『演奏者とお客様』 

2007年11月07日(水) 15時11分
神戸女学院大学音楽学部アウトリーチ・センター発行
「アウトリーチ通信第8号」掲載記事


演奏者とお客様

 十月二十日(土)に行われる「子どものためのスペシャル・コンサート」は、神戸女学院大学音楽学部非常勤講師でコントラバス奏者の南出信一先生の企画による弦楽五重奏のコンサートです。クラシックのコンサートは堅苦しいものと思われがちですが、南出先生は普段からユニークなコンサートを企画、開催されています。どのようなコンセプトで演奏活動をされているのか、お話を伺いました。 (K.N 記)


N 先生はご自身で『ライツ室内管弦楽団』を主宰されていますが、楽団を作ろうと思われたきっかけは何だったのでしょうか?

南出 基本はミュージカルを観た時のように、「楽しく、おもしろく、時には涙したり、怒ったり」人間の色々な感性にタッチできるコンサートをしたいという事で結成しました。一番のポイントは、お客様と演奏者が同じ平面に存在する事です。当時注目を浴びていたアメリカの「オルフェウス室内管弦楽団」という指揮者のいない室内アンサンブルを目指して結成したのですが、やはり世界のトップクラスのメンバーの集団には色々な面で勝てないと身をもって体験しました。それならば、彼らのしていないジャンル(方向性)でお客様に楽しんで頂ける楽団を作ろうと思ったのです。

N そのような信念をお持ちになるきっかけがあったのでしょうか?

南出 やはり「慰問演奏」ですね。
阪神大震災の時、被災地に住むフリーの演奏家達と『リ・アンサンブル』という合奏団を結成し、約七十箇所の学校や公民館などの避難所に慰問演奏に行きました。その時、そういう状況下の人達に一番必要なものは「笑い」であると確信しました。「笑い」は気分を高揚させ、血行を良くし、脳を活性化します。その瞬間に痛ましい震災の事を忘れ、その時間が多くなればなるほど、前を見る活力が増すのだと思います。親しみやすい曲や楽しい話を聴いて頂いた後には、モーツァルトやバッハなどのクラシックの作品もじっくり聴いて下さいます。
素晴らしい芸術作品だから静かに聴きなさいという感覚ではクラシック業界はいつまでたっても発展しません。芸術は演奏者が一方的に与えるものではなく、聴いて下さった方の心に届いた時、あなたの演奏は芸術ですねと言って下さった時に初めて成立するものだと思います。

N そういったお考えで活動されているのですね。ちょっと変わった演奏会もされているそうですが…。

南出 淡路島のサンシャインホールで定期的に行っている「普段着コンサート」があります。ホールの舞台ではなく客席(フラットスペース)で演奏しますが、お客様には入場料と引き換えに、パイプ椅子をお渡しします。お客様はそのパイプ椅子を持ってご自分の好きな場所に席を決めて聞くのです。目の前に来られる方や、奏者の後ろに来られる方といろいろですが、奏者とお客様とが、同じ空間で同じ空気を共有する事が大切だと思います。

N そんな演奏会があったらクラシックも身近に感じることができますね! 先生は「子どものためのコンサート」にも力を入れていらっしゃいますが、そちらのお話も聞かせてください。

南出 十年位前から、年に二十回程の幼稚園・保育園でのコンサートを継続しています。そこで勉強させて頂いた事は、彼ら(園児)にそっぽを向かれた演奏家はもう一度自分のスタンスを見直さなければヤバイという事です。
彼らには何の利害関係も世間体も存在しません。大人は、社交辞令で、あくびをかみ殺して終わったらロボットのように拍手をしてくれます。ですが、彼らは面白くないと感じた途端、海辺の岩肌に群がるフナムシのように好き勝手にゴソゴソ…もうおしまいです。しかし、演奏家がしっかりとプログラムを吟味し、彼らが興味を持つ話や話し方を考え、良く磨き上げた作品を心をこめて演奏すれば、フナムシ君達は目を輝かせて背伸びをして聞き入ってくれます。
この、初めて生の演奏を聴く彼らに手抜きの演奏をして「あー、つまらない!」なんて感想を抱かせたら、それは社保庁の年金問題に匹敵する程の悪影響を音楽業界に与えてしまう事になります。それは全て私たち演奏家の生活に反映してくるのです。
 これまで、幼稚園だけでなく小学校から高校まで数多くの音楽鑑賞会を行ってきました。玩具のピアノを使ってのベートーヴェンのピアノ協奏曲や、台所用品を使っての「キッチン・コンチェルト」、様々な年齢層にあわせた「音楽クイズ」、ヴァイオリン奏者が客席に乱入して演奏する「チャルダッシュ」や分数の小さな弦楽器を使って演奏する「僕は小さなヴァイオリン弾き」等、目にも楽しめる物を考え、修正しつつ、その一つ一つが進化を遂げていくように努めています。この少しパロディー的な要素の物をきっちりと演奏する事で、本当のクラシックを真剣に聴いてくれるようになるのです。
 クラシック業界に活力を与えるには、子ども達にそっぽを向かれないように、彼らに「音楽会ってけっこう面白いで」と思ってもらう事が何より大切だと思い活動しています。

N ありがとうございました!
それでは最後に、「音楽によるアウトリーチ」履修生や、同様の活動をしている若い演奏家にメッセージをお願いします。

南出 まず、月並みですが、一生懸命です。それが一番だと思います。しかし、ただ闇雲に一生懸命だけでもダメなのです。我々は芸術を目指していますが、芸術などという言葉は自分で語るものではありません。お客様に対するサービスをいつも考えなければいけません。どんな演目をどんな順番で、どんな風にとか、もちろんそのサービスの中に、レヴェルの高いよい演奏も含まれています。お客様の為に最善を尽くし創意工夫する事の積み重ねで、やがて、お客様の方から「芸術」の称号を頂ける日が来るのだと思います。有償無償の区別無く、与えられたお客様との演奏会の時間を素晴らしいものにする。その事が、後の自分の生活も、この業界の未来をも左右すると信じています。手抜きの物(者)は誰をも幸せには出来ません。

収穫! 

2007年08月30日(木) 21時28分
3つだけ…。

まめ!! 

2007年08月16日(木) 0時20分

つっッ!ついに!!!! 

2007年08月03日(金) 22時28分

いつになったら…?? 

2007年07月30日(月) 21時35分

こんなところに! 

2007年07月19日(木) 18時17分
こんなところに巻きついたので、場所を動かせなくなってしまった
枝豆なのにナンキン(軟禁)状態

これでいいのかなぁ? 

2007年07月16日(月) 10時06分

ちょっと黄色い? 

2007年07月11日(水) 0時02分
またまた大きくなりましたが、ちょと葉っぱが黄色っぽいところが気掛かりです。


 

2007年07月04日(水) 9時48分
立派に成長しています。

ついに! 

2007年07月01日(日) 8時13分
ついに間引きを決行!
間引いた2本は別の土地に移植したので御心配無く!

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