「日々ごはんF」 高山 なおみ (アノニマ・スタジオ) 

September 10 [Sun], 2006, 13:25
高山さんの日記を読んでいると、私は日々、なんてたくさんのことを見逃しながら生きてるんだろうと思ってしまう。季節の移り変わりや、街の風景、空の色。視界に入っているであろうそれらのものを、見ているようでいて、実はなんにも見ていなかったりする。そのことに、愕然とする。たとえ目に入っていたとしても、気に留めることなく、さらりと流れて行ってしまうばかりだ。

意識して見ること、耳を傾けること、味わうこと、感じること。そういうことの大切さを、高山さんに教わった気がする。蝉の一声について、なんて、私は気に留めて、考えることなどしなかった。だけど、そういうひとつひとつのことを心に留められるようなゆとりのようなものを持ってる人って、ものすごくステキだと思う。そして、私もそんなふうにありたいな、と思う。

読書記録(7作品) 

September 10 [Sun], 2006, 13:15
ものすごく不本意なんですけど、
どうにも感想書くのが追いつかなくて、
下記の作品については作品名のみ。

「お縫い子テルミー」 栗田 有起
「おとぎ話の忘れ物」 小川 洋子
「女っておもしろい」 銀色 夏生
「タトゥーへの旅」 銀色 夏生
「Presents」 角田 光代/松尾 たいこ
「たべる しゃべる」 高山 なおみ
「天然日和」 石田 ゆり子

このなかでは、「Presents」がすごく好きでした。
こんな本をプレゼントされたら、めちゃくちゃうれしい。
プレゼントって、値段じゃなくて、気持ちなんだよね。


「100回泣くこと」 中村 航 (小学館) 

August 19 [Sat], 2006, 22:35
あー、こんな話だって思わなかったんですよ。
最初の犬の話から、どんなふうに話が展開していくのかと思ったら、後半に差し掛かったところで、急に話が思わぬ方向へ。このへんの繋がり方がいまいち分からず。なんだか2つの別の話っていうよに思える。
まあ、それはともかく、ダメなんですよー、この手の話。
闘病ものとか、不治の病もの。
良し悪しにかかわらず、とにかくダメなの。
ひたすら避けて通ってたのに。
「世界の中心で、愛を叫ぶ」だって、読まず、観ず。
「東京タワー」も読んでない。(←これは闘病ものとかじゃない?)

読み始めたからには、なんとか読もう、と思って読んだ。
思ったより、あっけなかった。
この彼女、あまりに良い子すぎて、あまりにかわいすぎて、これは世の男性の理想の女性像なんじゃないかなぁ。
だけどね、それゆえにキレイにまとまとりすぎちゃってる気も・・・。

ごめんなさい。やっぱりこういうテーマの作品の感想は、ちゃんと書けない。


「風に舞い上がるビニールシート」 森 絵都 (文藝春秋) 

August 15 [Tue], 2006, 12:00
生きていくうえで、大切なこと。譲れないこと。それは本当に人様々だ。ときに周りと同じ幸福を求められない自分が不安になったりすることもあるけれど、周りの目を意識して自分の気持ちを捨てようと、抑えようとしたところで、結局のところ、自分に嘘なんてつけない。捨てたはずの気持ちは、抑えこんだはずの気持ちは、いつかどこかの隙間からするすると染み出してきて、しつこく人を刺激しつづける。

そんなことを考えた。
どんなにあがいたところで、私は私でしかいられないし、捨てられないなにかは、選ぶ前に気付くと手の中にある。選ぶというより、選ばれているのかもしれないなー、などと。

「かもめ食堂」 群 ようこ (幻冬舎) 

August 15 [Tue], 2006, 11:50
大好きな映画「かもめ食堂」の原作本。
映画の方も、DVD発売が決まりましたねー。
迷うことなく、さっそく予約しちゃいました。

原作では、映画の中では触れられなかった、サチエがフィンランドに来るまでのエピソードもきちんと描かれている。おにぎりに関するエピソードが、すごくいい。なるほど、だから、おにぎりなのね、って。
逆に、映画にあって、原作には描かれなかったエピソードもあり。
だけど、どちらも、作品の中に漂うのは、あのゆったりとした空気と、儚くいけれど、じんわりと染み込んでくるよな幸福感。

「ひな菊とペパーミント」 野中 柊 (講談社) 

August 05 [Sat], 2006, 23:33
小学生の初恋物語を読んだあとは、中学生の初恋物語。

最近の柊さん、すごくいいなー。
以前は、あまりにハッピーすぎて、そのテンションに追いつかないこともあったのだけれど、このごろは、このごろは、そのハッピーがまっすぐにするりと伝わってくる。主人公のシアワセを、読んでる私も一緒に感じられる。そんな気がする。

思いがけぬ大人の都合に振り回されながらも、そのなかで大切な出会いを見つけ、そして、いつも近くにいてくれた人の大切さを改めて感じる。恋愛にかぎらず、さまざまな関係性の中で、人と人との気持ちが重なる瞬間のシアワセ。これは、いくつになっても、何度経験しても変わらぬ、全世界共通のものだと思う。だけど、やっぱり、中学生の頃みたいなまっすぐさ。いつのまにか忘れちゃってるなぁ。

「幸福ロケット」 山本 幸久 (ポプラ社) 

August 05 [Sat], 2006, 23:24
小学5年生の香な子と、コーモリの初恋物語。
本当に自然で、自分の気持ちにまっすぐで、「なんとなく気になる」、その気持ちを少しずつ、少しずつあたためていく感じが、すごくいい。見栄とか、世間体とか、計算とか、そういう余計なものが何にもなくて、そんな余計なものばかり抱え込んでる自分がものすごくつまらなく思えた。小学生にはどうにもならない現実もあるけれど、それでもそのときの、その気持ちを大切に、そして、それが続いていったらすてきだなー。

山本さんの作品は、いつも本当に読後感がすばらしい。あー、読んでよかった、って素直に思える。「笑う招き猫」のアカコとヒトミのエピソードがちらりと登場していたところも、すごくうれしい。

「フランス日記 日々ごはん特別編」 高山 なおみ (アノニマ・スタジオ) 

July 26 [Wed], 2006, 21:11
取材のために訪れたフランスでの日々と綴った「日々ごはん」の特別編。
「じゃがいも料理」という本のための取材旅行ということで、
登場する数々のじゃがいも料理、その他の料理、
おいしそうなのも、そうじゃないのも(笑)、興味津々。
文章を読みながら、写真を眺めながら、あれこれ想像してみる。
うちには、じゃがいも嫌いがいて、じゃがいも料理はあまり作れないので、
「じゃがいも料理」の本は本屋でちらりと眺めた程度だったのだけれど、
この旅日記を読んだら、どんどん興味が湧いてきて、
とりあえず、図書館に予約。

高山さんとご主人のスイセイさん。
「日々ごはん」を読んでは、なんてステキな夫婦だろうと思っていた。
高山さんを、影でしっかり支えているスイセイさんというイメージ。
そんな二人にだって、気持ちのすれちがいがあったり、
お互いにイライラすることがあったりする。
どんなに円満な夫婦にだって、やっぱりいろいろあるのだなー、と。
そりゃそうだよね。人間なんだもん。所詮は他人なんだもん。
だけど、そんな中で、相手のことを考え、受け入れ、
一歩引いたり、踏み込んだり。
ここにこの夫婦が、こんなにもステキな秘密があるのだな、と納得。
この本の中には、旅の中でのそういう部分までもが、包み隠さず記されている。
ついつい、あれもこれも隠してしまう私には、
あけっぴろげな高山さんに、ものすごく憧れる。
裏も、表もなく、あるがまま、という感じで。

「りんこ日記」 川内 倫子 (フォイル) 

July 26 [Wed], 2006, 21:09
写真家の川内倫子さんのPhoto&Diary。
なにがすごいって、ここに掲載されてる写真は
ぜんぶ携帯のカメラで撮影されたものだってこと。
携帯で、こんな写真が撮れるなんて!!
彼女の撮る写真の中には、常に生と死、
人や、もの、植物の営みがきっちりと存在している気がする。
そして、光の使い方がたまらなく好き。

倫子さんの文章は、淡々としているのにあたたかい。
地に足のついてる人って感じがする。

「スープ・オペラ」 阿川 佐和子 (新潮社)  

July 22 [Sat], 2006, 23:30
見知らぬ男女3人が、ふとしたことから共同生活を開始することに。共同生活を始める際のいくつかの契約の最後の項目。

「食事当番は、かならず一日に一品、スープを加えること」。

うー、なんとステキなのでしょう。もちろん、物語の中には、いくつものスープが登場します。どれもこれもおいしそう。スープ好きにはたまりません。冒頭のシーンからさっそく、コトコトと、時間をかけて、じっくりと鶏ガラスープを取りたくてたまらなくなりました。スープのみならず、この作品の中に登場するおいしそうな料理の数々。高級フランス料理から、お肉屋さんの揚げたてのハムカツまで。お値段に関係なく、いろんなおいしさ、食べる楽しみがぎっしり。

物語自体も、すごくおもしろくて、するすると読み終えた。ルイと自分の性格が結構似ている気がして、あれこれと共感しながら。ルイが恋愛逃避症なら、私もまちがいなくそうだ。(笑)でもね、恋愛だろうと、友情だろうと、人間愛だろうと、なんだっていいんです。大好きだと思える人がいれば。信頼できる人がいれば。なんかね、この3人がものすごくうらやましくなった。もっともっといろんな枠から開放されて、自由になれたらいいな、って。
P R
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