LION/ライオン 〜25年目のただいま〜

April 23 [Sun], 2017, 20:10
解説:『英国王のスピーチ』などのプロデューサー、イアン・カニングが製作に名を連ねた実録ドラマ。幼少時にインドで迷子になり、オーストラリアで育った青年が Google Earth を頼りに自分の家を捜す姿を追う。メガホンを取るのは、テレビシリーズや短編などを手掛けてきたガース・デイヴィス。『スラムドッグ$ミリオネア』などのデヴ・パテル、『ドラゴン・タトゥーの女』などのルーニー・マーラ、名女優のニコール・キッドマンらが顔をそろえる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:インドのスラム街。5歳のサルーは、兄と遊んでいる最中に停車していた電車内に潜り込んで眠ってしまい、そのまま遠くの見知らぬ地へと運ばれて迷子になる。やがて彼は、オーストラリアへ養子に出され、その後25年が経過する。ポッカリと人生に穴があいているような感覚を抱いてきた彼は、それを埋めるためにも本当の自分の家を捜そうと決意。わずかな記憶を手掛かりに、Google Earth を駆使して捜索すると……。シネマトゥデイ (外部リンク)

これ実話なんですよねー。
日本に住んでいると知らない世界がたくさん映画で観ることが出来ます。
インドのスラム街の貧しい人たちの生活、
炭を盗んで牛乳を少しだけ買って生活の糧にしたり
石を拾って生活の糧にしたり。

そんな生い立ちが前半の1時間ぐらい
演技力が抜群の子役ちゃんが主人公のサルーを演じています。

これって本当のことなの?
施設に預けられその後今回のようなサルーのような
良い環境に養子に出されるケースもあるだろうし
その他はどうなってしまうんでしょうか・・。
段ボールで子どもが寝起きしているのには驚きました。

そして主人公のデヴ・パテルがかっこいいインド青年になっていたのもびっくりで。
とてもセクシーな雰囲気のある俳優さんになってました。

グーグルアースを駆使して
生まれた家を探す・・。
育てた環境よりも生まれた環境。そうなのかな。そうだったらなんだか
あんなに良い義父母に恵まれていたのに「血」というものを感じて
残念。

でも人の気持ちの分かる良い青年に成長したからこそ
生んでくれた親が、兄が心配しているに違いないと
気になってしまって仕方ない。そんな感じでしょうか。

タイトルの「ライオン」はラストの
彼の幼かった時の「音」の聞き違いで本名すら
聞き間違えてずっと育っていた、ということ。

これが事実でなかったら映画としては
あとちょっとなんだけどなあ、と感じてしまいますが
これが事実であるとなると
ずしっときます。
そしてなぜか切ないはずのシーンも現在のサルーが立派に成長し
めでたく生家を発見でき
母と義母が会うシーンもあったりして
それがやはり観ていて安心できたのかもしれないです。

今回、彼女は必要だったのかわからないのですが
ルーニー・マーラーが出ていて
彼女がとてもキュートな印象があります。

退屈せずに鑑賞できます。
他の人のプレビューには劇場が明るくなるまでは立たないように、とのことでしたが
私、いつもの癖でエンドロールの途中で立ってしまいました。
何があったんだろう・・・

★★★☆☆(3.5)

パッセンジャー

April 13 [Thu], 2017, 21:20
解説:航行中の宇宙船を舞台に、目的地到着前に目覚めてしまった男女の壮絶な運命を描くSFロマンス。宇宙空間で生き残るすべを模索する男女を、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』などのクリス・プラットと『世界にひとつのプレイブック』などのオスカー女優ジェニファー・ローレンスが演じる。『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』などのモルテン・ティルドゥムが監督を務め、『プロメテウス』などのジョン・スペイツが脚本を担当。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:近未来、5,000人を乗せた豪華宇宙船アヴァロン号が、人々の移住地に向かうべく地球を出発。到着までの120年、冬眠装置で眠る乗客のうちエンジニアのジム(クリス・プラット)と作家のオーロラ(ジェニファー・ローレンス)だけが、予定より90年も早く目覚めてしまう。絶望的な状況を打破しようとする二人は、次第に思いを寄せ合うものの、予期せぬ困難が立ちはだかり……。 シネマトゥデイ (外部リンク)

予想以上に面白かったです。
もっとSFちっくかと思いきや結果、ラブストーリーなんですね。

前半はあらすじどおりですが(以下ネタバレになるので見に行く人は注意)

なかなかジェニファー・ロレンスは出てきません。
男性だけ出てきて
約1年余り。
その生活の中でカプセルの中で眠る美女に
心を奪われた彼は禁じ手を使い
欲に勝てずにカプセルを開けてしまい

だんだんとヒロイン・オーロラとの
恋愛もうまくいき
大好きな人と二人っきりで一生いれるなんてなんて
幸せなの、という幸せの絶頂もあったりして。
作品の1時間ぐらいがそんなわけで
そんなことがずっと続くわけもなく

ロボットのバーテンダーが禁じ手を
オーロラにばらしてしまってから
大変なことに。
その二人の恋愛も気になりつつも
宇宙船が壊れ初めます。

ここでは二人で協力しなくては
二人ともそして宇宙船に乗船している5千人の人も死んでしまう。
宇宙船修復にも命が絡み
ここれ改めて二人の恋愛関係の修復もあり
そして最終的に二人の出した結論は・・。

とてもロマンティックで
彼女が小説家であったこと、
彼が彼女を選んでいたこと
それが二人の運命だったこと。

思った以上に恋愛色が強く
二人の男女が美男美女で本当に良かったと。
女性は選ばれたとしても
好みの男性ではなく
どうしても許しがたい、生理的に難しい男性だったら
どうなったのでしょうか。
美男美女だから映画になってるわけですが。

もし無人島に取り残されたら?を
現代的に宇宙船にしさらに壮大なものが付加され
大きなハリウッド映画となりました。

まあ、でも日本ではそれほどヒットしないのかも。

デートにはおすすめかなあ、なんて思うんですけどね。


★★★★☆

T2 トレインスポッティング

April 12 [Wed], 2017, 20:02
解説:『スラムドッグ$ミリオネア』でオスカーを手にしたダニー・ボイル監督作『トレインスポッティング』の続編。前作から20年後を舞台に、それぞれワケありの主人公たちの再会から始まる物語を描く。脚本のジョン・ホッジをはじめ、『ムーラン・ルージュ』などのユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ロバート・カーライルらおなじみのメンバーが再集結。一筋縄ではいかない男たちの迷走が見どころ。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:かつてレントン(ユアン・マクレガー)は、麻薬の売買でつかんだ大金を仲間たちと山分けせずに逃亡した。彼が20年ぶりに故郷スコットランドのエディンバラの実家に戻ってみるとすでに母親は亡くなっており、父親だけが暮らしていた。そして悪友たちのその後が気になったレントンが、ジャンキーのスパッド(ユエン・ブレムナー)のアパートを訪ねると……。 シネマトゥデイ (外部リンク)

パート1の復習をせねばと
ブルーレイを注文したのですが
来る前に時間がなくて観れなかったときの後悔を思い
先に行ってしまいました。
明日ブルーレイが到着するんだけど
またそれはそれで観ればいいかな。

20年前であんまり明確な記憶がなく
なんだかドラッグ中毒の記憶しかなく・・

多くの人が復習してたほうが良い、とのことでしたが
復習しなくても楽しめました。

この世界観、本当に好き!

ダニー・ボイル、ほんと、天才!って感じです。
そしてとにかくセンスの良さがびしびしと
さらに20年前より慣れも出てきて
20年前をリンクさせながらも今もやっぱりクズ野郎。

ストーリーにはどうということもないというか。
この世界観が全く分からない人にはわからないと思うし
20年経って
子どもだったよなあ、とか言いつつ少しでも大人になっていて欲しかったけど
やっぱりしょうもない奴らの話なので
つまらない人には全くつまらないんだろうなあ。
気持ちこそはリンクしないけど
カメラワークだとかセリフだとか音楽とか
イチイチかっこいい。
雑な人生を扱ってるようにみえるけど
作品自体は丁寧には作りこんでますね。
お金もかかってる。

この世界観が好きなら絶対はまる。

私はこんな感じ好き。

明日来る20年前の作品も楽しみ。
後追いバージョンで。

★★★★★

ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命

April 06 [Thu], 2017, 20:59
解説:第73回ベネチア国際映画祭最優秀脚本賞に輝いた、ジョン・F・ケネディ元大統領の妻ジャクリーン・ケネディの実録劇。ファーストレディであった彼女が過ごした、ケネディ大統領の暗殺から葬儀までの4日間を活写する。監督は『NO ノー』などのパブロ・ラライン。『ブラック・スワン』などのナタリー・ポートマンがジャクリーンを力演し、その脇をピーター・サースガードやグレタ・ガーウィグらが固める。アメリカ大統領史の事件を妻の視点で描く物語に、ナタリーがまとう1960年代のファッションが彩りを添えている。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:1963年11月22日、テキサス州ダラス。パレードをしていたジョン・F・ケネディ大統領が、群衆とファーストレディであるジャクリーン(ナタリー・ポートマン)の目前で暗殺される。父の死を理解できない子供たちと向き合いながら、彼女は葬儀の取り仕切り、リンドン・ジョンソン副大統領の大統領就任式への立ち会い、ホワイトハウスからの退去といった業務に追われる。そんな中、亡き夫が過去の人として扱われていくことに憤りを覚えた彼女は……。シネマトゥデイ (外部リンク)

JFKを題材にした作品はいくつもありますが
今回はファーストレディであったジャックリーン・ケネディが主人公。
しかもJFKが暗殺されたときの
彼女の心情の吐露や幸せだったころも回想シーンで入ります。
多くのシーンは暗殺直後から葬式を執り行うまでの間とその後がメインです。

多くの人も書いてある通り
ナタリー・ポートマンショーと言っても過言ではないほど
ナタリー・ポートマンの演技に見入ります。

もしも数年前に「ブラック・スワン」でオスカーを獲ってなければ
彼女が今年度は獲っていたかもしれない。
それほど
幸せなときのジャッキー、悲しみに打ちひしがれるジャッキーの2つの顔を
負の状態では涙が出てしまうほどの迫真の演技です。
ナタリー・ポートマンが演じれる力を持ってるからこそ
ジャッキーが主人公の作品が実現できたのかもしれない。

確かにJFKはこれといった業績は
リンカーンのようにないけれど
国民の絶大な人気とカリスマ性、これからアメリカが良くなるに違いないといった
期待を持たせた政治家でもあります。

蛇足ですが私の大好きなスティーブン・キングが数年前に発表した作品の「11/63/22」では
「もしJFKが暗殺されてなかったら」がテーマで
これまた話が逸れましたが大変よくできた素晴らしい小説です。
(テーマはJFKと言いつつキングには珍しい恋愛小説だったりするのですが)

観て退屈はせずにじっくりとナタリー・ポートマンの演技を楽しむことができます。

★★★☆☆(3.5)


はじまりへの旅

April 05 [Wed], 2017, 20:43
解説:第69回カンヌ国際映画祭ある視点部門での監督賞受賞を筆頭に、各国映画祭で賞を獲得したロードムービー。森の奥深くで社会と交わらずに生きる一家が、死んだ母親の葬儀のためにアメリカの北西部から南西部へと旅をしながら騒動を巻き起こす。監督は、俳優としても活躍する『あるふたりの情事、28の部屋』などのマット・ロス。『イースタン・プロミス』などのヴィゴ・モーテンセン、『パレードへようこそ』などのジョージ・マッケイ、『フロスト×ニクソン』などのフランク・ランジェラらが顔をそろえる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:アメリカ北西部の森の奥深くで、6人の子供と暮らしているベン・キャッシュ(ヴィゴ・モーテンセン)。子供たちは社会と接点を持っていないが、厳格なベンが課す特訓と熱心な教育によって全員がスポーツ選手並みの体力を誇り、6か国語を自在に話し、長男に至ってはあらゆる名門大学に合格していた。そんな中、入院していた子供たちの母レスリーが他界し、一家は葬儀が行われるニューメキシコへ向けて旅に出ることに。およそ2,400キロメートルもの長い道のりを行く彼らだが、世間知らずゆえに先々で騒動を起こしてしまう。 シネマトゥデイ (外部リンク)

もっとキワモノ、子供6名、父親1名の
個性むき出しの好き勝手放題のコメディものかと思ってました。
予告がそんな感じだったし
きっとつまんないんだろうなーなんて思いながら鑑賞したのですが

意外や意外。
考えさせる内容で
ラストはどうなるんだ、父、どうするんだ。
子ども、どの道を行くんだと行く先が気になってしまいます。

極端な例ですが
どれが子育てに正解があるのかはわからないし
作り手もそれは理解していて

山で自給自足している子ども達が
学校にいってる子供より知識や勉強、スポーツができても
でもそれだけでは世を生きていけない。
一生、山に住んでいるなら別だけど
成長し恋をし子孫を残し・・
学をつけた子どもであればなおさら思い悩むことも多くなるだろう。

だからといって学校に行っても
家族とのコミュニケーションもできず
ゲームばかりやり
勉強もできない。

どれが正解なのかわからない。

あらすじはまさにここに書いてある通りで
ラストはなんとなくあれで良かった気もするし
ああするしかなかったのかもしれない。

主人公の父親も何が正解なのかどんどんわからなくなってくる様子が
よく伝わってきてこの物語の帰着するところが
鑑賞している側にもよく伝わってくるところなどはよくできている。

母を家族で火葬し(かなり正論を映画のテーマにちりばめてる割には
仏教徒に関しては案外無知なとこもあったりして)
成長した長男が自分の道を自分で決めたというのは
他の兄弟5人の希望にもつながる。

想像以上に考えさせられ
くすっと笑えるところもあり
上手くまとまっていた。


★★★☆☆(3.5)

しかしヴィゴ・モーテンセン、またあそこを出しちゃってますが(もちろん
日本は映倫によりしっかりぼかされてるけど)
前もそんなことありましたよね。「イースタン・プロミス」だったかな?

ムーンライト

March 31 [Fri], 2017, 19:28
解説:ブラッド・ピットが製作陣に名を連ね、さまざまな映画祭・映画賞で高評価を得たドラマ。マイアミの貧困地域に生きる少年が成長する姿を、三つの時代に分けて追う。監督は、短編やテレビシリーズを中心に活躍してきたバリー・ジェンキンズ。『マンデラ 自由への長い道』などのナオミ・ハリス、『グローリー/明日への行進』などのアンドレ・ホランドらが出演。逆境の中で懸命に生きる主人公に胸を打たれる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:マイアミの貧困地域で、麻薬を常習している母親ポーラ(ナオミ・ハリス)と暮らす少年シャロン(アレックス・R・ヒバート)。学校ではチビと呼ばれていじめられ、母親からは育児放棄されている彼は、何かと面倒を見てくれる麻薬ディーラーのホアン(マハーシャラ・アリ)とその妻、唯一の友人のケビンだけが心の支えだった。そんな中、シャロンは同性のケビンを好きになる。そのことを誰にも言わなかったが……。 シネマトゥデイ (外部リンク)

「ラ・ラ・ランド」をおしのけてのオスカー。
期待していたので封切りの初日に鑑賞しました。

・・・結果・・。

うーん・・。

なんとなく政治的背景や数年続いた「白」い肌の
役者しかいないオスカーに
タイミングよくそこそこの作品がひっかかった感じが否めません。

確かに物語のつくりは丁寧で
1人の少年が大人へ成長していく中
不幸な生い立ちがあるシャロンを
3人の役者が演じてますが
まなざしが3人とも共通してたのは良かったです。
どうしても年齢までも違うと
同一人物には見えなくなってしまうものですが
せつなく寂しそうで物憂げな瞳は一貫していました。

退屈ではないけど
感情移入がもちろんできないし
鑑賞後は
「なんだったの?」という感想が残りました。

私たちに何を訴えたかったのか?
黒人の小さな体の男の子で
母親が薬注で
LGBTで・・いじめられっこで。

少年院に送られたら
きっとラストに初恋の相手に
「君しか体をみせてない」みたいな話になってるけど
そんなことはないと思うんですけどね・・知らない世界なので
私の想像でしかないのですが。

丁寧な作り込みと脇役の演技は確かに光り
ナオミ・ハリスの演技も良かったけど。

でもこれがやっぱり?オスカーをここ数年信じない
理由なんだなと。


★★★☆☆(3.5)

感情移入できてポジティブになれる作品が好きな私としては
やっぱり「ララランド」の方が断然好み。

わたしは、ダニエル・ブレイク

March 29 [Wed], 2017, 20:36
解説:『麦の穂をゆらす風』などのパルムドールの常連ケン・ローチ監督がメガホンを取り、社会の片隅で必死に生きようとする男の奮闘に迫る人間ドラマ。病気で働けなくなった主人公が煩雑な制度に振り回されながらも、人との結び付きを通して前進しようとする姿を描く。コメディアンとして活動しているデイヴ・ジョーンズらが出演。ローチ監督にパルムドールをもたらした力強い物語に震える。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:59歳のダニエル(デイヴ・ジョーンズ)は、イギリス・ニューカッスルで大工の仕事に就いていたが、心臓の病でドクターストップがかかる。失職した彼は国の援助の手続きを進めようとするが、あまりにもややこしい制度を前に途方に暮れる。そんな中、ダニエルは二人の子供を持つシングルマザーのケイティと出会う。 シネマトゥデイ (外部リンク)

ケン・ローチが引退を宣言したにもかかわらず
どうしても伝えたかったこと。

イギリスの格差社会の問題。

以前からケン・ローチは労働問題をたびたび扱っている。
社会派であるし
やっぱりハッピーエンドでは終わらないんだろうな、と思いつつ
最後まで引き込まれる作り方は
やや慣れてる感もあって
ベテランらしい人間の感情に入り込んでくるところはさすが、と言わざるを得ない。

日本でもきっといつか年齢がいけばいくほど仕事もなくなるし
収入も今ほど得られなくなる。
年金をもらえるかもわからないし
ただただ老後を思うと不安にかられた。

映画だから極端にまじめで正直で不器用すぎる主人公に
適当にやればいいのに、と思いつつも
ラスト近くの壁に書き込んだタイトルにもなっているメッセージ「私はダニエル」

映画の中でシングルマザーが出てきて
二人の子供を育てるのに
日本はイギリスほど悪くないのではないか、と安どしてみたり
実際は日本もこのぐらいひどいのかも、と思ったり。
シングルマザーが子供のために何も食べずに
思わず食糧の配給で貪ってしまうシーンは切なくなるし
万引きを見逃してもらい警備員に
風俗を紹介してもらい結局、そこで働くしかない・・そんな世知辛い事実に
胸が締め付けられる。
観ていても私は何もできないのだから。
でもそんなシングルマザーに主人公は生きていくために
サポートする姿に
この作品の中の唯一の光として鑑賞することが出来る。

隣の若い隣人も
文句をダニエルに言われながらも
うまくやっていく姿にほっこりとしながら観ることもできる。

でもでもやっぱり事がうまく運ぼうとすると
ケン・ローチは
やっぱり最後まで主人公を幸せな結末にしてくれない。

やっぱりこの作品もそうだった。
明るい気持ちにはなれる瞬間が
ちりばめられつつも
最後の皮肉が胸にくる。

もっと今の現状を打破しなければ。
でも小さな声ではどうにもできない。
金持ちだけが優遇されながら税金を搾取され
昔とちっとも変わりがない。
生きているのが無駄なのか?

強いメッセージを受け取りながら
ケン・ローチ、まだまだ作品を作り続けてほしいと思った。

仕事してると今日もむかつくことがあったけど
仕事がありご飯が食べれ
少々の贅沢ができるのは幸せなことなのだ、と
思い直した。

★★★★☆(4.5)

哭声/コクソン

March 17 [Fri], 2017, 20:57
解説:『アシュラ』などのクァク・ドウォンが主演を飾り、『チェイサー』『哀しき獣』などのナ・ホンジン監督と組んで放つ異色サスペンス。とある田舎の村に一人のよそ者が出現したのをきっかけに凶悪な殺人事件が頻発し、人々が混沌の中に突き落とされるさまを描く。『華麗なるリベンジ』などのファン・ジョンミンをはじめ、日本からベテラン國村隼が参加。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:警察官ジョング(クァク・ドウォン)が妻と娘と暮らす平和な村に正体不明のよそ者(國村隼)が住み着いて以来、住人たちは彼のうわさをささやいていた。やがて、村で突然村人が自分の家族を手にかける事件が発生する。犯人には、濁った目と湿疹でただれた肌という共通点があり……。 シネマトゥデイ (外部リンク)

久しぶりにどうしても観に行きたくて
正規料金で観ました。通常は何が何でも1100円で観ます笑

この監督の作品の韓国っぽいどろどろな「チェイサー」が良くてねー。
韓国らしいどろどろな感じを久しぶりに体験したいなあと思ったのが理由です。
あとは「チェイサー」の衝撃を再び感じたかったのかも。

どこで日本の国村準がどんな役で登場するのかとか楽しみでもありました。
国村さん、なんだかすごい役を引き受けちゃってましたね。
多分、日本人でなければどの俳優かむしろ訳が分からず
ぞわっとするのかもしれないな。
知ってるだけになんだか「ええーー」でした。
演技はやはり鬼気迫るものがあり良かったですが。

前半はサスペンス。
死体の出し方などは日本の映画ではない韓国らしさがあります。
次々に出る殺人事件なのかホラーのようでもあり「エクソシスト」を彷彿させます。
前半はちょっとだるいし
何しろ主人公のおバカっぽさがイライラしてなりませんでした。
このおバカさをコメディっぽさの要素として取り入れたかったのかはわからないんだけど
前半の同僚とのやりとりを見るとそうなんだろうなあ。

祈祷師も中盤、登場しますが何しろ胡散臭いし
それでも除霊できてしまうし
ラストにかけて何がなんだか訳の分からないことに。
いったい、何が原因で主人公の娘があのようになってしまったのか。

毒キノコがそもそも事件の発端なのか
祈祷師の言う通り白い服の女なのか
日本人(国村さん)なのか。

すっきりしないままストーリーは終わります。

途中まではもしかしたらめちゃくちゃ面白いんじゃないかと
わくわくもしたのに
私はどうもすっきりしなかった。

きっと作ってるほうもどうしてよいのかわからずに
観客に答えをゆだねたのかもしれないけど
そんなのってどうなの?

★★★☆☆

退屈はしないけど正規料金価格ではちょっと・・
期待度が高すぎたのかも。



ナイスガイズ!

March 09 [Thu], 2017, 19:29
解説:『リーサル・ウェポン』の製作・脚本コンビ、ジョエル・シルヴァーとシェーン・ブラックがタッグを組んだバディムービー。ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングが主演を務めた、暴れん坊の示談屋とさえない私立探偵が、ある事件を捜査するうちに国家を揺るがすとてつもない陰謀に巻き込まれる物語。共演には、アンガーリー・ライスとマーガレット・クアリー、『マジック・マイク』シリーズなどのマット・ボマー、『L.A.コンフィデンシャル』などのキム・ベイシンガーらが名を連ねる。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:1970年代のロサンゼルス。シングルファーザーの私立探偵マーチ(ライアン・ゴズリング)は腕っ節の強い示談屋ヒーリー(ラッセル・クロウ)に無理やりコンビを組まされ、行方不明になった少女捜しを手伝うハメに。さらにマーチの13歳の娘ホリー(アンガーリー・ライス)も加わり捜査を進めていくが、簡単に終わるはずだったその仕事は、とある映画にまつわる連続不審死事件、さらには国家を揺るがす陰謀へとつながっていき……。 シネマトゥデイ (外部リンク)

2大スターが出てなければどうってことのない
陳腐な話ではあるのですが
現在のセクシー俳優と20年前のセクシー俳優のバディものなんて
女性にとっては魅力的なキャストです。

しかしラッセル・クロウのブルドック顔には毎回、見るたびにがっかりします。
もはやあの体型、顔で役をこなしているので
痩せて素敵なおじさま、ラッセル・クロウは観れないのですかね・・・

二人のアクションとコント?掛け合いがテンポよく
ライアン・ゴズリングはコメディもいけちゃうんだ、と。

ストーリーはあらすじのとおりで
同じく30年前のセクシー女優・キムベイシンガーも登場し
出演者はかなり豪華。
ストーリーは変なところで回想シーンなんかをいれるくせに
肝心なところでセリフばかりで
途中で何が何だかわからなくなることもあり
「で、いったい何?」って話ではあります。

ただ退屈はしないし(二人の演技力のおかげですが)
最後まで楽しんでしまいました。
英語がもっとわかってたらもっと大爆笑できたのかも。
そこそこに笑えたし。
続編もにおわせてましたが
ライアン・ゴズリングが今後忙しくて
こういったB級っぽいのに継続して出てくれるのかなあ・・。
ラッセル・クロウはなんでもやりそう。

もう何度も彦摩呂かと思ってしまいました。

セクシーだったラッセル・クロウにはもう一生会えないんでしょうか・・・
まあいいか、ライアン・ゴズリングがいるから。


★★★☆☆

ラビング 愛という名前のふたり

March 08 [Wed], 2017, 19:14
解説:異人種間における結婚を禁止した法律が変わるきっかけとなった夫妻の実話を基にした純愛ストーリー。アメリカで当時違法の州もあった異人種間結婚によって逮捕された二人が、故郷で家族と暮らすため理不尽な法律に立ち向かう。夫妻に、『ブラック・スキャンダル』などのジョエル・エドガートンと『プルートで朝食を』などのルース・ネッガがふんする。二人の実話に心を打たれたというオスカー俳優コリン・ファースが製作に参加し、『MUD マッド』などのジェフ・ニコルズがメガホンを取る。 シネマトゥデイ (外部リンク)

あらすじ:1958年、大工のリチャード・ラビング(ジョエル・エドガートン)は、恋人の黒人女性ミルドレッド(ルース・ネッガ)の妊娠をきっかけに結婚を申し込むが、当時バージニア州では異人種間の結婚は違法とされていた。二人は法律で許されるワシントンD.C.で結婚し、地元で新婚生活をスタートさせるが、突然夜中に保安官が現れ逮捕されてしまう。彼らは離婚するか生まれ故郷を捨てるかという耐え難い選択を迫られ……。 シネマトゥデイ (外部リンク)

どうかな、と思っていました。
テーマからすると重いですよね。
また主人公の受ける社会からのひどい暴力だとかいじめだとか
そんな陰湿なもので胸が締め付けられ
観ていて嫌になってしまうのではと懸念してましたが

穏やかにゆっくりと時間は流れ
確かに社会の目があり
逮捕を結婚しただけでされるなど
ありますが
目を覆うほどのひどい仕打ちは
画面の中ではなく
事実だけを淡々と流していて
そういった意味ではなんとなく流れているおとなしい作品。
心を打つような事実も出来事とも感じない。

でもこういった作品を敢えて
このぐらいのパワーでやってくれると
鑑賞する側も観やすくなります。
あまりひどいものは観ていて疲れるますし。

1958年であれば奴隷ではなくなってますが
人種差別は根深く残っている時代。
異人種間の結婚についての第一歩を作った
夫婦でしたが
力強さはなくただただ純粋にお互いが愛し合ってるという描写で
「単に愛し合ってるだけなのになぜ結婚すらできないの?
肌の色が違うだけなのに」といったメッセージなのかもしれないです。

私のように「また主人公がひどい目に遭うのかも・・」と
躊躇しているのであれば

そんなこともなくゆっくりとじっくりとこの家族、夫婦の時間のように流れ
ラストもほんわかとしています。

★★★☆☆


P R
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