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美しきファームA (2007年08月25日)
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死と生 / 2007年12月17日(月)
この2ヶ月間、時々、死を考えた。
自ら命を絶つことも含めてだ。

今まで、そのようなことは考えたこともなかった。
考える必要が無かった。

辛い思いを続けるくらいならと、考える必要が生まれた。

命を絶つ場所、時間、服装、方法。
遺言、遺書の文面を考え、どういう書式にするか迷う。
友人、家族、仲間に対してそれぞれの内容を変える。

折角最期に書く文章ならとけれんを施し、
こういうのはストレートに気持ちを書かなければいけないと思い直し、
そこでも筆が止まる。

そして、具体的な段取りをイメージする。

なるべく家族や友人や掃除をする人に迷惑をかけない方法を探る。

そして、それは案外面倒なことに気付き、迷惑というよりも
落胆を与え、軽蔑されることに気付き考えをやめる。

その繰り返しだった。

思い悩んでいる2ヶ月の間に、
大切にしなければならないものに気付いた。

自分が今まで書いてきたことを思い出した。

やらなければいけないこと、
仲間が僕に期待すること、
友人がくれた叱責、
全部に感謝した。

大丈夫だ。

大丈夫だ。

きっとステキな物語が書けると思う。

 
   
Posted at 12:43/ この記事のURL
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美しきファームA / 2007年08月23日(木)
ヤエはもともとこの分校に転向してきた生徒だった。
両親が田舎での生活に憧れ、農業の知識も無くこの小さな村に
飛び入り参加したのだ。

村の住人は、当時としては風変わりな理由でやってきた家族に
どうのように接したらいいのか分からず、腫れ物に触るように付き合い、
そんな大人たちの態度は、子供達にも影を落とし、
ヨシアキとタカオも転校してきた女の子の
悪口を言うことしかできなかった。

新しいおもちゃで遊んでみたいけど、遊び方が分からないから、
とりあえず輪ゴム鉄砲の的にしているようだった。

村の農作物の収穫が終わった秋の朝、ヨシアキとタカオは
分校に向かう道で大きな袋を持ったヤエを見つけた。

ヤエは袋を落とし、中身がこぼれた。

サツマイモだった。

二人はかけより、三人でイモを拾った。

「うちで初めてできたイモ。学校に持っていって食べてもらえって。」

汗をかき、恥ずかしさで顔を赤くしたヤエが、小さな声でそう言った。

「うちのより、ちっせえな。」

残酷なタカオの言葉うつむいたヤエを、ヨシアキはかわいそうだ、と思った。
なんで、こいつはこんなことを言うんだ。

「でも、だいじなのは、かたちじゃなくて、あじだ。おかあさんもそういってる。」
「あじ、だいじょうぶかな。」
「たべてみないと、わからん。」

タカオの言葉に、うん、と頷いたヤエが持ち上げた袋を、
ヨシアキは、半ば無理やり引き寄せ、
もってやるよ、と言った。
ヤエはもう一度頷いた。

三人で分校まで交代で運んだ。

担任の教師も、他の生徒に馴染むいい機会と考えたのだろう、
授業をつぶしてヤエのサツマイモをふかして食べた。

「うまいな。うちのといいしょうぶだ。」

タカオは言った。
ヤエは笑った。
ヤエの家族の不器用ながらも真面目な性格が幸いし、
少しずつ、村に受け入れられていった。

ヨシアキは、ヤエと最後に話した時、好きだと言うつもりだった。
だけど、言えなかった。

卒業して、村を出て行くのに自分の気持ちを伝えることで、
ヤエの負担になるのは避けたかったのだ。
それに、タカオもヤエのことが好きだった。

だけど、と今、ヨシアキは思う。

単に臆病で、フラれるのが怖かっただけだ…

「あちゃぁ、何これ、学校ねえじゃねえか。」

能天気な声にヨシアキの意識は、冬の夜に戻ってきた。

「おいおい、どっこも掘り返されちまって。」

タカオがやってきた。
ヨシアキは思った。

時間通りだ。
 
   
Posted at 00:40 / 美しきファーム / この記事のURL
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美しきファーム@ / 2007年08月21日(火)
ヨシアキは、座っていた。
かつて彼が馴染んできた風景と、まったく違ってしまったその場所に。
彼がかつて育ったその場所に。
ヨシアキと、二人の友人が一緒に育ったその場所に…
そして、その場所の片隅に集められている工事現場の足場に腰掛けていた。

冬の始まりを告げる風が金属製の足場を冷やし、
ヨシアキの腰から体温を奪っていく。
だが、彼はそこを離れようとしない。

恐ろしく、星の綺麗な夜だった。
ヨシアキは、来るはずの友人を待っていた…

ここは学校があった。
学校といっても、小さな教室が6部屋、
他はドッヂボールができるくらいの校庭と、
ドッヂボールができるくらいの小さな体育館。

職員室とウサギ小屋。

そこは、山間の分校だった。

ヨシアキとタカオ、そして目の大きな少女、ヤエ。
三人は、この分校で育った。

小学校6年生、この分校最後の卒業生となった3人は、
校庭の隅にタイムカプセルを埋めた。

いつか、約束した日に、3人でタイムカプセルを掘ろう。
タカオの思いつきで埋めたタイムカプセルは、
大人になってそれぞれの道を歩き始めた3人のこころの中に、眠り続けた。

忘れていたわけじゃない。
思い出そうとしていたわけじゃない。

ただ、そこにタイムカプセルを埋めたあの日が、
旧い写真が色褪せて輪郭がぼやけるように、夢か現実か定かではなくなり、
その美しき思い出が、目が覚めて夢であったと気づいてしまうのが恐ろしく、
誰も掘ろうとは言いださなかった。

タイムカプセルは、このまま夢の中に眠り続けてもいいじゃないか、
ヨシアキはそう思っていた。

「タイムカプセル、掘ろうぜ」

東京の大学を卒業して3年、
画家を目指して就職をせず、コーヒー屋でバイトをしていたヨシアキに
タカオが電話をかけてきた。

「お前の実家で連絡先聞いたんだ」

タカオの声を聞いたのは、成人式以来だ。
懐かしいもなにもなく、タイムカプセルを埋めようと言ったあの時のように、
突然、切り出してきた。

「お前、約束忘れたんじゃないだろうな」

忘れていたわけじゃないけど、思い出そうとしていたわけじゃない、

「変わってないな、そういうカッコイイ台詞を言おうとするところ」

そうだったのか、俺は昔からそういう男だったのだ。
ヨシアキは苦笑して、いつ掘るのか聞いた。

「覚えてないのか、お前、ほんと薄情だな」

お前だって、情に篤いヤツじゃねえだろ、えらそうに言うな、
…本当に、そうだったか、タカオはどんなヤツだった?

「誕生日だろ、今年の、本当に覚えてないのか」

誕生日…俺の誕生日は5月だ、タカオは…
少しずつセピア色の写真の輪郭がはっきりしてきた。
あいつの誕生日は盆だ。
ケーキよりもダンゴを食っていた、ケーキが食いたいと、いつも文句を言っていた。

だとしたら、

ヤエだ。

俺達の最初にできた女友達。
長い髪と、強い光を持った瞳の少女。

最後にあったのは、高校3年生の時だ。道で少し卒業後の進路のことを話した。
3人は、そのまま別々の街に散った。

ヤエは、成人式には来なかった。
職場の上司と不倫をしているという噂を、ヨシアキはタカオから聞いた。
それ以来ヨシアキとタカオは連絡を取らなくなった。
ヤエの噂が、仲のよかった幼なじみを疎遠にした原因だった。

そうだ、ヤエの誕生日に掘る約束をしたんだった…

白い息を手に吹きかけてからヨシアキは、星空を見上げた。
冬の空気に研ぎ澄まされた星の光は、つよく、はかなく、ゆれていた。

ヤエの瞳を思い出した。
 
   
Posted at 22:21 / 美しきファーム / この記事のURL
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なんかね… / 2007年08月20日(月)
いろいろ、もういいや…
 
   
Posted at 22:17/ この記事のURL
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珊瑚レンジャー / 2007年08月10日(金)
プロットを書き直さなければならない可能性が高くなった。
面白く、生まれ変わらせなければならない。

昨日、『スピンオフ』のビデオを観た。

痛烈に批判された後だったので、
自分の甘さが身に染みて、辛かった。

でも、と思う。
もっと面白いものを書けばいいだけの話だ。

久しぶりに、劇団員が三人揃った。
こんな僕についてきてくれている。

ありがとう。

ありがとう。

 
   
Posted at 21:02/ この記事のURL
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珊瑚レンジャー / 2007年08月04日(土)
妻の会社から貰った仕事。
小説のゴーストライター…
ありがたい話だ。

しっかり書き上げなければ。

自分の署名の文章ではないが、自分の文章が流通するというのは、うれしい。

ただ、情けなくもあるが、これを機会に小説の修行ができるのは、ラッキーだろう。

そして、妻の期待をはるかに超える面白い小説にするのだ。

プロットもNOBまで行った。
さらにこれから練り上げる。

なんとかしなければ。

明日は、菊池の客演を観劇・伊藤ららも観劇。

妻は、今日昼から会社で、夜はライブ。そのまま、飲んでいるようだ。
心配だが、俺は自分を先ず鍛える。

そこからだ。
体重も減った。

 
   
Posted at 22:22/ この記事のURL
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劇作家協会新人戯曲賞 / 2007年07月28日(土)
応募用の台本を作った。明日、投函予定。
『クロスプレイ』

妻がAM4:00時前になっても帰ってこない。



あの時、話してよかった。
俺の心配としんどかった思いを伝えた。

わからんけど。

戯曲賞、多分無理だけど、とりあえず動いてみる。

ゴーストライターの小説『珊瑚レンジャー』
11月公演の台本
シナリオスクールの台本

と、あと『SA』を映像用に書き直し、どっかに投稿する野望。

いつか、大好きな妻の思いを。
いつか、俺と妻で、
きっと、大きな家に住んで。
子供を育てて。

ステキな人生にしたい。
 
   
Posted at 03:51/ この記事のURL
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スタート / 2007年07月25日(水)
妻に否定された。

男して。
社会人として。
作品を作るものとして。

夫として。

総てを否定された。

未来ある作家に、嘘をついて会いに行った妻に、
嘘をつくな、と言った時に言われた。

貴方は未来を見ていない。

経済的に私に甘えて。
それが私のストレスだ。

「人生、こんなもんかなぁ…と思っている。」

「私は、これから、他に好きな人ができる。そういう人だから。」
「そうなったときに、私は貴方と別れられる。」

せめて、そう言ってくれたことをラッキーだと思おう。
妻の中で、終わったかもしれない人間かもしれないけど。

今日、シナリオ講座の先生に、シナリオで稼ぐための
スムーズな方法を聞いた。

・シナリオコンクールであれば、TV局主催
・持ち込むなら、TV制作会社

これが、現場に直結するそうだ。

わかった。

絶対、自分の力でなんとかしよう。
俺が力を持てば、劇団の役者も道が開くはずだ。

みんなで、幸せになれるはずだ。

シナリオは何かのきっかけでストーリーが始まる。

俺に、何度目か、そして今回が最後のきっかけが訪れた。

 
   
Posted at 20:06/ この記事のURL
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