つまりはね 

2006年02月13日(月) 9時40分
友人の結婚式に出た。新郎新婦ともに学生時代からの仲間だ。今の基準からいえば二人ともまだ若い夫婦ということになるかもしれない。
新郎から「結婚するんだ」と聞いたときに、ずいぶんと複雑な思いにとらわれたことを覚えている。

僕は付属高校から大学に進学した。ずいぶんとふやけた高校・大学時代だったと思う。その僕の傍らに常にいたのが、新婦だったのだ。
余程のことが無ければ、そのまま進学できるという雰囲気の中、ずいぶんと遊びまわっていたものだ。彼女のことを好きだったんだと思う。間違いなくね。
けれどもそれは、女性へ向ける感情では無かったのも間違いなかったんだ。僕も野暮じゃない。彼女からどういう視線で見られていたのか、自惚れ気味になりつつも分かっているつもりだった。
けれども、どうしようも無かった。異性を好きだとは感じていても、それ以上進むことは無い。その感覚を僕はこの時初めて学んだように思うのだ。

大学に入学してから、新郎となる彼が僕らの中に加わり、そして今日の日を迎えることになったわけだ。遠い雛壇で、彼を全幅の信頼で見つめる彼女を見ながら。その信頼を勝ち得た彼を見ながら。
おそらく僕はその信頼というものを得ることなく終わるのでは無いかという思いにずっと囚われていた。

深夜近くに帰宅した。引出物を抱え、カギを取り出す。部屋の明かりが付いていた。
女が僕を向かえ、シャワーを浴びた僕は無間地獄の中へ今日も入る。
また今回もこうなるのだと思いながら。
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