そして、私たちは愛に帰る
2008年12月30日(火) 21時22分

※映画感想です。お気をつけ下さい※
『そして、私たちは愛に帰る』見てきました。
エンジェルシートにハズレた時用にチケットを買ってあったので行ってきましたよ。シネスイッチ銀座、今まで行ったどの映画の時よりも空いていましたがいい作品でした。
若き才能、ファティ・アキン監督・脚本によるカンヌ国際映画祭最優秀脚本賞受賞のドイツ映画(トルコと合作…?)。
ドイツとトルコ、離れた場所で生きる三組の親子の人生が少しづつ交錯して織り成される群像劇。
『クラッシュ』とか『バベル』に似たつくりの作品なのですが、イスタンブールやハーメルンといった普段私が見るような映画ではあまり頻繁には見ることのない町の景色とか耳なれない外国語(ドイツ語と…何語ですか?トルコ語?あと時々出てくる英語はかなりたどたどしくて私にはわかりやすかった)が効を奏したのか結構新鮮に感じました。
娘の為に春を売る母親の死と、愛する人の為に奔走する女性の死というふたつの悲劇を経ても最終的に物語がわかりやすくハッピーエンドには辿り着かない辺りがアメリカ映画とは違うのかなって感じですかね。ほのかな希望と、うっすらと不安も残して、それでも全てを語り尽くさないままのエンディングをでも物足りなくは感じなかったかな。
多くを語らず流されるままに辿り着いた先で父を待つネジャットの頼り無い後ろ姿と、しなやかで強かで途方も無く孤独な猫科の肉食動物のようなアイテンの後ろ姿。失意の底から這い上がって真直ぐに前を向くスザンヌの凛とした表情と、ふたつの背中との対比が印象深かったです。
しかしこういう作品を見ると自分の無知無学をほんと残念に感じます。さまざまなことば、さまざまな民族。私は世界を殆ど何も知らないんだなあ。
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