RAHMENS #17 TOWAR

May 28 [Thu], 2009, 1:13
【演:ラーメンズ 脚本・演出:小林賢太郎 公式HP:http://www.rahmens.net/

 コントライブ、ラーメンズ第17回公演。
 何を書いてもネタばれになってしまうだろう。
 しかし、何かを伝えたくてたまらなくさせる魅力がこのライブ(あるいは舞台というべきだろうか)には溢れている。

 だから、ここから先で語る言葉には、ごくわずかながらもネタばれが含んでしまっていることをまずお断りしておこう。

 何度かDVDでラーメンズのコントは見ていたが、ライブそのものは今回が初めてだ。
 小林賢太郎氏と片桐仁氏、ふたりで生まれる独特の空間は、観客側をも巻き込んで、繰り広げられる。
 十分に練られた脚本をもとに独特の間と台詞回しとテンポとセンスと演技で見せてくれるパフォーマンスは、こちらの琴線を触れるどころか、掻き鳴らす勢いだ。
 固定観念が覆される驚き。
 言葉もネタもやり取りも、繰り返されれば流れができて、その流れを追いかけ次の展開を予測するものだ。
 けれど、予測は思わぬところで裏切られ、思わぬところで思わぬつながりを見せつける。
 思わず口をついて出る感嘆のため息。
 たとえば、抱えられる程度の大きさを持った黒い直方体。
 これは組み合わせ次第で無限の可能性を引き出すことができるけれど、ひとつのお題に対して、こちらが予想した回答以外のひねりが加えられる。
 たとえば、同じ趣味を持つ同居人。
 ふたりの人間がいて、分かりあっているつもりの相手のことがふと見えなくなった時の行動。そこにちょっとしたミステリーが紛れ込む。
 たとえば、『文字』と『音』が伝えるイメージ。
 どんどんどんどん膨らんでいく相手の世界と、やがて取り込まれ、組み込まれていく自分。そうして見つけた別の謎の答え。
 たとえば、たった一言でこれまでのすべての苦労が無に帰すやり取りは、誰かに「自分が当たり前だと思っていたこと」を伝える難しさと楽しさを教えてくれる、かもしれない。
 静寂すらも味方につけて、薄暗い中での次のコント準備時間すらもさりげない小ネタに変えて、最初から最後まで、泣くほど笑わせてもらい、思い切り拍手させてもらい、目いっぱい驚かせてもらった。
 お互いがお互いの存在を補完する関係、ラーメンズとは彼ら二人によって形作られているのだと心から納得し、その完成度に感動する。

 硬い言葉で綴っているけれど、要約すると、「やっぱりすごく大好き」というわけである。
 誘ってくれた友人に感謝しつつ、もうしばらく、あの空間の余韻を楽しみたいと思う。
  • URL:http://yaplog.jp/takatsuki/archive/549
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