解説: ベルギーを代表する映画監督ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ兄弟が、第64回カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリを受賞した感動作。父親に捨てられ、心を閉ざした少年が一人の女性と出会うことにより、傷ついた心を少しずつ開きつつ成長していく姿をとらえる。主人公を新星のトマス・ドレが演じ、彼を温かく見守る女性を、『シスタースマイル ドミニクの歌』のセシル・ドゥ・フランスが好演する。本作で、カンヌ国際映画祭5作品連続主要賞獲得の快挙を成し遂げたダルデンヌ兄弟の実力に舌を巻く。シネマトゥデイ(外部リンク)
あらすじ: 児童相談所に預けられたまま12歳になろうとしていた少年シリル(トマス・ドレ)は、いつか父親を見つけて一緒に暮らしたいと願っていた。ある日、彼は美容院を営むサマンサ(セシル・ドゥ・フランス)と出会い、ごく自然に彼女と共に週末を過ごすようになる。二人は自転車に乗って街を走り回り、ようやくシリルの父親(ジェレミー・レニエ)を捜し出すが……。
フランス映画・・というかベルギー映画なのか
よくわからないのですが(監督がベルギーということでベルギーの作品になるのかな)
フランス映画っぽい人の心の機微をうまいこと
表現していたと思います。
実にフランスっぽい作品。
多感な12歳の少年。
父親に捨てらてしまい
自分の居場所、愛情を求める姿がきりきりと
胸をしめつけます。
シリルは激しく居場所をみつけよう、
自分の価値観を見出そうと
自転車に乗りながら走り回ってる姿は
せつなく悲しい。
淡々とシリルのある種の自分探しを描いていますが
普通の家庭に生まれ
両親に愛されて育った人間には理解できない心が
この作品をみることで
理解できた気がする・・
あくまでも似た境遇や本人でないと理解することなど
できないけれど
シリルが密売人のために悪いことをしたり
その結果、借金を作ってしまったり
ここで悪に走るのはなぜ?の多くの少年少女の理由を
なんとなく感じることができたかな。
12歳の少年が誰かに愛されたい、必要とされたい、と
思った時、ああするしかないのかも。
とてもいたいけれど
そんな境遇ながら里親に恵まれたシリルの
救いにこの映画の救いとして鑑賞することができる。
でもラストは・・
やはりフランス・ベルギー映画。
アメリカ映画のようには終わらない。
ハッピーエンドとは言い切れないぎりぎりの
ラストだけれど
立ち上がり自転車に乗り出すシリルは
これからどんな人生を送るのだろうと考えた。
★★★☆☆(3.5)
フランス映画好きなら観てほしいが
それほどフランス映画に興味がないなら
DVDもよいかな。
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