キミと過ごした6ヶ月‐出会い‐ 

April 17 [Sun], 2011, 9:33

空を見上げると、水色の海に白い雲が浮いていた。
周りを見ても、誰もいない。いるのはわたしだけ。
ここはどこだろう。
なんでわたしはここにいるんだろう。
ふと足元を見ると、街が見えた。たくさんの人が行き来する。
車も、人間も、高いビルでさえ、小さく見えた。
わたしは、空に浮いていた。
もう一度空を見上げる。まぁ、わたし自身、空に浮いてるんだけど。
「二宮瑠璃! おい、こっち向けよ!」
誰かがわたしの名前を呼ぶ。聞いたことがない声。
振り向くと、そこには1人の少年がいた。見たことがない顔。
「何? あなた、誰?」
「二宮瑠璃ってお前か?」
「そうだけど。あなた、誰?」
「俺は黒崎悠斗。瑠璃、お前を迎えにきた」
黒崎悠斗と名乗る少年が、意味のわからないことを言い出したので、わたしは彼を見つめた。
黒い髪に切れ長の緑色の瞳。背も高くて、脚も長い。
かっこいいなぁ、なんて思いながら、わたしは彼に質問をした。
「ここはどこ? どうしてあなたはわたしのことを知ってるの?」
「ここは、天界への入り口。お前は、死んだんだ」
「え?」
初めて会った人から、いきなりわたしは死んだと告げられた。
戸惑うわたしを見て、彼は優しく言った。
「これから、説明する。落ち着いて聞くんだ」
そして、話し始めた。


学校から帰る途中、お前は車にひかれたんだ。
相手の信号無視だった。お前は何も悪くない。
救急車で病院に搬送されてすぐ、お前は死んだ。
家族と友達に見守られながら。
俺がここにきたのは、訳がある。


訳が分からない。
それから、彼はゆっくり言った。
「お前は俺たちのプリンセス……姫なんだ」
え?
姫? なに、それ。
わたしは普通の中学生で、交通事故で死んだ。
ただそれだけでしょ?
「俺たちを救う、ただ1人の姫なんだよ」

――どういうこと……?


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