ディープブルー
2004年07月26日(月) 22時56分

『ディープブルー』を見てきました。
製作7年、ロケ地200ヶ所、撮影フィルム7000時間の超大作海洋ドキュメンタリー。
すんごい面白かったです。
基本的に私が海に対して抱いている印象は「恐ろしい」だ。
幼き夏の日、水だけは透明で美しい、しかし底がゆらゆらと暗色の海草にびっしりと覆われまくってちっとも青くない、人魚姫の魔女が棲んでいそうな夏も冷たくうすら暗く結構深い北海道の日本海に「ほーらウニでも取ってこいや」と母親に無理矢理放り投げられ(虐待ではない。はず。)て以来、トラウマ的に私は海が恐ろしい。わたしくらいの年代の人間には多かれ少なかれ刷り込まれているであろう『ジョーズ』の恐怖もあるし。
作中、マイケル・ガンボンのナレーションにもあったように、「最も深い海に潜った人間は宇宙に行った者よりも少ない」のだ。それだけ未知の世界なわけだ。海は。海は恐ろしい。
しかし作品で描かれた・・・というか、作品として切り取られた(?)90分間の海の姿は現実とわかっていてもあまりに私の生きるそれとはかけ離れて別世界過ぎてただただ面白かったです。
外敵から身を守るべく寄り集まって竜巻のようにうねる小魚の大群。襲い掛かるサメやマグロや、そんな獰猛な魚に混じって果敢にもハンティングに挑む、海中ですら「羽ばたく」海鳥たち。鯨の圧倒的な巨大さ。その鯨すら脅かすシャチのあっけに取られるほどの強さなどが壮大なオーケストラの音楽に彩られて、それが今この瞬間も同じ地球上で繰り広げられているかもしれない現実であることを忘れてしまうような完璧な芸術のような映像でした。
自然が放つ光とは思えない発光生物たちの共演が珍しい深海の映像も見ものです。想像もつかないような水圧と闇の世界で今も光を放ち密かに息づく生命がある。
あ、悠然とカジキマグロが現れた時だけ「松方キターーーー!」ってちょっと噴出しちゃったんですけども。台無し!
とにかくおすすめです。つまんないフィクションよりよっぽど面白い。恐ろしいとか楽しいではない、ただただ真実の海です。ありのままの世界は美しく、残酷で、謎に満ちている。中心がどこかなんか人間ごときが計り知れるもんなわけないじゃないかとか。愛なんか叫んでる場合じゃないぜとか(笑
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