選んで選ばれろ! 

2012年05月14日(月) 18時01分
人は好きな物が何んであるかを通して、
その人のアイデンティティを推し量ることがある。

また、好きな物が何かを主張することが自分を表現する
クリエイティブな行為であると錯覚を起こしていたりもする。

本当はクリエイティブでもなんでもないのだが、若い頃は特にこの傾向が強い。
このことを話出すとジジイの説教の様になりそうなのでやめておこう。

で、今日はその錯覚の話は置いておいて、自分の好きな物を
主張することがその人のアイデンティティを勝手に決めれれて
しまうコミュニケーションの微妙さについて考察したいと思う。

人は異性のグループを見ると反射的にその中から好みのタイプを選んでしまう。
これはもう熱い物を触ったら手を引っ込めるといった行動と
同じと思って相違はない。

お昼休みにOLが財布片手に3人程ならんで横断歩道にいたら、反射的に
この3人だったらこいつが一番ってのを決めてしまう。
決めたところで特に自分に得は何もない。未来永劫なにも起こらない。

何もないが決めてしまう。もう、これは我々人類のDNAに刻み込まれた
指令のようなモノなので抗いようもないのである。

これを上手くビジネスに結びつけたものがある。

そう、アイドルグループである。

単体で出てきたらスルーしてしまう娘達でも、
グループで出てきたらとりあえずその中の一番を選んでしまう。
選ばざるをえない状況を作る。なるほど、アイドルグループとは
よく出来たシステムだ。

そして、アイドルグループの中で誰がタイプかといった質問は、
時として会話がなくなったときにその間を埋める最良の
問いとして学校の休み時間、飲み会の席などで重宝されきた。

もはや挨拶代わりと言ってよい。
しかし、挨拶代わりだからと言ってこの質問に軽く答えてしまって
いいのだろうか。

答えはノーだ。
誰がタイプかによってあなたの恋愛感、性癖、トラウマ、
結婚相手としての可否までが決められてしまう恐れがあるからだ。

いやいや、そんな質問でそこまで考えないでしょうと
思うかもしれないが、自分の体験を良く思い出して欲しい。

今から10年程前。ちょっとタイプだと思っていた
男前の爽やかボーイ(20歳以上)がおもむろに、
「やっぱりモーニング娘の中では加護ちゃん(当時12歳)がダントツかわいいよね」と
言った一言であなたの恋も終わったこともあったのでは?

もっと心が狭かった人なら、遊びに行った彼氏の部屋で、
棚に並ぶCDの中に広末の『majiでkoiする5秒前』のシングルCDを見つけて
しまい、彼氏がシャワーを浴びている間にこっそり帰ってしまったことも
あったでしょう。

婚活なんて言葉が一般化してしまうこの時代、ちょっとしたことが
致命傷になりかねない。

木を見て森を見ずという言葉があるが、
人は木を見て森を想像してしまうのである。

加護ちゃん(当時12歳)が好き→ロリコン→将来は小学生に下半身を露出して逮捕される

本当はそこまで加護ちゃんが好きなわけでもないのに
安易な受け答えがこんな誤解を生んでしまうのだ。ああ怖い。

では、ここからは今使える実践的な答えについて考えてみよう。

今もっとも日本中で交わされる挨拶代わりの質問は
「AKBの中で誰が好き?」だろう。

もうこれはここ2〜3年、飲み会の席で100回くらい
聞いた質問である。

まだ僕がこの質問に対して何も考えていなかった時、
うかつにも「そうね、こじはるがいいね」って答えた
ところ、その質問した女子から「うわ、本気過ぎて気持ち悪い」
って言われてしまった。

えっ?ダメなんすかこじはる?

はい、そうなんです。ダメなんです。
そもそもこじはるって略してるところでもう2アウトランナー無しなのです。

一般の男がAKBの中で名前を知っていても印象を
落とさないのはせいぜい前田敦子位までである。

後はもう総選挙の順位が下がれば下がる程、あなたの印象の点数が
下がっていく。

「AKBの中では市川美織が一番だよね」なんて答えた日には、
誰それ?ひょっとしてオタク?家でそのコを主人公にして自作の漫画とか
描いてそうとか、出さないファンレターをクッキーの缶にしまって
一人でニヤけてそうこの人って思われること山の如しだ。

まず、アイドルグループのメンバーの名前を知っていて印象が
プラスに作用することはまずない。これがまず一つ目のポイント。

そして、これが今回の最大のポイントであるが、
好印象を与えるには同性ウケするコを選ぶことである。

この2大ポイントを抑えての模範解答をここに挙げてみたいと思う。

AKBの中で女性ウケするコは誰か?

ずばり答えは篠田麻里子である。
なぜなら女は男に媚びている女が嫌いだからだ。

男にとって、もっともドストライクな女性とは清純派である。
悪いことなんて何も知りません、男の人のチ○コなんて小さい頃
お風呂場でお父さんのを見た以来見て無いですってファンタジーの
様なコがなんだかんだで好きなのだ。だからアイドルは恋愛ご法度
だったりもする。

しかし、これは女性から言わせると
「清純派なんてあんなの嘘に決まってるだろ!騙される男ってホントバカ!」って
ことらしい。

まあ、そうでしょうな。冷静に考えればそうなのである。
だから、いかにも男ウケしそうな「清純派、天然、胸がデカイ、若過ぎる」の
一要素でも持っているアイドルはマイナスポイントなので、回答から外さねば
ならない。

そして、先ほどの知名度がマニアック過ぎない、知っていても
それほど違和感がないという要素から鑑みると、
AKBの中では篠田麻里子が適任であるということが分かる。

「AKBの中では篠田麻里子がタイプかな」

うむ、まあ良い。悪くない答えだ。ただし悪くないとうレベルである。

プロはここでもう1つ味付けをする。

さっきも言ったように、アイドルの名前を知っていてプラスに
なることは何もないのだ。たとえ知っていてもしらない振りをするのがベター。

よって「AKBの中で誰が好き?」って質問に対する完璧なる正解はこうだ。

女「AKBの中で誰がタイプ?」
男「AKB?そうだな。うーん、あのコかな?」
女「えー、あのコじゃ分からないよ」
男「名前忘れた。ほら、あの背の高いコ」
女「背の高いコ?他に特徴は?」
男「えーと、なんかショートカットのコいるじゃん」
女「え?もしかして篠田麻里子」
男「あ、そうそれ、多分そう。篠田って名前だった気もする」
女「へー、○○君ってあっちゃんとか好きそうだと思ったのに」
男「はあ?前田敦子なんて全然かわいくねえよ」
女「男はみんなああいうのが好きなのかと思った」
男「みんなは好きでも俺は好きじゃねえし」
女「良かった」
男「え?良かったって何が?」
女「ううん、なんでもない」

ってな感じですね。はい。
これで取りあえず、減点にはならないと思う。
世の男性諸君、是非お試しあれ!(マルCクッキングパパ)

あーでも、私は女だからAKB関係ねーしっていう淑女のために、
特別に男のアイドルグループで好きなタイプを聞かれた時の
対処法を記しておこう。

今、女子の間で好みのタイプを聞かれることが多いグループは誰か。
エグザイルか?全員ワイルドだからワイルド系が苦手だと質問が成立しない
こともあるような。じゃあSMAP?今更この質問をする人もいないか。

というわけで、やっぱり今は嵐でしょう。

取りあえずビール!みたいな感じで取りあえず嵐みたいな、
そんなポジションを確立した嵐。

嵐なら老若男女誰でもメンバー全員の名前知ってるしね。
いいんじゃないスか嵐で。(別に投げやりなわけではない)

嵐のメンバーで誰が好きかによって男ウケするのはかなり簡単である。
ビギナー向けと言っても過言ではない。

答えはずばりシンプル。

大野君である。

ニノ、桜井君、松潤を外すのは言わずもがな。
この辺の直球勝負を避けなくてはいけない理由はAKBの
時と男女一緒である。

男は顔じゃないというなんて戯言があるが、それが
嘘だと分かっていてもそれを信じたい男心はデリケートなのである。

そうなってくると相葉君と大野君がジャニーズ伝統の変化球枠に
なるわけだが、相葉君はなんとなく背が高いというイメージあるので
却下となる。

女がそう思ってなくても男の身長に対するコンプレックスは
根が深い。女の巨乳コンプレックス以上である。なぜなら、小学生の頃から朝礼や行事などで
身長順に整列なる公開処刑が行われ、長い年月をかけ屈辱を刷り込まれてきた歴史がある。

女は学校で巨乳の順に並ばされたことなんてないでしょ。あったらすごいけど。
まあ、それと同じくらいの屈辱と思って差し支えない。

というわけで相葉君は却下され、親しみのある大野君と決定した。
先ほども言ったがこの回答は簡単だ。簡単過ぎる。

確かに嵐の中でタイプは誰?と聞いて大野君と言われれば、
この娘は良いコなのかもしれないという印象を獲得できるだろう。

でも、これではもうワンパンチ足りない。
だって大野君だって嵐なんだもん。あくまで嵐の中では変化球枠だが、
世間一般にみれば全然男前の部類に入る。それに今クールの月9主演だし。

所詮はパンが無ければケーキを食べればいいじゃない的なレベルの話だ。

なので、ここで一工夫入れるのがプロの仕事。

では、正解の回答例を示してみよう。

男「ところで嵐の中だったら誰好き?」
女「えー、嵐?」
男「やっぱニノ?才能あるし。それとも桜井君?お坊ちゃまだし」
女「うーん、嵐だったら・・・大野君かな」
男「大野君?なんで大野君」
女「私、なんかカッコイイ系の人苦手だし(ウソ)。大野君ってちょっとアットホームな
 ところがあるから」
男「ふーん」
女「あ、でも私、嵐の中だったら大野君だけど、芸能人全般でいいなら西田敏行かな」
男「西田敏行!?」

そう本当の正解は「大野君だけど本命は西田敏行」なのである。

この西田敏行というさじ加減が大事だ。
武田鉄也でもダメ。えなりかずきでもダメ。
この絶妙のバランスを持ったのが西田敏行なのだ。

おいおい太ったオッサンなら誰でもいいのかと
思った人は素人である。

ステーキの焼き具合みたいなモノだ。
焼かな過ぎても駄目。焼きすぎても旨くないみたいな。
絶妙なバランス。常にこれを意識したいところである。

西田敏行、それは魔法の言葉。
ラピュタのお城が爆発するあの言葉のように、
口に出せば男心が爆発するアルヨ。

さて、長々と語ってみたが、知識は使ってみないと
意味はないらしので、早速実践で試してみて欲しい。

これで明日からあなたの好感度ランキングが
10位くらいはランクアップするのは確実。

しかし、逆にこれで異性からの好感度が下がった、
どうしてくれるんだ!お前のせいでフラれた、離婚した、
死ね!生きろ!金返せ!

と言う方はご一報下さい。

太陽を盗んだ女 

2007年11月25日(日) 20時18分
僕の兄が小学校低学年の頃、夏休みが終わった初日に
『黒んぼコンテスト』なるものが学校で開催されていたらしい。

何を競うコンテストかというと、ただただ夏休みの間に
誰が一番日焼けをしたかを競う単純なものだった。

ウチの近所に住んでいた日本人離れの日本男児、
通称マーちゃんが地黒のため優勝を剥奪されるなどの
ハプニングもあったりと、それなりに盛り上がっていたこの
イベントも、僕が小学校に入学する頃には消滅していた。

恐らくこの頃が、日焼け=健康的と言われていた時代から
日焼け=危険への変わり目であったのだと思う。

今ではめっきり世間の女性は老いも若きも紫外線を避け、
美容のため、健康のために外を歩く時は日傘をさすようになった。

日傘なんて昔は貴婦人ぐらいしかさしていなかったのに
今では女性達のマストアイテムになっている。

ミネラルウォーターが発売された当初、
「誰が水なんて金出して買うんだよ」といわれていたのが、
今では「私コントレックス以外飲まないんだから!」って
言い出す輩まで現れる始末。

変われば変わるものですね。

そんな中、先日、地球に近づきすぎた太陽から容赦なく紫外線が
照りつける午後の四谷を僕が歩いているときだった。

通りには多くの女性達の日傘が色とりどりの花を咲かせていた。
いつのまにか日傘もオシャレな物が増えた気がする。

雑誌『GINZA』あたりでも日傘特集なんてやったり
してるんだろうな。知らないけど。
ソニア・パークがおススメの日傘コレだ!みたいな。
知らないけど。

その日、僕は日傘のお花畑をすり抜けながら
目的地へ急いで歩いていた。

「???」

フッと前方に違和感を感じた。

前方から日傘をさして歩いてくるおばちゃん(推定45歳)。

お、おかしい、この人。

何故ならこのおばちゃんがさしていた日傘は
無色透明のビニール傘だった。

え?

それ、さしてて何か意味があるんですか?

顔から蝋燭のように汗をたらしながら、おばちゃんは僕の
横を通りすぎた。

なぜおばちゃんは炎天下に透明のビニール傘をさしているのか?
様々な理由が僕の頭の中に浮かんできた。

@明日以降に降るかもしれない雨に今から備えている。
A自分をビニールハウスの作物に見立て日光を浴びている。
Bスケルトンがお洒落だと思ってる。
C宗教上の理由。
D熱狂的なヤクルトファン。
E前衛的なパフォーマンスアート。
F蒼井優の透明感を日傘で表現してみた。
etc

もちろん気が小さい僕は、おばちゃんに正解を聞くことが
出来なかったので答えは三億円事件と同じ運命を辿ることとなった。
そう、迷宮への扉が開かれたのだ。

いや、待て。わからないぞ、まだ!

この異常とも思えるおばちゃんの行動も数十年後には

「いや〜、昔は炎天下にビニール傘さしてたら馬鹿だって
 言われたもんだよ。今じゃ常識なのにね」

っていう時代がくるかもしれない。

いや、来るわけがない。

セールスレディ狂人列伝(後編) 

2007年11月05日(月) 11時16分
ボクは20才そこそこの頃、
世間で言うところのナンパにチャレンジしていた時がある。

しかし成功はしなかった…。

我々のナンパは、エサどころか針さえ付いていない釣り糸を
海にたらしているようなものだった。

ようするに需要のない物をこちら側から売りつけようとしても
皆さんは相手にしてくれないんですよ。

大半の人は突然のセールスとゆうものに対して冷たい態度を取る。
断られるのに慣れたと言う人でも、骨の折れる作業である事は
間違いないはず。

しかもそれを職業として行うとなると、
大変さはもうナンパの比ではない。
生活が懸かってますからね。

では、なぜセールスレディ達はこんな面倒な仕事を選んだのか。
普通にOLなり販売員でいいじゃん。
いや、これには人それぞれの事情があるはず。
詳しくは一人一人聞いてみないと分からないが、
ただ皆一様に何かダークサイドなものを
背負って生きているように見える。

それはいったい何なのか?

路上で手相の勉強をしているとかなんとか
言っている人を見るたびに考えてしまう。

そしてチャンプのことを思い出してしまう。

そう、ある日チャンプは突然やって来た。

あれはボクが田舎にある実家でのんびりと東京の1/3の
スピードで流れ行く時間を楽しんでいる時だった。

「ごめんくださ〜い」

基本的にボクの田舎では、呼出ベルがあっても押さずに
玄関のドアを開けて中に入りシャウトするシステムになっている。

再び「ごめんくださ〜い」

まぁ玄関も開いてるし、しょうがないのでボクは玄関に向かった。

「!!!」

なんと玄関には、すっぴんのビョークが立っていた。
推定45才。
無造作ヘアに巻かれたバンダナ。
洋服もアヴァンギャルドに質素。
ビョークが放つダークフォースは強烈だった。

そしてビョークは背中のリュックサックからライトセーバーを
抜き出し、

「こんぶ!」

「えっ?」





「こんぶの販売をしてるんですけど」

ライトセーバーかと思ったものは長さ50センチ程の昆布だった。
しかも、お前それ密漁して自分の家で干したやつだろ…って
思われる天然モノ風。

まず買わないでしょう〜ふつう。

さて軽く断るかと思った時、ウチの母が現れた。
母も一瞬でこのダークフォースを感じ取ったのか怪訝そうな顔で、

「なんですか?」

「あの〜こんぶの販売を…」

「(遮って)結構です。お引取りください」

田舎に嫁いで30年だが、さすが東京生まれの東京育ち。
ピシャリと冷たく言い放った。

あ〜あ、まぁしょうがないね。こうゆう仕事だから。
ビョークもがっくりうなだれて帰るんだろうなと思った。

がっ。


しかし。


「わかりました。それでは1曲歌わせていただきます」


「!!!!!!!!????????????」


「♪〜〜〜〜♪〜〜」

突然ビョークはウチの玄関でギグを始めだした。

なにやら童謡のようなメロディ。

「♪〜〜〜♪〜(ビックリして歌詞は頭に入ってこなかった)」

歌姫の声が家中に響き渡る。
我家にアイスランドの妖精が舞い降りた。

「キチ●イだ!キチ●ガイ!」
母は放送コードに引っかかる声援を贈って退場。

「♪〜〜〜♪〜」
なおも歌い続けるビョーク。

やばいな〜歌聴いたチップ払えとか訳の分からないこと言い出す
のかなぁと思い、ボクは緊張した。

そして歌が終わった。

「ご清聴ありがとうございました!」

ビョークは軽く頭を下げ、サッと踵を返し玄関から出て行った。

我家に静寂が戻る。

なんだったんだ…?
昆布が売りたかったのか、歌いたかったのか…?

まぁ、どっちでもいっか。

個性派揃いのセールスレディ達。
今後すっぴんビョークを超えるインパクトを残す人が
現れるのか、楽しみでもあるが恐怖でもある…。

セールスレディ狂人列伝(前篇) 

2007年11月02日(金) 10時27分
僕は誰とも喋らない1日を過ごすことが時々ある。

これはこれで楽しい1日なのだが、根がお喋りなせいか
夕方を過ぎる頃、誰かと喋りたい衝動にかられる瞬間がある。

そんなグッドタイミングで、この電話はかかってきた。

ディスプレイには見知らぬ番号。

おそるおそる通話ボタンを押す。

「こんばんわ〜!」
聞き覚えのないアニメボイスの女がシャウトした。

「●●コーポレーションの▲▲と申します〜」
「はい?」
「20才以上の男性で間違いないですか?」
「はぁ?いきなりそんなこと言われても、なんの電話か
 さっぱりわからないんですけど」

いや、分かってますよ。
いわゆるキャッチの電話でしょ。
普段なら速攻で切ってしまうとこだが、誰でもいいから
喋りたいタイミングだったのと、90年代なアニメボイスが
興味をそそり、話してみることにした。

「宝石に興味ありますか?」
「う〜ん、あるような、ないような」
「宝石って何か持ってますか?」
「う〜ん、持ってるような、持ってないような」
「何を持ってるんですか?」
「う〜ん、パールのようなダイヤのような、やっぱり持ってないような」

軽いONEジョークのつもりだったのだが、
アニメはいきなり怒り始めた。

「私のことバカにしてる?」
とか、
「あなたって本当に性格悪いよね」
と怒り爆発。
しかも、それがすべてアニメボイスのアニメ口調。

でも怒り出すには少々早すぎるし、応戦的すぎる。
第一声を聞いた時から予想していたが‥。

このアニメはイタイタイプの人だった。

そうと分かればこの素材を調理してみたくなるのが
料理人ってもんじゃないですか、山岡さん。


「アタシ、あなたが思ってるよりバカじゃないんだから」
「うん、わかるわかる」
「アタシ、アルバイトじゃなくて社員なんだから」
「ほ〜、それはすごい」
「あなたクーリングオフってね‥‥」
「は〜、それは勉強になります」

おだててみるとアニメは喋る喋る。
しかし、持ち上げてから落とすのがマスコミ特有の必殺技。
女性セ●ンばりの手のひら返しとばかりに
冷たい言葉を投げかけると、

「あなた喋りでアタシに勝てると思ってるでしょ。性格最悪〜」
だの
「アタシ怒ったら怖いんだから」と怒り再熱。

ボクは『やばい通話を切られる』となぜか逆にキャッチの
気分になったのだが、時すでに遅し

「もういい!あなたなんか嫌い!」

アニメはまるで恋人のような捨てセリフを吐いて
通話を切ってしまった。

う〜ん惜しい。
もう少し面白いエピソードを引出したかった。
これではボクが今まで出会ったセールスレディ狂人列伝の
チャンプにはなれないよ。

やっぱり今思い出してもアイツは凄かった。
そう、ボクがチャンプに出会ったのは今から2年前‥。

後編につづく。
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