小さなお話2 

September 29 [Thu], 2005, 0:19
ジャックは私を抱きしめて

耳元にやさしく囁いた

「大丈夫

雨がやめば

帰れるさ」

暗い空間

けれどそれは

カーテンを閉めているからだ

外はきっとまだ明るいだろう

そして、雨音なんて

一切しない

雨なんか降っちゃいないのだ

否、彼には雨が降っている

彼だけの雨が降っている

彼を洗っている

「本当に、

ジャックには目が必要ないね」

彼の目があった部分には

薄汚れた包帯が

巻かれている

小さなお話 

September 27 [Tue], 2005, 22:14
ジャックは言った

「僕らが住んでいる世界の外には

また世界があって

そして

僕らが住んでいる世界の中には

また無数に世界が広がっているんだ」

永遠に続く、連鎖

キミの瞳の中に

僕の世界があって

私の額の奥に

あなたの世界が広がっている

「誰にもね、壊す事なんか出来ないんだ、結局、何も」

私が可愛がっていた

今はもう冷たくなった小鳥のピィを

やさしく手のひらで包みながら

ジャックが歌いだす

それは、世界の終わりをうたう歌

うたううたうたううたうたううたうたうたううたうううたうたううたたいたいうたたいうたいいたい

痛い

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