白い指先 

July 17 [Tue], 2007, 3:57
「えーどーしよかなあー」

なんて、馬鹿なことを口走る貴方。

みるみるうち俺の表情は曇って、尚且つ真剣な眼差しに変わる。


「これは本気でゆってるんやけど、」


そういって強引なキスをした。

息がこぼれて甘い香りが口いっぱいに広がる。





あの時交わした約束、守ってますか?


俺は、貴方と離れてから

守れない日が続いています。


拒まれるくらいならそっと見守る方がいいと言って、

臆病な自分に言い訳したあの夏。









猫みたいに、眼を細くして欠伸する姿やとか、

犬みたいに、従順に俺の我儘聞いてくれるとこやとか。

寝起きの涙眼、柔らかい笑顔、ギターの音色に優しく下がる目尻、意地悪な言葉。

全て俺しか知らないままがよかった、くせに。




一人の夜、少しだけ考えてみた。

貴方が誰かと歩く姿。

昔俺にしてくれてたように、

優しく笑いかけて、頭をなでて、意地悪をして、好きやでと言う。





それだけで涙が零れた。

ああそうか、ここまで依存してるのか、

そうおもった。



やっぱり貴方がいなきゃあかん。





どうしたらええんやろう。



謝りに、行ったら。


貴方はどんな顔をするんやろう。

閉園間近 

June 13 [Wed], 2007, 0:04
閉園間近の薔薇園で
ぽつんとひとりぼっち

乱れた秩序を元に戻す手がなくて
僕は僕の目を潰して
時々うたをうたって
そうしてこんな淋しい場所に立っている

正しく目のまえにあったはずのかたちを無視し
果敢ない瞬間だけを見つめてきた報いが
いまここにある

すきまから吐き出された刹那は役に立たず
ひかりは戻らず
影も映らず
ふたつめの陰数だけが明滅し
そうして門が閉まる

ぼくは朽ち果てた骨を見た
ばらを食べたらまずかった
何でも同じような気がした

傲慢な花を抱く 

June 10 [Sun], 2007, 5:12
傲慢な花に身を寄せる
絡みついた棘をにぎっても
もう痛みなんて覚えられへん

どれだけの高さで空に帰れるの
どこへ行っても果てがない
なんど繰り返しても終わりがない

受粉を終えた指を舐める
枯れていく星が
最後の火を灯すとき
僅かな距離を知るやろう

ただれた口づけ交わしながら
汚れた蜜で俺を融かして
埋めたこころ探り出して

嘘吐きでごめん。 

June 06 [Wed], 2007, 17:06
心の中にどうにもならない何かがある。








ギター2本、帽子、サングラス、PS2、テレビ、

それからギターコードの本、ストーブ。

あの人の部屋にあったもの。

ほぼ、俺のもんやけど。





一年前。
未だに鮮明に覚えてる。


照れて泣きそうになるあの人、
堪えきれずに抱きしめたあの夜

好きやって伝えたら
あほ、って。
そう言って抱きついてきてくれたあの人

もう、一年前か。















遊びでまた、誰かと付き合ってみる
二股、三股、四股
邪魔臭くなって一挙に全部切る


寂しくて、求めて抱き合って、寂しくて





明らかに寝不足で生気の無い俺のそんな異常行動。

村上くんにバレて怒られる月曜日。






きっと誰より十分に冷めた眼をもってる俺がここにおって、

やからこそいい加減にしろ、と村上くんから怒られたりする。

別に傷つかなかった訳やない。
でも、涙を流した訳でもない。








俺がきっと、生涯ずっと、別れで泣くのはあの人だけなんちゃうやろうか。






そう思うたびに涙腺が少し緩むから、俺はふてくされたようにしてタクシーに乗る





蛙が外で鳴いている。今日は窓際から夏の匂いがした。




俺の嫌いな、夏。





以前に比べて数段鈍くなった感覚を、この匂いで微かに取り戻してしまった。

嫌なことも、苦しいことも、数え切れない程あったはずやのに。

思い出は何故か、暖かいものだけを俺に残してしまった。

だから何時まででもこうやって季節が巡ることにさえ怯えてまう。

本能に紛れて、残像に隠れて、影の様にまとわりついて。




村上くんからの、メール。
逃げるようにして帰った俺を気にしたんやろうか。

開いた画面に映る文字


「メンバーで夏に花火やろや。ヨコ、何も気付いてへんし一回誘ってみる。無理かも、しれへんけどな。まーせやから、8月にだめな日があったらいってや。」
















会いたい会いたい

会いたい、好きや

横山君 って俺も呼びたい


ごめんって、許されるまで何回も言うから
殴ったっていいから、
会いたいねん



俺、横山君やないとあかんの
好きやねん

好き

、会いたい





気がつくと、「夜ならいつでも空いてる」と返していた。

髪の伸びた横山君をふと思い浮かべている自分がいた。














ひょっとすると、まとわりついていたのは俺かもしれへん。


俺が思い出にまとわりついていたのかもしれへん。


あんな壊し方をしたんは俺やのに。
未だに会う勇気も無いくせに。







しがみついて、すがりついて、醜い程に。

虚しさだけが胸にこびりついて。 

May 10 [Thu], 2007, 12:05
ベランダの逆光で、大倉の鼻筋が曇る

少し細めの長い腕が俺の首筋にまわって

触れられる程の距離で、眼を閉じた





変わり映えがないといえば、つまらないように聞こえるかもしれないけれど

俺は俺なりに、成長したつもりでいる。

思い込みでも何でもいいから、昔の自分を捨てたい一心で

溢れぬように、壊さぬように、あの人を思う夜が続く。

こんなにも好きになっている俺に、

何より驚いているのは俺自身。


前なら1ヶ月会わないでも全然平気やったのに、何でやろ。

会えない日が続く今、無償に積もるんは「恋しい」。



優しい眼差しと、穏やかな鼓動、指先からのメロディ、忘れられないあの言葉。

名前を呟いてみたり、文字を綴ったり、そんなことでは満たされへん。

寂しさを埋めるものは、パズルのピースみたいに形が合ってなあかん。

ぴったり隙間なく深く埋まるんは、

俺にとって、あの人でしかない。

好きというより、依存に近い。

愛というより、病に近い。

大切にする方法より、大切にされるための用意ばかりを知っていた俺は、

あの人を一番に考える術を、忘れてしまった。







誕生日、おめでとう。

…思い切って連絡してみよかな

そして君が最後の季節 

March 29 [Thu], 2007, 4:04
終わりというのはいつも驚くほど静かで穏やかやった。
やからきっと、あの時も泣く事無いやろと思ってた。


貴方を失う事をリアルに感じられなかったのは
そんな事は有り得へんと思ってたから


都合が良すぎる




縺れた糸を放っておいた
いつか解けると思ってた
でもその縺れは、年月とともに大きくなって
こんなにも貴方の声が聞き取りづらくなっていた

あの時の貴方との約束を破って煙草を吸い続けてる
どんなに肺が侵されようと
貴方が染み付いた細胞までは染められない

独りは全てを残酷にしか映さない



手を離してあげたいと祈って
貴方が繋ぎ続けてくれる事を願ってた

ずっとずっと走ってきた
何が欲しいのかも分からず手を伸ばして
貴方が居る事で自分の存在意義を見出してた
貴方に映す事で自分を見て、満足してた
全てを貴方に託す事で、自分で歩いている気になってた

この数ヶ月間、何もあげることが出来なかった
自分は遠くから見つめて、色々貰ってたにもかかわらず



与えられるもの全てを愛する事も拒んで
それが悲しみを生む事も理解できてなかった

貴方は「もう今更遅いよ」って言うやろう

貴方に出会って、俺の視界は色彩を取り戻して
世界がこんなにも愛しいものなんだという事を知った
貴方に出会ってこれだけ変われたから
貴方をきっかけに、どんなものにだってなれる

でも、俺がしてきた事は許される事やないから
あとは独りで歩いていくしかないんやろう



俺は臆病やから
きっと違う誰かを探す
貴方の記憶に蓋をして
泣く事もきっと忘れる




逃げずにいられるようになるには
きっともっと時間が必要になるんやろう
それに貴方を付き合わせる事は出来ひん

今まで有難う
俺が貴方に言えるのはそれだけや
口を開けばきっと、悲しみしか出てけーへん


絶対言えないと思っていたけど
もう、贋物の強さに隠れるのは止めよう
貴方に伝えられる本当の気持ち


今まで本当に有難うございました
今まで本当にごめんなさい



別れてからも、ほんまは。俺やって貴方の事愛してた。






横山君

って、俺もまっすぐ呼んでみたかった。

忘却 

September 10 [Sun], 2006, 19:04
泣くなや。
なんやかんや言うてお前、こーゆーサイテーな男が好きなんやろ?
…。なんてな。




誕生日、おめでとう。
元気してますか。

無題 

May 12 [Fri], 2006, 4:03
転がされて、可愛がられて、
いつだってお前の思惑通り。
甘い蜜にどっぷり浸ってしまう。

初めて本気で、幸せにしたいと、思ってる

200603010432 

March 01 [Wed], 2006, 4:35
現状維持の方法はコミュニケーションしか無いですよ、結局。
俺の場合コミュニケーション=セックスやからセフレしか出来ひん。
しょーーーーーーもな。
それはそれで楽しいからええけど。

星をすくう少年の手 

January 13 [Fri], 2006, 4:42
あけましておめでとうございます

遊んでばっかり、錦戸です。

今年も独り身でいい。
P R
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