宿題の論評 

February 12 [Thu], 2009, 18:53
 この論文は日本の学生の意欲低下が問題視されており、これを読んで耳が痛い思いをする学生は多いと思う。問題の指摘だけでなく、自分のあり方について考えるきっかけとなる役割をも果たしている論文だと思った。

 特に、筆者が大学で学生に指導する立場だからこそ見える部分が面白いと感じた。講義レビューの率直な意見や、卒業間近の学生の切実な言葉が書かれた答案は、そうした立場でなければなかなか見ることができないからだ。

 私自身、理想的な学生とは言えないが、そんな私でも心底呆れてしまうような学生を多く見かける。試験直前にしか講義に出席しない学生、その講義を受けるにあたって持っているべき最低限の知識さえ持っていない学生などである。何のために大学に入学したのかと疑問に思ってしまう。

 Webを使うことのメリットは、誰でも、いつでも、様々なコンテンツを、低コストで利用できることにある。つまり、誰もが好きな時に好きなことを好きなだけ学べるので、大学という場所以外でも、本当に学習したい人が自由に学習することができる。意欲的に利用できるものを利用する人と、そうしない人の格差はますます大きくなっていく。しかもそれは世界規模の格差だ。世界がフラット化したことによって、ライバルは世界中にいる。それに、ただ学力があるというだけでは「知的生産者」にはなれない。重要なのは何事も意欲的に、自主的に行っているかどうかだろう。

 この論文と、『フラット化する世界』を読めば、今のままの状態でいることの恐ろしさが見えてくる気がする。

1/13のゼミ日誌 

January 19 [Mon], 2009, 16:40
今回のゼミは、各自の2年間の感想を発表した後、先生が新しく書かれた論文に対する意見を出し合いました。
その中に、「日本の学生に対する警告」「フラット化する世界の日本版」という意見がありました。
日本には単位さえとれればいいという、学ぶ意欲のない学生が多く、自分たちが海外の学生に比べて遅れており、追いかける立場にあることを自覚していないことが問題だと感じました。
2年間のまとめにふさわしい内容のゼミだったと思います。


この日の欠席者には、
@ゼミの2年間の感想
A卒論を書くか書かないか、今の考え
この2点をブログに掲載するという課題が出ています。

今年度のゼミはこの日が最後になります。
皆さんお疲れさまでした。

フラット化する世界 論評(課題) 

January 06 [Tue], 2009, 19:04
 フラット化した世界は、「金儲け」をするのに適した世界である。個人にできることが多くなり、一人一人が力を持ったことで大企業を脅かすことすらできるようになった。企業は効率の良い経営のため、安くて質の良い人材を集めてアウトソーシングを行う。これによって貧しかった途上国とそこに住む人々を貧困から救い、そこに新たな市場を形成した。また、個人はより質が高く、使いやすくニーズに合った商品を手に入れることができるようになり、生活の質が向上した。このように、金儲けをするには、いち早く人々が求めていることを察知し、ビジネスにすればいい。誰もがそれをやれる環境が、フラット化した世界には備わっている。そこで成功するのは容易ではないが、そのぶんやりがいもあり、成功すれば大金を稼ぐことができる。

 しかし、このような世界になると、失われることが危惧されるものも多くある。その一つとして人間関係を挙げる。
 
 フラットな世界では、世界中にいる相手と共同作業することが価値創出や企業の飛躍的な発展につながる。だが、そう言いながら、人間関係にはドライな部分が多くあるように感じる。

 企業は差別化しづらい部門を、可能な限りアウトソーシングする。その部門を担当していた社員は解雇され、その代りに知識能力の高い人材が新しく雇用される。節約のための解雇ではないとは言え、解雇された労働者から見れば解雇は解雇である。本文中に、重要なビジネスのやり方の一つとして、「社員をきちんと扱い、忠誠心を呼び覚ましてより大きな共同作業ができるような支援や信頼を受けているか」という要素が挙げられている。業績が悪いわけでもないのに、懸命に働いている社員を、その仕事は委託した方が企業の成長に繋がるからという理由で解雇する。労働者は「柔軟な労働法」の下、新しい職を探して転職しなければならない。このような制度の中で、労働者は企業への忠誠心が持てるのだろうか。

 また、取引先との関係は、これまで築いてきた信頼関係よりも、取引をする上で優良な相手かどうかという点が重要になる。相手に求めるものが多様化し、それをすべて満たしていないのなら、よりよい相手を探せばいい。その選択肢は増え、お得意様を大切にする必要はなくなった。

 フラット化した世界では、どれだけ儲けたかが何よりも重要で、それこそが豊かさの証になる。信頼関係や人情といったものは、合理化の中でその大部分が不要なものとして削ぎ落とされてしまったようだ。それが悪いことだとは言わないが、寂しいことである。

課題 

January 13 [Sun], 2008, 19:34
 世界のフラット化は、私たちの生活に様々な変化をもたらした。中でも、特に私たちの身近で、より実感しやすいのはアップローディングであろう。アップローディングとは、インターネットを通じて個人が消費者から生産者になることを可能にしたものである。

 アップローディングは私たちの生活に大きな利益をもたらした。代表的なものとしてブログが挙げられる。ブログはどんな人でも簡単に利用・管理ができる。書かれる内容は様々であるが、個人が自分の意見を主張したり、情報発信などに使われる。発信するだけでなく、そうしたブログを閲覧することで、テレビのニュースや新聞などには載らないような地方の出来事や、海外でのニュース、より詳細な情報を幅広く手に入れることができ、閲覧する人も恩恵を得られる。

 ただし、そこで手に入れられる情報は非常に多く、その大半は自分には必要のない情報であるし、中には虚実が含まれていることもある。私たちは、限られた時間の中で、その中から自分が本当に必要としている情報を選び出すという作業をしなければならない。

 自分で作成したコンテンツをウェブ上で公開するものとして、ウェブサイトがある。近年では携帯電話からでもウェブサイトの閲覧や作成が簡単にできるようになり、利用者はかなり多くなっている。ウェブサイトでは、自分が撮影した写真や、書いた小説などといった作品を公開し、多数の人に見てもらって評価を得ることが可能である。

 こうした個人の活動は、企業が提供するものとは異なり、営利目的ではないという点が特徴であるといえるだろう。企業は需要のあるものや人気のあるものしか提供しないが、営利が目的でなければ無料でどんなものでも提供することができるので、より多くの人に気軽に閲覧してもらうことができる。

 問題としてあげられるのは、利用する人間のモラルである。フラット化によって生活がより快適になったとはいえ、人間の使い方によっては、こうした変化がもたらしたものは良いものにも悪いものにもなるだろう。

 インターネット上ではお互いの顔も素性もわからないとはいえ、アップローディングはアップロードを行う人と閲覧する人がいてこそ成り立つものであろう。互いを傷つけるようなことや、不快にさせるようなことはすべきではない。ネット上だからと言ってコミュニケーションを希薄にしたりせず、他者との繋がりを意識する必要があると思う。

課題 

November 12 [Mon], 2007, 23:35
 11月6日のゼミで発表した課題です。


 フラット化は、これまで無力だった個人に世界とつながることができる力を与えた。人はコンピュータやインターネットなどを利用して、個人という単位で世界中のどんな人とでも共同作業したり競争したりできるようになった。グローバリゼーション3.0という新しい時代である。

 企業は、どんどん成長するIT産業に次々と投資し、世界中に光ファイバーを張り巡らせた。その上でプロトコルなどを標準化して共通の基準を作り、一つのプラットフォームができあがった。すべてをデジタル化すると、この光ファイバーを使ってどんなに遠いところへでも素早くデータが転送できる。これによって個人も企業も大きな恩恵を受けている。

 企業は仕事を細かく切り分けて世界中に送り、どこの誰とでも簡単に協力し合いながら作業を行い、効率性を高める。アウトソーシングやオフショアリングなどといったシステムを作り上げ、これらを相互に作用させることによってますます効率性を高めている。これによって、中小企業が大企業と競い合うことができ、都市と地方の差もほとんどなくなった。ますます世界をフラット化させている。

 個人は、インターネットの発展で誰もが自由に世界にアクセスできるようになった。そこから自分の調べたいことを探したり、自分で情報を発信したりすることも簡単にできるようになった。それには多くのコストがかかるわけでもなく、ワイヤレスやモバイル化のおかげで場所さえ選ばない。

 このようにグローバリゼーション3.0は便利な時代であるが、同時に世界中の人とライバルとして競わなくてはならない時代でもある。つまり、フラット化によって、人は世界に対抗するために今まで以上に高い能力を求められるようになった。
 発展途上国であった中国やインドなどは、フラット化した世界で大きく成長し、今や世界経済の中心になろうとしている。フラット化がもたらす早くて大きな変化の中で競争していくことは難しいが、変化に取り残されればすぐに蹴落とされてしまう。世界のフラット化は、ただ便利になったというだけではない。私たちはもっと危機感を持たなければならないと言える。

10/9 

October 11 [Thu], 2007, 21:55
9日のゼミではフラット化の要因2が取り上げられました。
今回のゼミで、良いレジュメを作るのは難しいことだと感じました。何度も作っていくうちに慣れていけたらいいと思います。
次回は要因3です。発表者だけでなく、各自ノートをとりながら読むなどして、丁寧に読むことを心がけましょう。

この日のゼミの欠席者には、要因2を500字程度でまとめてブログに載せるという課題が出ています。

5/15の日誌 

May 22 [Tue], 2007, 17:42
今回のゼミは、前回の発表の続きでした。
進め方は今までと同様、発表に対して数人が意見や感想を述べ、先生にコメントを頂くというものでした。
今回で全員の発表が終わり、様々な興味深いテーマが挙げられました。今後、各自で時間を見つけて研究を進めていくというのは、大変なことだと思いますが、発表が今からとても楽しみです。
次回から、『フラット化する社会 上』を使用していきます。発表する人もしない人も、しっかり読んで準備しておきましょう。
なお、次回から試験的にゼミの開始時間が1時15分になりました。遅刻しないように気をつけましょう。
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