平成29年8月10日木曜日の修法記

August 12 [Sat], 2017, 23:32


今日は副道院長指導のもと科目の復習を行いました。

首締
相手の奥襟を掴んで、肘を返しながら反対の手で前襟を引く。
奥襟を掴む際に外腕刀で首の頸動脈を締めるのではなく、手の第四指と第五指を当てるようにする。
指を首に押し付けるよりも、肘を曲げて、近づいた時に相手の首が締まるようにする。
第四指、第五指を強く当てると相手は抵抗が出来ます。
当たる面は力を抜くようにすることを指導して頂きました。
守者は前歯の裏に舌を当て力を入れて、気道を確保するようにすると咳で苦しくなったりしないようになります。

小手巻返
攻者を引くようにして、技を行うと足が一歩出てしまう。
出ないようにするのに攻者の小指側に力がかかるようにします。
常に足元をイメージする。
足元に力がかかるような手の使い方、身体の使い方をする。
攻者が自分の足首を掴みにくる線状に自分の手を出すイメージをする。
掴まれた手と反対の手で、掛手をする時に攻者の肩から手に向かって触れるイメージを持って行う。
いきなり掛手をしない。

月曜日にも行った手、肘、を伸ばして掴まれた時に曲げて前に入って相手に転がってもらう動きも行いました。
ただ、手、肘を曲げるのではありません。
相手の引っ張る力が前に進む力になります。
足元の力を意識して手と肘が自然に曲がるようにする。

逆小手
掴まれる前に手と肘を同じく伸ばします。
掴まれる前に相手の来るのを感じて前に入ります。
手と肘を曲げるイメージよりも、足元の力が手に伝わるようにします。
鈎手守法を行った時の指先は相手の脇に向けて行うようにします。
また、相手のダン中穴と自分のダン中穴を向かいあわせるように行います。
上手くかからない場合は、相手のことを見ておらず、自分のことばかりでいっぱいになっていることが多いです。

両手寄抜
同じく掴まれる前に手と肘を伸ばします。
掴まれたら相手に近づいて、回るようにします。
いきなり回るのではなく、ぎりぎりまで相手に近づきます。
近づいて最後に相手の見ていた方向を向くようにします、
近づくイメージとしては相手の耳に息を吹きかけられる距離です。
初めから避けようと思うと相手はその意図を感じてしまいます。
自分が避けるのではなく、相手に躱してもらいます。
人間であればぶつかりに行くと自然と反対に躱すものです。
ぎりぎりまで近づくからと言っても頭突きをするように全く避けないのではありません。

両手熊手返
先ほど行った両手寄抜と同じイメージで、相手と立っている位置を入れ替わるようにして行います。
手首を固めて行うイメージよりも、相手の耳に息を吹きかけるイメージで同じく行います。
倒すのではなく、相手に寝転がってもらうイメージです。

考察
月曜日の修練で道院長は「出すだけではなく、その後のフォローをすることが大事です。皆さんは出すことばっかりを意識しています。」と仰っていました。
今回の修練でも、出すことよりもその後のフォローをするような修練が多かったように思います。
攻撃をしようと思うよりも、相手の手や肘に触れて撫でたり、表面を触るようにして行う方が相手に影響が大きいように感じます。
目打をしたから、突いたからというよりは、相手の中にあるものを引き出すようにするのが稽古のように感じました。
だから稽古が終わると元気になるのです。
殴っても、蹴っても痛いだけですし、後でしんどくなります。
今日行ったような両手寄抜や、両手熊手返の際にもぎりぎりで躱していると、転がっている方はだんだんと元気になります。
それは、危ないと思う度に相手の中にあるものを引き出し、全身で避けようと思わせることで、相手の中を統一しているのです。
副道院長に何度も技をかけて頂きましたので、お陰様で稽古終わりには元気でした。
感性を養うことが稽古では大事だというのはこういうことかなと思いました。
ただ、言語にしようと思うと、どう表現していいのか難しいところです。
自分では表現出来ないので最近読んだ本で同じようなことを言っている本がありました。
それは「身体の言い分」という本です。
内田樹さんと池上六朗さんの対談本です。
池上さんは治療家なのですが、治療家の感覚が患者さんに伝わるという話をしていました。
それと同様のことが、稽古でも起きているのではないかと思います。
相手のここが悪いなと感じるのも感性です。
それは頭で説明したからわかるものではなく、ここだと思う術者の感覚です。
伝える技よりも、伝わる技に変化するヒントのように思いました。
そのような域に達するようにまた日々修練をしていきたいと思います。


(近藤 健太郎 記)
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