宗教的な理由で 

August 30 [Tue], 2011, 15:01
これは、貝葉あるいは多羅葉と呼ばれるヤシ科の葉(椋欄の葉)で、硬く狭い葉のあるパルミラヤシ(ターラ樹)と、一メートル近くの長さがあり柔らかい葉のあるコリハヤシの二種類が多用された。

十五世紀頃以前のものはコリハヤシがほとんどで、貝多羅葉本の四ー五世紀の遺品がインドでみつかっている。

パルミラヤシは、少しあとの十七世紀以降に使われ、ベンガル、オリッサなど東インドでは近年まで用いられたという。

貝多羅とは、古代インドのサンスクリット語である梵語pattra℃舞茜の音訳で樹葉を意味する。

インドで貝多羅葉が書写材料となり、パーチメントが嫌われたのはもちろん宗教的な理由による。

以上で、コピー用紙 通販の起源にあたるような紙の歴史についてはおしまいです。

まだまだもっといろいろ書きたいのですが、ここまででとりあえず終了しようと思います。

お付き合いいただき、ありがとうございました。

巻物から冊子へ 

August 15 [Mon], 2011, 15:00
こうして出来上がった製品はチョークの作用で白に近い灰色をおび、あとで触れるように、チョークに含まれる炭酸カルシウムの効果で保存性がたいへんよく、虫に食われることもほとんどなかった。

パピルスのように折目から裂ける心配はなく、強くて丈夫なため、綴じる本の材料として急速に広まったのである。

パーチメントの発展により、本はそれまでの巻子本形式から冊子本形式へと移り変わる。

コピー用紙 価格のような書写材料としてパピルスをしのぐようになり、紙が中国から各国に伝わるまで紙代用品の重要な役割を果たすのである。

ところが、インド、セイロン、パキスタン、ビルマなど、動物を神聖なものとしてあがめる国々では、獣皮を書写材料や書物に使わなかった。

これらの国では、紀元前から木の葉を紙代用品に使っていたのである。

最もよく用いられたのは貝多羅葉である。

輸出禁止!? 

July 30 [Sat], 2011, 14:59
これに腹を立てたプトレマイオスは、アリストファネスを獄に投じ、それまでペルガモンへ輸出していたパピルスをいっさい輸出禁止としてしまった。

困ったエウメネスは、パピルスに代わる書写材料として、古くから小アジアに伝わっていたパーチメントを改良し増産することを命じたのである。

だからこそコピー用紙 通販のようなものが早くからあったのだろう。


羊皮紙を意味する英語のパーチメント(parchment)は、ペルガモン(の紙)を意味するラテン語ペルガメーナ(pergamena)に語源があり、それが完成された土地にちなんだものである。

さて、パーチメントは、羊皮紙、パーチメント・ペーパーなどと呼ばれるが、しかしこれも紙代用品である。

書写材料にするためのパーチメントは、羊の皮を石灰水につけ、外面の毛と内面の肉を除いたあと、軽石でよく磨き、それにチョーク(白亜)を塗って仕上げるのである。
P R
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