平成29年6月12日月曜日の修法記

June 15 [Thu], 2017, 21:23



本日は基本の後、復習科目とその発展した動きを使って技を深める修練を行いました。


道院長には以下のようにご指導頂きました。

●巻落、外巻落の動きを深める
相手が襟を掴んで攻めてくる手の動きとエネルギーを邪魔しないことが大切です。そのエネルギーの行く末を辿ると相手に返っているのが分かります。それを邪魔しなければ相手は自分の力で崩れます。

●自分の中心を作る
相手に入る時は避けたり外に出るのではなく、順突きの動きと同じで中心線を少しかわすだけで良いのです。例えば、この錫杖のように1本スッと通った中心があるとすると、この中心を少しかわすだけ。この中心を皆さんは作らないといけないのです。それがグラグラしていたり、曲がってしまうと自分が崩れたり、弱くなって持ってゆかれるしまうことになります。

●一瞬、相手と同じ方向を向く
突いてきたら、相手と一瞬同じ方向を向き、また元の様に向き合うと相手は自然と崩れます。相手と同じ方向を向くと、相手の力がゼロ化され、形を見ても相手の肩が送られ崩れた状態にすることが出来ます。すると、相手は崩れ、力は使わずに相手を倒すことが出来ます。

●相手に中心から寄る
諸手十字抜のように、諸手で相手が攻撃してきた時に、持たれた手はその位置のままにして、中心からスッと寄るのです。すると相手はそれだけで崩れてしまう。また、寄るときは上に伸び上がったりせず、丹田から入るようにして下さい。

●手がものを言ったらだめ
少林寺拳法では手の使い方の中に「生かす」と「殺す」がありますが、相手がぎゅっと握ってきたりした場合、手を一旦殺すのです。手を死んだ状態にすると、そこに相手のエネルギーが流れて相手を感じることが出来るようになるのです。すると相手が頑張れば頑張る程に自ら崩れてゆきます。手に力を入れてああでもない、こうでもないと何とかしようとすると相手に気付かれ、相手は更に頑張ることが出来るのです。また、治療家の手も「死んだ手」になることが大切で、死んだ手で治療するからこそ、触れた所にエネルギーが流れ、治ろうとする働きが生まれるのです。

●手で押すのではなく寄る
相手に手を持たれたら、持たれた手を開き、反対側の手で手刀をする形(脛脈を打つようなイメージ)でスッと手を出して足を出し身体を入れる。この時も、手で押すのではなく、触れた所に中心から寄ります。すると相手は後ろに崩れます。

●内臓を弛ませる
技をかけて崩れてゆく相手の背中を見て下さい。背中が弛んでいると後ろに倒れる時も丸く柔らかく崩れています。逆に背中が緊張したまま力が入って立っているということは内臓に力が入っているということです。この様に、背中は内蔵の状態が出ます。相手の内臓を弛めると相手は立てなくなり崩れてくれるのです。相手の背中がこの状態になるように相手の内臓の力が抜けるような技をかけることを意識してみて下さい。

●相手のどの場所に足を持ってゆくか
「相手に入る」とよく言いますが、どの位置に自分の足を持って行くかはとても重要です。相手の斜め後に入って投げる際も、皆は少し前に出たり、横に避けて入ったりしていますがそうではなく、踵の斜め後ろにあるココという場所がある。そこに足をもってゆく。それだけで相手は立っていれなくなってしまう、そんな位置があるのです。


【考察】
 本日は自分の中心を意識する内容だったように感じました。普段、私はどちらかと言うと平面で動いてしまいます。だから、受身をしてもバーンとぶつかったりどこかを打ったりすることも多いです。意識も頭であれこれ考えてしまい、散漫になりがちな自分を現しているようです。
 道院長の動きを見ていると、本当に中心が一本スッと通っておられて、その絶妙な動きに目を奪われてしまいました。真似をしようと一生懸命試みるのですが、表面的には同じ動きのようにしようと模倣しているつもりでも、中身の動きが違うのです。同じ相手に入る動きにしても、私は上に上がったり、横に出てしまったり、相手の方を見ていなかったり…。動きに自分の癖が出てしまいます。そんな自分の動きを少しでもどうしたら中心を使えるかを意識して動くように心がけました。私の中で一つ思ったのは、肘や膝の関節があまり使えていないなと言うことでした。なので、なるべく関節の力を弛めて動かすことを意識しました。
 また、私の手はモノを言い過ぎているなとも思いました。特に技をしようとしている時に感じます。技をかけようとして手に力を入れ過ぎたり、技がかからない時はあの手この手でなにかリアクションをしようとして、ついつい手の動きや力に頼ってしまいます。本日の修練中も諸手で掴んできた相手を崩す動きをしていましたが、その自分の手の動きや力をゼロにすることは意外と難しく、力を入れてしまう自分がいました。ここでも手や足の末端ではなく、中心を意識することが大切だなと感じました。
 普段の自分はいろいろと遠回りしているなと思います。そのブレる自分を中心に戻す意識やその為の時間を日常の中で少しでも作ることが今の課題です。また、しっかりした中心軸とは、強くて頑丈ではなく、柳のようにしなることが出来て、揺らいでもまたすぐに元に戻ることが出来る心と身体のことだと思いました。まずは形からだと思うので、修練だけでなく日常の動きの中で中心を意識してゆきたいと思います。

(井上 恵以子 記)
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