入社初日‐2

May 28 [Thu], 2009, 22:22
刻々と集合時間が近付いている。

大体、あと5分くらいと言ったところか…。

私は駅に来た時と同じように周りを見回す。






「…ぁ…」

すると、私とは真反対の壁側に、初々しいリクルートスーツに身を包んだ集団が、和気あいあいと談笑している。


あの集団が同期だろうか…?


でも、もし人違いなら…?!

かと言って、ここに一人でいるのも……
話掛けるとしたら
“紹介予定派遣の方ですか?”
とか!?

朝の勢いはどこへやら…
色んな思いが渦を巻いて、あれやこれやと考えた結果、私はゆっくりとその集団に近付いてみることにした。
今、思えば、このビクビクしながら、集団に近付いていく光景はさぞ不審者極まりないことだっただろう。



徐々に聞こえてくる、会話の内容。

「わー!〇〇さん!お久しぶりです〜」
「☆☆さんも〜。あの時、受験するって言ってた簿記とかどうですか?」
「あぁ!合格しましたよー!!」


……どうやらみんな知り合いのようだ…。
全く持って入りづらい…。

どうしよう…。

その時。

「おはようございます」

リクルートスーツではなく、キャリアウーマンのような女性がその集団の輪に入ってきた。

「××さん!お久しぶりです!!」
「お久しぶりです。いよいよ今日、入社式ですけど、どうですか?」

やはりこの集団は、同期で紹介予定派遣の人たちに間違いはないようだ。
途中から加わったこの女性も派遣会社の人なのだろう。

「そろそろ時間なんで。リク〇ートの皆さん揃ってますか?」

その集団がやはり同期なのだと思考を巡らせていた私は、いつの間にか、その集団に紙が配布されていることに気が付かなかった。

「ぁ…あの!」

思い切って声をかける。

私もリクル〇トからの紹介予定派遣で、駅へは一番に着いていたはずなのに、ここで置いていかれては元も子もない!

「私も、紹介予定派遣なんですが…」
「えっと…中山さん?」
「はい」

集団からの
“誰だこの人”
という奇異の眼差しがとても痛い…。

「じゃぁコレ。今から勤務してもらう業務とかの資料。詳しくはまた説明しますね」


そんな眼差しもお構いなしに、派遣会社の人はみんなに配った印刷物と、その紙の簡単な説明を私にすると、

「それじゃぁ、今から会社に向かいますよー」

あっさりと先頭を歩いて行った。


なんとか初日から遅刻はせずに済んだようだ…。

入社初日

May 28 [Thu], 2009, 22:05
今日から初出勤だ!
就活でヨレヨレになってしまったリクルートスーツ。
履き潰れた靴。

そいつらと、毎日顔を合わせるのは今日でお別れか…
そう思うと、なんだか少し淋しい気もする…。

でも、これからは仕事を頑張って、自分の手で稼いだお金で、新しいスーツと新しい靴を買うんだ!

私は、部屋の中で一つ大きな伸びをすると、

「よしっ!」

勢いよく家を飛び出す。


22年間の人生の中で、始めての電車通勤。

8時を少し過ぎた神奈川のホームには沢山の人が既に列を作っていて、毎日、こんな電車に乗って通勤するのか…
という一抹の不安と、
でも、社会人!って感じだな!
という若さ故の喜びが私の中にはあった。


“次は〜駅。次は〜駅”

満員電車に揺られることしばらく。

私は会社の最寄駅に到着した。



確かここで派遣会社の人と待ち合わせのはず…。



しかし、少し早く来過ぎてしまっただろうか。
周りを見渡してもそれらしき人は見当たらない。

確か、同期になる紹介予定派遣の人も一緒って言ってた気がする…。


再度、辺りを見回してみる。

しかし、やはり私と同じようにリクルートスーツに身を包んだ人はいない。


駅を間違えただろうか!?

カバンから、派遣会社から渡された地図を見てみる。

やはりココで合っているようだ…

仕方がない…
予定時間まで近くのチラシでも見てみるか…。

私は駅によく置いてある旅行のチラシを手に取ると、しばらくそれを眺めていた。

はじめまして

May 28 [Thu], 2009, 21:40
はじめまして。
私、中山と申します。
まずは軽く私の自己紹介をさせて下さい。


名前は中山(仮名)
超売手市場と呼ばれた、2年前。
私は無事、大阪の大学を卒業しました。

しかし、超売手市場と呼ばれた2年前の秋。
東京に憧れていた私は、東京にある会社100社の試験を受け、99社落選。
派遣会社からも、大阪で東京の会社は紹介出来ないと断られました。

唯一内定を頂いたのは、某大手ソフトウェアの関連会社のアウトソーシング会社。

初めはその会社へ行ってしまおうかとも思いましたが、
なかなか内定後の承諾書を提出しない私に対し、毎日のようにかかってくる、人事部からの脅迫紛いな電話と、
事務職を希望したはずなのに、将来は営業をしてもらう!
という連絡から、内定を辞退。

テレビで連日のように報道される、売手市場のニュースを見ては、心苦しい思いをしておりました。



いっそのこと、もう一度、学生をしようか…

そう諦めていた時です。

某大手のリ〇ルートから某大手通信会社の事務として紹介予定派遣の話を頂いたのは―…。
(※紹介予定派遣とは…平均3ヶ月〜6ヶ月の一定の期間、派遣社員として働いた後、双方の合意の上で、契約社員、または社員として採用される制度のこと)


私は即座に受験を希望。
入社式のある4月まで後5日と迫った日。
運よく、内定を頂きました。





さて!
これから東京での華のOL生活が待っている!!


そう思ったのもつかの間でした…。

中に入って、周りの噂を聞いてみれば、なんとそこは、

某大手通信社員の天下り先。
もしくは、働き過ぎて、性格に難が出てしまった人を集める会社のようなのです!



はじめまして・終

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May 28 [Thu], 2009, 21:37
学校でも会社でも、評価されるのは部下ばかり。
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入社初日‐2 (2010年11月09日)
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