ミリオンズ
2005年11月14日(月) 12時29分

※映画感想です。お気をつけ下さい※
『ミリオンズ』見てきました。
ダニー・ボイル監督最新作。
…まあまあでした…悪くないけど所謂ダニー・ボイル作品を期待して行くと外れると思う。…とか言って私もこの監督の作品というとすぐに思い浮かぶのは『トレインスポッティング』くらいなんですけれども。というか大抵の人のイメージはダニー・ボイル=トレスポですよね。やはりあのあまりに鮮烈すぎる印象を振払うのに苦労為さっているのでしょうか。早いうちに大傑作が出来ちゃった故の苦労というか。並み大抵の作品じゃ観客が誤魔化されなくなってしまうというか。そういう意味でまあまあでした。全然知らん監督の作品なら普通にまあ良かった…と思うかもしれないけどダニー・ボイルの看板につられなきゃ見に行かなかっただろうなというあたりが難しいところですかね。
ええとこどもの描かれ方が好きじゃなかったです。計算高い兄と天使のように無垢であどけない弟ってあまりにありきたりなんじゃないかと。明らかにそれぞれを引き立たせる為の極端な性格付けという感じで面白味がない気がしました。監督曰く堂々と自分のこどもに見せられる作品を撮りたかったとのことですが、あれじゃあこどもにこそ怒られるんじゃないかと。そんな単純じゃないぜって。
映像は結構面白かったです。花畑の黄色とか制服の青色とか曇りの無い生き生きとした色彩に対する、列車強盗やNIKEの鞄の冴え冴えとした黒色が印象的でした。あと、天井を這いずり回る死んだ赤ちゃん程のインパクトはありませんが、ぞろぞろ現れるダミアンにしか見えない聖人もよかった。ちょっと『シックス・センス』ぽいけど。ああでも聖人のエピソード自体には理解し難い文化の壁を感じたというか、やはり感覚的に宗教を理解できるようには育っていないので、どんな現実的な物語でも宗教が絡むととたんにファンタジーに見えてしまいますね。まあこの作品に限ってはファンタジーでいいんだとは思うんですけど。
あ、面白かったのは英国の通貨がポンドからユーロに変わる時期のばたばた感。でも本当にあんな漫画みたいな事態だったんですかね。今日中に両替えしないと紙屑ですよって銀行窓口にぞろぞろ行列…ってちょっとありえなさそうな感じがするんですが。…誇張ですよね?
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