ゾディアック
December 07 [Fri], 2007, 5:58
「ゾディアック」☆☆☆★
「ゾディアック」は、アメリカ犯罪史上有名な連続殺人犯を扱った作品であるが、「羊たちの沈黙」以降掃いて棄てるほどある猟奇殺人犯ものサスペンスとは全く違う。
犯人がマスコミに送った犯行声明の暗号文をたまたま解いてしまったばかりに、犯人追跡にのめり込んでいく新聞社付きのイラストレーターが主人公である。
その実在するイラストレーターのルポルタージュを原作にして作られたのがこの映画なので、実際の未解決事件に映画的な決着をつけることなく描いている。
そのせいか作品としては淡々とした印象を受けるため、過激なフィンチャー映画が好きだというファンには不評だったようだ、
しかし、やはり本作は、細部まで徹底的に凝ったフィンチャー映画として充分評価したい秀作だと考える。
60〜70年代の風俗文化の完璧な再現は言うまでもないが、俳優たちの抑制された演技がリアルである。
劇場型犯罪の先駆的なこの事件は今なお衝撃的な内容であるし、なまじっか猟奇的な殺人シーンなどを丹念に描かないところが、気味の悪い後味を残している。
そういう意味で、本作は殺人鬼ホラーではないし、アクションスリラーでもないし、クライムサスペンスでもないと思う。
これは、殺人事件に関わったことで人生を思わぬ方向に向けてしまった男たちの、あくまで人間ドラマなのである。
「ゾディアック」は、アメリカ犯罪史上有名な連続殺人犯を扱った作品であるが、「羊たちの沈黙」以降掃いて棄てるほどある猟奇殺人犯ものサスペンスとは全く違う。
犯人がマスコミに送った犯行声明の暗号文をたまたま解いてしまったばかりに、犯人追跡にのめり込んでいく新聞社付きのイラストレーターが主人公である。
その実在するイラストレーターのルポルタージュを原作にして作られたのがこの映画なので、実際の未解決事件に映画的な決着をつけることなく描いている。
そのせいか作品としては淡々とした印象を受けるため、過激なフィンチャー映画が好きだというファンには不評だったようだ、
しかし、やはり本作は、細部まで徹底的に凝ったフィンチャー映画として充分評価したい秀作だと考える。
60〜70年代の風俗文化の完璧な再現は言うまでもないが、俳優たちの抑制された演技がリアルである。
劇場型犯罪の先駆的なこの事件は今なお衝撃的な内容であるし、なまじっか猟奇的な殺人シーンなどを丹念に描かないところが、気味の悪い後味を残している。
そういう意味で、本作は殺人鬼ホラーではないし、アクションスリラーでもないし、クライムサスペンスでもないと思う。
これは、殺人事件に関わったことで人生を思わぬ方向に向けてしまった男たちの、あくまで人間ドラマなのである。
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