平成29年4月24日月曜日の修法記

April 28 [Fri], 2017, 0:05


本日は基本を行った後、氣のキャッチボールとBBCの動きを使った全体修練を行いました。


道院長には以下のようにご指導頂きました。

●邪気の吐出
息を吐ききって下さいと言われて息を全部吐き出しているように思えても、首の力が入っていると胸の中にある空気は残ってしまい吐ききれません。これが氣が上がって胸が緊張している状態です。しかし、鳩尾に両手の指先を当てて押しながら前に倒れて首の力を抜くとまだ吐けます。これは首が緩むので胸も緩むということなのです。胸が緩むと胸で詰まっていた息が吐けて身体も緩み、氣が丹田に降ります。これが、「上虚下実」や「頭寒足熱」の身体です。

●胸の緊張
胸の真ん中には“膻中”と呼ばれるツボがあります。このツボは緊張したりすると硬くなってしまいます。ここは対人関係やコミュニケーションの状態が現れます。邪気の吐出や転がっていると段々胸が緩んでくるのです。

●邪気の吐出と同じ呼吸で、手を持たれたら吐きながら首・肩・腰の力を抜いて転がる。
転がる時にドンと音がしている人がいますが、身体の力を抜いてから転がってみて下さい。すると、音はほとんどしません。転がったら手足を伸ばす。そして戻る時も丹田を振り子の様に横にスライドさせるようにして戻ります。戻るときと手はその位置で手を頼らず丹田の移動で起き上がります。こうして転がると身体は緩んでいきます。

●井穴(せいけつ)というツボは氣の出入口
井穴は氣の出入口です。手の指先と足の指先にあります。他にも氣の出入口として頭には百会、肩には肩井、足裏には湧泉があります。敏感な人、感じる力がある人は手の人差し指の指先を少し捻るだけでコロンと転がってしまいます。逆にカチカチに固まった人は鈍くなっているので感じないどころか折れるまで気付かないことだって有り得ます。これが感性の違いです。この感性を磨くことは怪我をしにくくなったり、護身にも繋がります。

●足の井穴で骨盤の歪みを整える。
足の井穴をぎゅっと摘まんで弾くとかなりの痛みが走ります。この時、顔だけ痛そうにする人や頭を上げて痛みを逃そうとする人、体を捻って体ごと逃れようとする人などがいますが、体ごと逃れようとする人ほど感性が鋭いのです。そして、動くことによって骨盤のズレや歪みが整ったりもします。これが治してやろうとして外から力を加えると副作用が起こったり、術者が身体を痛めたりします。

●皮膚は潜在意識の表れ
皮膚は潜在意識と繋がっています。これを触れ合わせるということは潜在意識で相手と繋がるということなのです。すると人間関係でも何でもぶつからなくなってくる。ですから“触れる”ということはとても大切なことです。

●影流
剣の流派で影流というのがあります。この流派の構え方は相手に対して真っ直ぐに剣を構えるのではなく、身体を斜めにして、剣を下から構えます。その構えをした時、既に相手との繋がりを切っているのです。すると、相手に感じられることなく速く動ける。少林寺拳法でも構えによって相手との繋がりを先に切っておくものや逆に繋げておくものがあります。それが先の先に繋がるのです。

●思いは重いに繋がる
ああしてやろう、こうしてやろうと思うと相手に思いが伝わり相手もそれに敏感に反応して重く感じます。技をする時も、技がかからなかったり出遅れたりするのはこのためです。


〈考察〉
ここ最近、道院長は「感性を磨きなさい」とおっしゃいます。感性とは何でしょうか?読んで字のごとく感じる性質のことなのだとは分かるのですが、いざそれを磨くとなるとどうすれば良いのか分かりませんでした。しかし、今日のように様々な動きを二人でしてゆくうちに、相手の人の動きや力だけでなく身体の滞りや、何を思っているかも何となくですが感じることが出来た気がしました。と同時に自分の硬さや緩めたい部分、意図を持つ自分がいることがよく分かるのです。自分がコロンと転がる度に腰が硬いなぁとか、背中が縮んでいるなとか、逆に転がす側になると倒そうとしている「思い」を持った「重い自分がいるな」という感じです。同時に日常で仕事や日々の出来事に追われ忘れていた感じる力が戻ってくる様な感じがしました。自分はこんなに身体のことや相手のことを感じる力が鈍くなっていたのかなとも思いました。
 日常はどちらかというと感性よりも頭で考えたり、感情に振り回されてしまっている気がします。いわば身体も心も詰まった状態です。すると何も入ってこないし感じないようになってゆきそうで恐いなとも思いました。転がるとそれが抜けてゆく。日常でもこうして力まず“ゆるーく”なることを意識して感じてゆければいいなと思いました。
 また、コロコロと転がっていると相手との垣根というか境界がなくなってゆく感覚が楽しくて嬉しかったです。こうしていろいろな垣根を越えて溶け合える輪が広がったなら、どこにいても心地よい心と身体になれるだろうなと思いました。修練でも日常でも、感性を磨きつつ心と身体を緩めてゆきたいと思います。

(井上 恵以子 記)
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