平成29年4月6日木曜日の修法記

April 10 [Mon], 2017, 1:00


本日は基本を行ったあと、6月に行われる大会に出場する組ごとに分かれて修練を行いました。


副道院長には以下のように教えて頂きました。

●力まない
突き蹴りを行う時に力んでしまい、筋肉や関節が固まったままになっている人がいます。力を入れたら良いというのではなく、動く度に弛むことを意識して下さい。身体を固めたままでは力は伝わらず、自分に返ってきます。

●一番遠い所を使う
前進稽古で上段に順突きを行う時も手突きにならないようにして下さい。先端だけで動くのではなく、動かそうとしている所から一番遠い身体の部分を使うことを意識します。突きなら踵から出すイメージを持って突くようにして下さい。

●乱取
乱取は「入れば天国、引いたら地獄」と言われるように、後ろに引いてしまうと相手は勢いづいて追ってきます。では、どうしたら入れるかと言うと、構えた時に結界を作るのです。守者として構えた時、まるで両手に武器を持っていて相手にあそこに入ったら危ないなと思わせる…それが結界を張ることになるのです。八方目でどんな攻撃がきても反撃できる、その位置に入ることが“先の先”を取ることに繋がります。これが出来るようになるには、経験を積んで体得するしかありません。


〈考察〉
 本日は6月に行われる大会に向けての修練でした。今年の大会では、有段者は試合ではなく日頃の修練での研究成果を“発表する場”として大会に参加することとなっており、初めての試みの中、皆でどういう内容にしたいかを組む相手と出し合って組み立てていきました。
 その中で2対1での剛法乱捕を見学させて頂く機会があり、副道院長からは「他の人がやっている動きを見ることも良い修練になりますよ。」と言って頂きました。男性2人が1人の男性にかかっていくのですが守者は2人の攻者を相手にしないといけないので追い詰められてゆきます。その姿を見ているだけでも精神的にも肉体的にも大変そうだなとハラハラして見ていました。攻撃や守り方を見ていても人それぞれに違いがあり、最初から切り込んでゆく人や、隙を窺って効果的な一撃を狙う人、考えてしまい動きが少なくなる人など個性が現れるのが興味深かったです。
 途中で副道院長が守者をされた時、攻者の2人はほとんど攻撃が出ないので不思議でした。その「間合い」と「目付き」が本当に絶妙で向かってくる1人の攻撃に対応しながらも、もう1人を抑えているようでした。
 後でどうしたらそうなれるのかを教えて頂くと「構えで攻撃を限定し、相手が反撃されると危ないなという位置にいること」や「多人数を相手にする場合はまずは相手にするのは1人に限定すること、その上で八方目をしているので他の人の攻撃がきても動けるようにすること」など、より実践的なことを教えて頂きました。
 私は乱捕は恐くて苦手ですが、そんな境地になれたら日常でもちょっとのことでは動じなくなれるだろうなと思いました。禅とは「心を静かにして動揺させない」ということを体得する為のもので、そのことを修練で学ぶということは、最終的にはこの乱捕での境地なのではないかと思います。
 この大会で私が発表したいと思っていることは、一般の女性でも使えるようになれれば良いなと思った技や動きを盛り込むことです。その中にも本日見学させて頂いた乱捕での「何があって心と身体を静観する」ことを意識することは大切だと思いました。大会に向けて組んで下さる先輩拳士と共に技を研究し、試行錯誤してゆきたいと思います。

(井上 恵以子 記)
  • URL:http://yaplog.jp/takatsuki-m/archive/355
2017年04月
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30
プロフィール
  • プロフィール画像
  • アイコン画像 ニックネーム:金剛禅総本山少林寺 高槻南道院
  • アイコン画像 現住所:大阪府
読者になる
高槻南道院について詳しく知りたい方はこちらへどうぞ。
高槻南道院ホームページ
ヤプミー!一覧
読者になる