・」
   「雪ちゃん!!言っとくけど、翼からいつも突っかかって来るんだからね!」
      (両足骨折した人、ごめんね・・・・覚えてない・・・・・)
   「何で急に起きたの??」
   「ゆ・・・・・・め・・・・・・見たの。。」
   「夢?」
   「そう。」
   「どんな??」
   「・・・・・・・分からない」
   「忘れたの?」
   「そうそう。。」
  雪ちゃんの時々ある物忘れには困る。それに大体の夢は、予知夢だから、
     結構そんけーしてる。カッコイイし、背は高いし、美人だし!
   「じゃ、そろそろ授業に戻らなきゃ。
     先生には雪ちゃんが起きるまでって、念入りに言われたからね。」 
   「そう、ありがとうねずっと居てくれて。かぐや、帰り何かおごるわ。」
   「うん!じゃ、安静にしててね〜〜☆」
 
    雪は部屋を笑顔で出る姫を見るのが辛かった。
   
   何故かって?それは雪が姫の予知夢を見てしまったから。   
   

『紅石の光』 プロローグ 

March 09 [Fri], 2007, 5:00
              プロローグ  ・・・夢・・・
 
   少女は走っていた。彼ら、人間の形をした猛獣から逃れるために。
          必死に走っている筈なのに、距離が確実に縮まっていく。
   
     「・・・・・・・・・・・・ッ」
    
     足がくじいて前のめりになりなりながらも、とにかく走り続ける。
        体には醜い傷跡が目立ち、
       雪の白に滴る赤い血が、彼女の恐怖を表すかのように揺れていた。


    
    漆黒の空間に琥珀は立っていた。
     どこが出口だか分からない、あるいは出口さえない暗闇の中に。
   
          ここは・・・・・・どこ・・・・・・・・・・・・?
     
    琥珀は硬く握った右手から漏れてくる微かな光に気づき
          そっと手を広げた。

          光る・・・・・・・い・・・・し・・・・・・・?

    エメラルド色に光り輝いている石は前方に一筋の線を引いていた。
    琥珀は前を見たが、辺りは黒一色で何も見えない。
      ・・・・・・・でも、小さな音が前から聞こえる。
                  そう、何人もが走っている音が。
     
    その音が段々大きくなってくると急に石が真紅になって点滅し始めた。

    琥珀は石に向けていた眼を前へ戻すと
       叫び声にならない叫びが口からもれた。

       暗闇の中に青白い光を放ちながらそれは近づいてくる。
 
     人間の形をした猛獣ヴァンパイア達が何かを追っている。
        その前で一生懸命に走っている一人の少女は・・・・・・・・

             私!?
   
    目の前が突然暗くなったと同時に一人のヴァンパイアが叫んだ。
  
         『逃げれると思うんじゃねえぞ!石の守人!!』

           そして、私はまた深い眠りについた。

Novel  『かぐや、のち姫』 プロローグ 

January 21 [Sun], 2007, 6:58
        プロローグ

   よく考えてみると、私の人生はあの日から一転した。
  
               「姫!!」
 私のクラスから4コ離れているクラスの男子が何故か背後から抱きついてきた。
         そう、こいつさえいなければ私の人生は・・・・・・・・・・・・・・・
   
    私の足が空を切ると同時に抱きついていた男は、
                私から離れてウィンクして見せた。
   「姫たらテレちゃって☆オレの彼女になったのそんなに嬉しい??」
     (嬉・・・・・しい・・・・・・・?私・・・・・が・・・・・・・・・・・・・・??)
   「あんたの、彼女に、なった、覚えは、、、、、、、ない!!!!!!!」
    私は怒りで震える体を押さえていた左手が無意識に離れて
      目の前で勝手にキスしようとしている男の顔にめがけて飛んだ。。
         
          ゴン!!!
 
    見事に命中した。オレ様男の水城翼の後ろにいた姫の友達、
             後藤雪の顔面に。。。

Novel 

January 19 [Fri], 2007, 6:19
結構色々な小説を掲載するので、
  そこのとこはご了承ください

はじめまして 

January 19 [Fri], 2007, 6:01
  皆さんはじめまして。
    まなです。。
  色々掲載していきたいので、
    来た人は見ていってください。
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:まな
  • アイコン画像 性別:女性
  • アイコン画像 誕生日:2月5日
  • アイコン画像 血液型:A型
  • アイコン画像 現住所:国外
  • アイコン画像 趣味:
    ・読書-結構、面白いのがありますね。。
    ・音楽-クラシは歴史の神秘ですね。。
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