元旦の かぐや姫 

2006年01月01日(日) 15時04分
この場合 かぐや姫は自分である。
なにも自分を姫と呼ぶほど自惚れちゃいないがなにしろ来たのだ。あいつらが。
月からの使者は恐ろしく律儀に、月に一度必ずやってきて私を苦しめる。
そういうとき私は何もできなくなる。使者に帰って欲しいともいえず、ただただ黙ってそいつらが
去るのを待つしかないのだ。どんなに急かしたところで意味など無いからだ。
彼らのとどまる期間は決められている。一週間だ。つまり一週間すれば私はこの苦しみから開放される。しかしその一週間がどれだけ長いことか。

月からの使者がくると私は気分が地殻に触れるほど沈む。
そして腹部、腰、後頭部が猛烈な痛みをあげる。そして何よりも怖いのは、苛立ちだ。
今朝は元旦。鮮やかなおせち料理が並ぶ。自分の伊達巻が他の家族のものより小さく感じた。
とたんに苛々した。初詣では神の存在についてうっとおしいほどに考えた。
隣にいた彼氏は気を使って焼き鳥を買ってきた。しかし私はとてもそんな気分ではなく、
「こんなもん食べられる気分ではない」
と悪態を着いた。正月早々、私はこの世で一番性格の悪いかぐや姫になったのだ。
P R
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