青島幸男の説明・紹介

November 17 [Sat], 2012, 14:09
まるで木がお互ひに囁き合つて、水をかけられて嬉しかつたと云つてゐるやうに思はれる位だ。いつまでも其の儘で居れたら好いんだがね。仲々さうはいかない。又次の日になると土は乾いて了つて、何もかもやり直さなけれやならなくなる。では、昨日の水はどうなつたのか。其の水は蒸発して空気に飲まれて、雲の一片となり、再び雨になつて降るまでは、非常に高い処を遠くの方へ飛んで行かなければならない。ジユウルや、お前は花にかける水を汲み飽きた時、水が井戸から汲み出されて庭に撒かれると、遅かれ早かれ空気と一つになり、雲になつて了ふのだと思つた事があるかい。そんな事はないだらう。』
『僕ね、庭に水を撒く時、空気やそのほかのそんな物に水をかけてゐるんだとは思ひませんでしたよ』とジユウルが答へました。『しかし空気は随分な水飲みだつて事が今解りました。
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