第1回 いっせーのせ! お題《写真》に関して…♪

July 04 [Fri], 2014, 0:00
第1回 いっせーのせ! お題《写真》に関して…♪

早速ですが、星花繚乱瑞喜さまから頂いたお題《写真》に関して、お話を紡いでみました。
2199の世界ではキュービックフレームに収納可能な3次元立体ホログラフが主流かと思うのですが、オリジナルのヤマト作中ならびに2199のヤマト作品の中でも《写真》は特別な意味を持って登場しています…♪

白兵戦の最中、ミーゼラ・セレステラに自身の部屋に留まるよう指示したユキちゃんのお部屋の壁には古代くんとのツーショットをはじめとしたピンナップが飾られていました。

で、不思議なことにイスカンダル・ガミラスサイドに視点を移してみると…スターシャ・イスカンダルとアベルト・デスラーの天井画は目にしますが、テロン側でいうところの《写真》が一枚もないではないですか〜♪

監督のガミラス愛をもってしても大切な写真に関してまでは考えが及ばなかったのでしょうか…!?
ならば、ガミラスサイドの《写真》のepisodeを書けばいいのでは…
そんなところから以下の物語は出来上がりました…♪

ガミラスで《写真》が似合うキャラはあまねく星の数だけ存在すると思いますが(笑)、今回はその中でも個人的にファンであるメルダ・ディッツ連絡将校に登場して頂きました。

では、お気に召される方のみ以下へとお進みください。
ガミラス戦姫…メルダ・ディッツのショートショートです!




イニシャルスナップ《写真》に込められた《信頼》の絆…♪
〜古代ススムとメルダ・ディッツのツーショット〜


イスカンダルでのコスモリバースシステムの受領を無事終えた古代らは地球帰還に備えて最後の点検作業に時間を割いていた。
時を同じくして、アベルト・デスラー総統亡き後の大ガミラス帝星を統括すべく、イスカンダル第三皇女ユリーシャ・イスカンダルとともに他の収容所惑星に赴かんとするメルダ自身も愛機である紅のツヴァルケの整備に追われていた。

ヤマト艦内の第三格納庫の整備状況を確認しようとする古代のもとに、船務長のユキが同行を願い出た。

「珍しいね、ユキ……君の方から同行してくれるなんて」

 そう言う古代の質問に、普段の平静さを装ってユキが答える。
(間違っても、メルダのことが気になってるからよ……なんて、言えるわけないでしょ)

 その時のユキはすでに古代のことをかなり意識し始めていたのである。

「ねぇ、古代君……メルダたちガミラスの方は《写真》を撮ったりするのかな?」

 唐突なユキの質問に少しの間を置きながら、古代は優しく質問を返す。

「わからないけど。でもどうして、そんな質問するのかな?」

立ち止まって、訝しげにユキの瞳を古代が注視する。
ドキッとしながらもユキは冷静さを失わずに、古代の質問にさらりと答えた。

「ユリーシャもメルダもわたしたちの仲間よね? だとしたら、大切な仲間の《写真》をともに持っていたいものじゃないのかな。少なくともわたしはそう思ったから聞いたんだけど……」

 仲間……この言葉に古代は弱い。
 確かに、次元断層に落ちた際にメルダとはともに協力し合って危機を脱した。その時以来、敵であるはずのガミラスの中にも一度交わした約束を凛として違えない誇り高き戦士が存在する《事実》を自ら体験している。

イスカンダルへの旅路の最中、敵をも《信じる》ことの大切さを再認識させられた彼は、それぞれの側の《真実》と《事実》の違いをはっきりと理解したのである。

「確かに、君の言うとおりだ。で、どんな《写真》をとるんだい?」
「それは、ふたりに聞いてみないと」

 そう言いつつもユキの脳裏にはあるべきスナップ《写真》のイメージがすでに浮かんでいた。


……  ……  ……


やがて、ふたりは第三格納庫に到着しそこで愛機を整備中のメルダと会した。

「メルダ……《写真》を一緒に撮らないか?」
「《写真》!? なんだ、それは……」

古代は手短に《写真》の説明をメルダに行う。
最初は面倒に感じていたメルダも古代の熱心な説明に次第に《写真》への関心を示し始めた。

「わかった。古代とふたりでのツーショットなら応じよう」

 ツーショットにこだわるメルダの真意を理解できないまでも彼女から了解を得たことにホッとした古代がユキに振り返る。
 てっきり喜んでもらえるものと確信した彼に何故かユキは険しい表情を示して見せた。

(ツーショット……冗談でしょ、メルダ。それはいただけないわ!)

 雲行きが怪しくなってきたその場の雰囲気を振り払ってくれたのは、少し離れた場所で愛機のコスモゼロα−02の整備をしていた山本 レイ航空隊隊員だった。

「古代さん、せっかくだからメルダのツヴァルケとα−01で並んで飛行するシーンを《写真》にしたらどうですか? それとメルダとのツーショットはわたしが引き受けます!」
「お前は余計なことを言うな!」

 叫ばんばかりのメルダに、ユキがぴしゃりとくぎを刺した。

「それで行きましょ……♪ 戦闘機乗りに言葉はいらない。飛んでみればわかるもの……だったわね、メルダ!?」

自らモットーとしているセリフをユキに言われ仕方なくメルダはレイの提案を受けることに。

1時間後、古代のコスモゼロα−01とメルダの紅のツヴァルケがヤマトの後方に位置する左右のカタパルトから発進して行く。
スナップショットのすべてを任されたのは気象長の太田である。
岬百合亜のベストショットをスナップした際の腕を買われての起用であった。

並んで飛行する古代に向って合図を送りながらメルダが旧式の伝声管を通して呼びかける。

「古代、通信システムはオフにしてある。われわれの会話は伝声管を通して行いたいが構わないか?」
「構わないけど、300メートル以内の距離でしか通信できないぞ。機体の接触に気を付けないと……」
「大丈夫、古代。あなたの操縦なら問題ないだろう。それより、何故ユキは急に不機嫌になったんだ?」
「 …… …… 」

 その時、ふたりの会話に乱入してくる機影が1つ……古代とメルダによって視認される。

紅のコスモゼロα−02……レイの愛機。

「古代さん、ユキさんはあなたのことを心配して……」

接触しそうになるレイのα−02と一定の間隔を保ちながらメルダがレイに言い返す。

「なんだ、またお前か、レイ?」
「どうせなら、2機より3機でのスナップショットの方がいいのでは」

 そう言って、レイは気象長の太田に合図を送る。
 電波望遠鏡なみの高解像度、ハイスピードシャッター機能を有する太田の一眼レフがその瞬間を見事捉えた。

やがて、3機の機体が次々とヤマトに帰艦して来る。
今回ばかりは自分のカタパルトをメルダに使用を譲る形でレイはハヤブサ専用の着艦口から帰艦した。

左右のカタパルトからヤマト第三格納庫へと通じるスペースは途中一つの狭い空間に収束している。
太田はこの通路で古代とメルダが並んで第三格納庫に向かうことを予め予見していたのである。
彼のシャッター音がカシャンと軽い音を奏でた次の瞬間、古代はメルダの肩を引き寄せた。
再びシャッター音が響いてふたりはスナップショットに収まった。

「古代……」
「メルダ、気を付けて。何かあったら、必ず連絡を!」

 一瞬、古代が自分に微笑むその笑顔にメルダのハートはズキンとしたが、次の瞬間メルダは凛として彼に言葉を返した。

「えぇ、古代……ご武運を!」

 歩み寄る太田からカメラを受け取ると古代は即座にプリントボタンをプレスした。
 先ほどふたりで被写体となったスナップショットがプリントされる。

「それなりに、上手く撮れている。これは《事実》だ、メルダ」
「わかったわ、ありがとう古代……♪」

 古代はメモリーからふたりのツーショットをイレースすると太田にカメラを返し、第三格納庫へと向かって歩き出した。

「太田、悪いがレイとメルダのベスト・ツーショットをお願いする。それから、今のことは他言無用にしてくれよ」
「はい、戦術長!」

 3人をユキとレイが格納庫で出迎える。

「せっかくだから、メルダのツヴァルケの前でツーショットを……」
「いや、お前のゼロの前でいい」

メルダがレイに言葉を返す。

 写真を撮り終えると、メルダが自らユキに歩み寄り一言告げた。

「ユキ、《写真》の件ありがとう。ガミラスにはない習慣なんだ。とても嬉しかった」
「よかったわ」

無邪気に微笑むメルダの瞳にユキが優しく微笑み返した。


 …… …… ……


刻々と別れの時間が近づいて……

メルダは愛機のツヴァルケのリアシートにユリーシャを乗せると、手早くシステムチェックを済ませ、発進して行く。
左右の水平翼を上下にウインクさせながら、戦友古代との別れを済ませるとコクピット左のスナップ《写真》に視線を移す。

遠目には誰が映っているのかわからないが、後部座席のユリーシャがメルダに告げる。

「やっぱり、メルダは可愛いわ…♪ 一緒の男性、古代でしょ!?」

 瞬時のうちに顔を紅色に染めて、メルダが言葉を返す。

「め、めっそうもありません、ユリーシャ様……」
「いいのよ、メルダ。わたしも古代が好き! いい人見つかってよかったね!」
「ありがとうございます」

 やっとの思いで、ユリーシャに返答するとメルダは漆黒の闇に向って突き進んだ。


 丁度その頃、格納庫では先に第一艦橋に戻る古代と離れてユキがレイと会話する。

「山本さん、ありがとう。メルダとのツーショットを阻止してくれて」
「礼には及びませんよ、ユキさん。わたしも古代さんのこと好きですから……」

 レイは少し遠い目をしながら、さらに告げた。

「でも、メルダ……いいやつでした。わたし、嫌いじゃありません!」
「そうね、わたしも嫌いじゃないわ。でも、恋のライバルとしては負けられない……これは、乙女の誇りをかけた戦いなの……♪」

 そう言うユキの瞳に凛とした炎が紅に燃えているのをレイは見逃さなかった。

(FIN)



 いかがでしたでしょうか?
 どうしても、メルダのファンの視点から書いてしまうのですが(笑)、ファンなのでお許しください。
 2199の古代戦術長のとった行動に賛否両論あるかも知れませんが、スマートな彼ならこれぐらいはするのではないでしょうか……♪

 では、また。
 S-ドクター
  • URL:http://yaplog.jp/tama2/archive/1141
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s−ドクター

確かに、2199の古代くんに限定されますね…戦術長のメルダとの写真対応は。

あはは…実は当初は僕もユリーシャのふくれ顔をイメージしてました〜

ただここでは、愛機《紅の》ツヴァルケにスナップショットをおいて見たかったんです。
2199の中でも航空隊隊員の大工原のだんななんかもやってましたね🎵

ガミラス戦姫のメルだとてきっと飾ると思います!
こと恋愛にかけては免疫のないメルだですが、彼女も立派な乙女ですから❗️

コメントありがとうございました…🎵
July 30 [Wed], 2014, 11:42
さくら
メルダとの、ツーショット写真の対応は、2199古代君ならでは。
私は、ツーショットでふくれ顔のユリーシャが浮かんじゃいました。
高貴な蒼には、フ○フィルムかな?
July 29 [Tue], 2014, 18:24
S-ドクター

勘助さま、こんばんわ…♪

そうですね!
ゲシュタムアウトですよ。
劇場新作までの期間があいていますから、ついついこの言葉を忘れがちです。

でも、メルダのことはいつも思っています!
本当はお題《KISS・キス・くちづけ》で、メルダのキスを書こうか迷ったのですが、メルダファンのひとりとして複雑な気持ちになり…今回はパスしました。

ただ、バレンタインにはそんな感じの戦姫メルダの甘い一面にも挑戦してみたいです。

お時間あるときに、再訪頂けますと嬉しいです!
コメントありがとうございました。

July 13 [Sun], 2014, 23:51
胡蝶の夢さまからゲシュタムアウトして来ましたー。
メルダ党一門としてとても楽しく拝見いたしました。
また来ます〜
July 13 [Sun], 2014, 9:49
s−ドクター

ポトスさん、こんにちわ❗️
今、お昼休みで〜す。

先ほどリンクさせていただきました…🎵

そうですね…確かにガミラス戦姫のメルダに💘している時間はないものと思われますが、彼女が恋するだろうと仮定した際にその相手はオリジナルの古代戦闘班長ではなく、2199の古代戦術長だと思います。

メルダと古代の間には異星人間で初めて《信頼》の絆が結ばれています。
もしかしたら、守兄さんとスターシャさんの間のそれより早い可能性もありますし…♪

さて、次回のお話はアベルト総統が中心です。
お題はKISS・キス・くちづけですので、ガミラスサイドのKISSを是非、是非テイストしてみてくださいね…🎶

もちろん、ポトスさんがKISS・キス・くちづけの中からどの『KISS』をチョイスされるのか…楽しみに待たせていただきます!

では、その時に💘



July 07 [Mon], 2014, 12:50
こんにちは〜ポトスです。
遅くなってしまいましたm(。≧Д≦。)m

そっかーメルダって古代に恋してたんですねー?
何となくそういう感情とは無縁の人かと思っていたので、メルダがとっても可愛いです♪

それから、ワタシもふと気が付いたらドクターとリンクがまだでした。
ひえ〜!
リンクをお願いしたいのですが、いかがでしょう。

次回のお題も楽しみにしております!
よろしくお願いしま〜す♪
July 07 [Mon], 2014, 8:34
S-ドクター

ERIさん、こんばんわ…♪
うわ〜、ほんとだ…メンタリティーは同じなんだ。
つい今しがた、ERIさんのblogにお邪魔していました〜!

わはは。
素敵なチビ島に思わず笑ってしまいました。
丁度、瑞喜さんのblogにもコメント残してきましたが、クロシマ…応援したくなっちゃいますよね!?

2199は島さんファンには物足りないのはアベルトファンの僕にも理解できるところですが、島の(航海班の島君の)魅力はあんなものじゃないでしょ。

でもね、あたりまえのことだけど、彼しかいないんだよ…ヤマトをイスカンダルに導けるのは。

だから、期待しています!
地下都市…♪

リンク…ありがとうございます。
こちらからお願いしなければならないところ、スミマセン。
どうぞよろしくお願いします…♪

次回は、瑞喜さんからのバトンを受けて、お題をKISS、キス、くちづけとしてあります。

それぞれに、微妙なニュアンスの違いがあるものと思いますが、参加される方々が3つのうちのどれを選ばれるのかも楽しみです…♪

コメントありがとうございました。
July 06 [Sun], 2014, 2:08
ERI
S-ドクター、ご無沙汰してます〜(^^)
「いっせーのせ!」企画、いいですね!
つきましては私も参加させて頂くにあたり、ドクターのブログにリンクをお願いしようかと思っております。
2199は苦手分野なのですが、頑張ります〜〜(^^;/

そっか、メルダは古代が好きなのか…敵わぬ恋って感じで、そう言うのも良いですねえ〜うふふ。
で派手は、よろしくお願いいたします〜(^^)!
July 06 [Sun], 2014, 1:40
S-ドクター

瑞喜さん、こんばんわ…♪

あっ、そうか〜
レイとユキちゃんは一緒に大きなお風呂に入った仲でしたね!
忘れていましたよ。

それにしても、太田気象庁…彼も航海班でしたね!
先読みをして先回りできるぐらいだから、もう少し人気でてもいい感じだけど…

まっ、いいか(笑)。

瑞喜さん的には古-ユキ、GOGOって感じだよね!?

コメントありがとうございました!
July 06 [Sun], 2014, 1:24
瑞喜
おおー!
メルダと古代くんのラブラブなツーショットかと思ったら、ユキちゃんナイスセーブ。そして玲のナイスフォロー!! いつの間に絶妙のコンビになったの!?この二人(は! もしや一緒にお風呂に入ったから!?)

でも、古代くんはあくまでメルダとのツーショットをプレゼント。そうきましたか。 確かにこの行動は、女性的には賛否両論でしょうね。ふむふむ。

確かに、ガミラスサイドにはないですね⇒写真
動画保存が主たる、だからでしょうか?? 
July 05 [Sat], 2014, 19:43
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