国境を越える脅威へ対抗するための協調的な取り組み

December 29 [Sat], 2012, 16:25
冷戦後の世界においては、環境破壊、飢餓、自然災害、難民、国際テロ、麻薬、兵器の拡散など、国境を越える地球的問題群が、特定国家の軍事行動を超える脅威とみなされるようになった。これらの新しい脅威に対応するには、各国の協調による包括的なアプローチが必要だとする新概念が、「協調的安全保障」である。

この言葉は、CSCE(全欧安全保障力会議)での議論に1980年代末から登場し、NATOの公式文書にも90年代から使われるようになった。クリントン政権期以降は、アメリカでも戦略文書に採用されている。厳密な定義や内容をもつ戦略概念には至っていないものの、安全保障観の変化を表現、促す用語として、その機能を果たしている。

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共通の安全保障とは、脅威の内部化(特定の固定した対立関係を想定しない)の点で区別され、集団安全保障とも、争点の多様化と非軍事的対応の重視の点で区別される。

争点の多様化につれ、より治安警察的機能への変化の傾向が、軍事力の性格、任務、編成の面でみられ、また、地域諸国による地域機構化など、問題を直接的に共有する事例と結びつく場合が多い。94年にCSCEから拡大改組されたOSCE(全欧安全保障協力機構)や、ARF(ASEAN地域フォーラム)などが代表的な例である。
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