このサイトについて 

January 01 [Sat], 2011, 21:51

当サイト「たびのしゅごせき」は、オリジナル小説の公開を中心としています。
その他、お勧めの児童書紹介、さくらの写真を展示しています。あとは興味の赴くままに増減するコンテンツがぼちぼちあります。
更新は超不定期。軽く一年くらい放置はありえますので、お暇なときでもどうぞ。
(日記くらいはなんとか…したいな)

さくらとは 

February 14 [Thu], 2008, 23:54
「さくら」とは、我が家で飼っている犬のことです。犬種はパピヨン。
2006年7月に生まれ、2006年9月に我が家にやってきました。
さくらは3匹いたパピヨンの兄弟でもっとも小さく、連れてこられた時はあまりの小ささに触るのがためらわれた程でした(笑)



そんなさくらも1歳になり、最近は扱いに慣れて家族に個性的に可愛がられてます(笑)



特に着せ替え人形にされているさくらは、嫌がりもせず、大人しく着ていました。
寒くなると洋服持ってきて、「着せて」と訴えるんですよ(笑)



ちなみに現在はダイエット中です。
痩せようね〜さくら;

さくら‐最初の写真‐ 

February 13 [Wed], 2008, 23:57



我が家に来た最初の日に撮った写真。
まだ本当に小さかったです。

この写真では、イスの下に逃げ込み中。
とにかく抱っこが嫌いな子だったんですよね;

さくら‐弟の足にすりすり‐ 

February 12 [Tue], 2008, 0:03


同日、二枚目の写真。
弟が座っているイスの下にもぐりこんで、
擦り寄ろうとしているところです、たしか(笑)

あまり寝ない子でした。

さくら‐ねんね‐ 

February 11 [Mon], 2008, 0:06
弟の膝で半ボケのさくらです。
今は膝に乗せると、もっと重いです。

旅の始まり-1- 

February 04 [Mon], 2008, 22:01

「               」

そう言われたから、ようやく自分の道を進むことができた。



多分、それはとても我侭なことで、多分、とても多くの人の期待を裏切った。
それでも、手放すことができなかったのは、きっと…。



だから、今日から頑張らないといけないんだ。



春の木漏れ日の中で、無機質に響くシャッター音に、少年は目を覚ました。
暖かな春の陽気に誘われて、いつしか眠ってしまっていたようだ。
程なくして、カサカサという足音が聞こえてきた。
それは普通よりもずっと小さな、そしてゆっくりとした足音だったが、人に間違いはなかった。
しばらくして、足音は止まり、再びシャッター音が鳴り始める。
自分以外の人がいることすら珍しい、この場所で、いったいどんな写真を撮っているのだろう?
ふいに、そんな興味が湧いて出た。
「何を、撮ってんの?」
「…………」
静かな姿勢で、微動だにせず、その人は真剣な表情でカメラを構えていた。
「…何か、いるの?」
「少し黙ってろ」
「……………」


30分ほどが過ぎただろうか?
突然、その人の目に強い光が灯ったように見えた。
カシャカシャカシャカシャカシャカシャ
連続して響くシャッター音。
「……っよし」
たいした表情の変化はなかったが、声だけは満足そうに響く。
男はすでに、カメラを片付けていた。
「帰るの?」
「もう暗いからな」
「まだ明るいよ?」
まだ四時前だ。十分すぎるほど明るい。
「撮影には…、このフィルムでの撮影では、これが限界だ」
「?」
振り返りもしないで、男が早口にしゃべる。
内容は、さっぱりだった。
「………桜だ」
ぼんやりと男の手元を眺めていたら、何の前置きもなく、そんなことを言う。
「桜?」
「そうだ。鳥がいるだろ? それが花びらをつまむ瞬間を撮りたかったんだ」
そこまで聞いて、ようやく先ほどの自分の質問に答えてくれたのだと気付く。
「それを、待ってたの?」
「そうだ」
男は振り返らない。
慣れた手つきで、レンズの手入れをしている。
「どんな写真になる?」
「さぁな。思い通りに撮れてるとは限らんし」
「……見たい」
「……」
手入れも終えて、さぁ帰るかという体勢の男は、これにはさすがに振り返った。
「どこに行けば、見られる?」
「…さて、帰るか」
…本気で相手にする気はないようである。
「なぁなぁ、どこに行ったら見られる?」
歩き出した男の後ろに、当然のようについてきた少年は、まったく懲りることなく繰り返す。
「………」
「なぁ、なぁなぁなぁ」
「……」
「なぁなぁなぁなぁ」
「……お前、年は?」
「え? 16」
「童顔」
明らかに驚いている男に、少年は憤慨した。
たしかに、自分が幼い外見をしていることは自覚している。
しかし、それは他人から指摘されて怒らないこととは、別問題である。
不満がたらたら溢れ出してきている少年に構うことなく、男は紙切れを差し出した。
少年は素直に受け取る。
「何?」
「2〜3週間後に、そこへ来い。運が良ければ見れる」




カランカラン♪
「こんにちは〜」
「お子様はお帰りくださ〜い」
抑揚がないだけに腹が立つ台詞を吐いたのは、エプロンをした男である。
「なぁなぁ、新作は?」
「注文は?」
「水」
「冷やかしなら、お帰りください」
「だって、金ないし」
「金のねぇ奴が喫茶に入るな」
「なぁなぁ、新作は?」
「注・文・は?!」
「…紅茶をお願いします…」
「レモン、ミルク、ストレート」
「ミルクで…」
「ミルクな。ほら、これだ」
「やった♪」
バサッと無造作にほかられた写真の束に、学生服を着た少年が、笑う。
すぐに手にとって、熱心に見始めた。
「ほら、ミルク」
「うん」
顔を上げもしない。
「ずいぶんと、熱心なふぁんがついたじゃないか」
もういい年の老人が、笑いながら席を立った。
「ごちそうさん」
「ちょうどですね。…まだガキですよ」
「若者と接するのは良いことだよ。じいさんばっかりじゃあね」
つまり、自分は若くはないと言われてしまった男は、何も言い返させてもらえず、機嫌よく店を出て行く翁を見送った。
「三國のじぃちゃんには、頭あがんないよね」
「あの人に頭があがるようになったら、一人前だな、きっと」
「よくわかってんじゃん」
「よし、帰れ。くそがき」

趣味とかいろいろ 

February 04 [Mon], 2008, 21:55
いい加減に生きてます。マメじゃありません。遅筆です。熱しやすく冷めやすいです。
とにかく本が好きです。マンガ・小説どっちも好き。エッセイはあんまり。ビジネス系は読みません。
児童文学に手を出してから、ますます本が増えていきます。読んでない本もね!!
計画性は皆無です。なので、突然ネットから消えたまま2ヶ月とかありえます。
甘いものが大好きです。紅茶が好きです。そんなに味にこだわりがあるわけじゃないのですが、お湯の味がする紅茶は最悪です。したがって、自分で淹れると不味いです。別に詳しいわけじゃなく、茶葉を買って淹れるとかいうほどではありません。ペットボトルのだって飲むし、おいしいと思う。…たいていは。

とりあえずは、前向きで頑張りたいと思ってみたりしてます。


好きな本
私が読む本たち。たーくさんあるので、書ききれないのですが(笑)敬称略

『建築探偵桜井京介の事件簿』シリーズ/篠田真由美 著
デルフィニア戦記/茅田砂胡 著
都会のトム&ソーヤ/はやみねかおる 著
『薬屋探偵妖綺談』シリーズ/高里椎奈 著
っポイ! /やまざき貴子 著
きょうはアラシ/やまざき貴子 著
スプリガン/たかしげ 宙・皆川 亮二 著
ARMS/皆川亮二 著
ゴーストハント/いなだ詩穂・小野不由美 著

まだまだ…ホントにたくさん;
しかもコミックが多いですね〜;いや、小説もけっこう読んでるんですよ?
コミックが多いのは、仕事増えてから…かな?小説の方が読むたびに色々発見とかあって、感想とか書いてるサイトさん巡って別の解釈とか見つけてまた読むと楽しいんですよね。コミックだってそうだけど、どうしても絵柄とか視覚から入ってくる情報が強く印象に残るから、小説の方が読み返したくなる率は高い…かな。

旅の始まり-2- 

February 03 [Sun], 2008, 23:46
少年が喫茶「清流」を訪れたのは、出会いから一週間目のことだった。
カランカラン♪

「いらっしゃいま………2〜3週間後だって言っただろうが」

男はしっかりと顔を覚えていて、非常に迷惑そうな顔をしてみせた。

とても客商売を生業としているものの取る態度ではない。

「別にいいじゃんか。まだできてないの?」

「あるか。ほら、これでも見てろ」

どさっと乱暴に置かれた写真の束に、少年が目を丸くする。

「あれ、より前に撮ったのだ」

「ちっさいんだな」

写真はスナップサイズだった。

「高いんだよ、大きくすると」

「ふ〜ん…」

少年は、すでに見始めていた。

「………………」

黙々と、少年は静かに写真をめくり続ける。

男は、それを邪魔することなく、その姿を視界の端に捉えながら、溜まっていた洗物に手を出した。



「…はぁ…」

一時間ほどがたっただろうか。たった24枚の写真を見終えた少年は、息を吐いた。

「なんだ、でかいため息ついて」

「ため息じゃないって。……すごいなぁ、写真って…こんな風にも撮れるんだな」

「……ほ〜お。お前は、撮らないのか?」

「俺? …面白そうだな、とは思うんだけどさ」

「……」

カランカラン♪

「いらっしゃい」

「お邪魔するよ」

入ってきたのは、もう70は越すかという老人だった。

「隣、いいかね?」

「あ、はい、どうぞ」

男には敬語なぞ忘れたような返事しか返さない少年も、この翁にはそれなりの言葉を使うようだ。

「何にしましょう?」

「そうだねぇ、たまには牛乳でも飲もうかね」

「かしこまりました」

男のほうも、同様である。

「ずいぶんと、若い子がいるね」

「暇なガキですよ」

どうぞ、と言って氷入りのミルクを翁の前に置きながら、男は応じる。

「君のふぁんじゃないのかね?」

「そんなたいそうなもんじゃないですよ」

「ほう。…おや、また面白いものを撮ったね」

少年の手元にある写真の一枚を見て、ふと、翁が笑う。

「あんまり、見ないでくださいよ」

「ピントは甘いが、相変わらず面白いものを撮る」

「これ? おじいちゃんが見てたの」

「そうだよ」

おじいちゃん、と呼ばれても、何の抵抗も感じないのか、翁が笑って応じる。

少年も少しもおかしいと思っていないのか、はたまた何か別のことに捕らわれているのか、これ好きなんだ、などと言っては笑っている。

礼儀正しい態度は一瞬にして崩れ去り、少年はしゃべりたくり始めた。

男の驚きだけが、取り残されたまま。

「この写真さ、何か子供のころに足の間から外を見てたような感じに似てて、好きなんだ。

なんか、別世界の入り口みたいに見える」

木の幹の裂け目から、桜の木を撮った写真を手にして、少年が熱心にしゃべっている。

「なるほどなぁ」

翁はニコニコと応じている。

迷惑だとは感じていないようだ。

楽しそうに談笑する二人を眺めながら、男は静かに洗い物を終えた。

「まだ、どんな写真を撮りたいか、わからないかい?」

少年の話に耳を傾けつつも、一枚一枚丁寧に見ていた翁は、ふいに男に語りかけた。

「自然を撮りたいというぐらいしか……」

苦笑する男に、翁もまた、苦笑した。

「焦ることは、ないんだけどね」

「???」

きょとん、として話を聞いている少年に、ようやく二人は気がついた。

「写真家のすべてがそうではないが、多くの人は何かしらの特徴を持った写真を撮るんだよ」

「……??」

「“自分はこんな写真が撮りたい”という思いがあるということだ」

男が補足する。

「ないの?」

「あるように見えるか?」

「わかんないけどさ…。なぁ、それがないと、やっぱり意味がないの? 写真を撮る、ということに対して」

じっと、男の顔を見て、少年が問う。

「いや…、ただ、最終的には、そうでありたいだけだ。迷いのない、写真が撮りたい」

男も、茶化すことなく、応えてやる。

翁は、黙って見ていた―。

「…早く気づくことだよ」

ふと、翁はそんな風に言った。

少年は黙り込み、男は呆然とした。

“ごちそうさん”と、翁はいつものようにカウンターにお金を置き、店から出て行った。

カランカラン♪

旅の始まり-3- 

February 02 [Sat], 2008, 23:49
「おじいちゃんは写真家だったんだ?」
「いいや、シロートだよ」

毎日、定刻にやってきては、常連の翁と談笑し、自分の写真についてあれこれと話をする少年に、最初のころは抵抗を感じていたものの、男はすぐに慣れてしまった。

翁が迷惑そうならともかく、あまり良い孫に恵まれなかった翁は、この子供を非常に気に入っているようであった。

たしかに、憎まれ口をたたくのは男に対してのみで、翁やその他常連の老人たちには、はっきり言ってよく懐いている。

懐き方は小学生のようだが…。

よく喋るわりに、喧しい印象を受けないのも、歓迎されるべき点であろうが。

すっかり常連と化したガキは、相変わらず注文を忘れてくれてはいたが、最近は取ろうとも思えず、好きなようにさせていた。

最近、繁盛しているし、営業妨害されているわけでもない。

何より、この老人主流の「清流」では、よい客引きになっているのも事実だった。



「なぁなぁ、ここって趣味?」

一月ほど通ったある日、少年が思いついたように口にした。

「そんなわけあるか」

“どうやって飯食ってると思ってる”などと文句を言いつつ、男は今日も目の前に写真をほかってやる。

「だってさ、こないだ道路工事してたじゃん」

「バイトだ。ここの稼ぎじゃ、食うだけで精一杯だ」

「写真のお金、稼いでんだ」

「……趣味…の金だな」

「ふ〜ん…」

カチャカチャ…と食器同士の当たる音だけが、しばらくは店内を埋め尽くしていた―。



少年が顔を出す場所は、そのうち店だけではなくなってしまった。

先日、男と翁が撮影スポットについて語り合っているのを聞きつけて、何をどう興味が引かれたのか、いきなり話に加わってきたのだ。

「あそこはどうかな? 自然の湧き水がある山があってね。隠れた場所にあるから、まだ自然の形を残していると思うよ」

「それはどこに…?」

男は明らかに目を輝かせて、翁のほうへ身を乗り出した。

「ここから、国道に沿って走り、ここからこう行って、山道を登る」

翁もなにやら乗り気で、持っていた地図に指を走らせた。

「俺も行きたい」

「…却下」

「何で」

「面倒だ」

「どうして」

「一人が性に合う」

「何で」

「楽だからだ」

「どうして」

30ほど、無駄な戦いを続け、結局少年が勝利した。

強力な援軍がいたからだ。

「車で行くんだろう? 乗せて行ってやってもいいじゃないか」

「誰かと行くのも、悪くはないよ」

など、翁たちの言葉に説得されてしまったのである。

以来、撮影には必ず付いて来るのだった。



「見てて楽しいか?」

いつものことだが、もう我慢ならず、男は声をあげた。

少年がいつも見ている先は、被写体ではなく、どう考えても男である。

視線に敏感な男は、いつもそれに気づいていたが、追及することをおそれて、黙っていたのだ、今日まで。

「あ、ごめん」

“向こう見てくるわ”と言って少年が行ってしまったところをみると、勘違いでも自意識過剰でもなんでもなく…、男は頭を抱えた。

“新しい世界に片足突っ込みたいとか、言うんじゃなかろうな…?”

偏見はないが、それはなかなか怖い発想であった。



もちろん、少年にそのつもりはない。

旅の始まり-4- 

February 01 [Fri], 2008, 23:50
「写真を始めたのは、戦争が終わってから、およそ10年頃だった。
高度経済成長時代がやってきても、まだまだ生活は厳しくて、食に困る家庭もあったもんだ。
幸いにも、家の生活は良くてな、おまけに親父が記念撮影の仕事をしていたもんだから、カメラはずっと身近にあった。

あのころはアメリカからの旅行者が多かったような気もする。

もう…、そんなには覚えとらんがね。
長男だったから、仕事を覚えねばならんでな、ずっと写真ばっかり見てきたよ。
ところが、私が成人して、定職に就く頃にはカメラもどんどん形を変えていた。
人から風景を撮るほうに私が移っていく間も、どんどん変わっていったよ。
だが、カメラは高いな。
食うのに精一杯の給料じゃ、そうそう撮れなんだ。
それでも、何かに憑かれたように撮り続けていたがね。
それで、30になった。
その頃、もう回りは子供もおってな、いつまでもふらふらしとる私に、友が…多分そうだったと思うが、田舎出の女を紹介してくれた。

これがなかなか面白い人でな、すぐに打ち解けた。

そして…、瞬く間に婚約だ。
それでも、写真はやめなかったがね。
生活が少々苦しかったが、遣り繰りしてくれていたよ。
ところが、ある日の事だ。唐突に、ホントにどんな理由もなく、やめてしまった。
何でだかは分らん。ただ、飽きたような、そんな感じになってしまったんだな。
奥さんにはどうしてと聞かれるし、自分は腑抜けてしまうし…。それから、またしばらくした頃、長男が生まれた。
最初の子だな。
彼女は記念に写真を撮らないか? 撮ってくれないかと、強く申し出られた。
私はもう撮る気はなかったが、熱意に負けた。
しまい込んでいたカメラを出して、構えた。
―…」


ふっと、黙ってしまった翁に、洗い物をしていた男は手を止め、少年は思わず、というように男を見た。
「おじいちゃん?」
「三國さん?」
どこか遠くを見ているようにしていた翁は、2人の顔をのんびりと交互に見た。
「ファインダー越しにね、見たんだよ。初めての子を抱いて、幸福そうに、本当に幸福そうに笑う妻の姿を。
思えば、自分が初めてカメラを見たとき、親父が撮っていたのはそんな写真ばかりだった。
それから、再び写真を撮るようになった。そして、今に至るってわけだ」
ほぅっ…と2人は息を継いだ。
「…私が撮りたかったのは、『幸福』というものだったのだと、気付いたのだよ」
翁は最後に、そう付け足した。

少年は静かに翁の顔を見ていた。
何かとても羨ましそうな顔をして…。


P R
2011年01月
« 前の月  |  次の月 »
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31
最新コメント