TRIANGLE-1- 

2005年12月06日(火) 18時20分
高校入学して一週間。
私,堂崎 葵[ドウザキ アオイ]は早々と皆を虜にし,クラスの人気者となった。
ちょっとだけ演じれば,皆がよって仲良くなろうとよってくる。
「おっはよーん!あおい。」
「おはよーーーん。」
薪 彩花[マキ アヤカ]。私の【一番の親友】と勝手に思い込んでいる。
いや,クラスの数人はそう思い込んでいるかも。
私は別に親友とか友達とかどうでもよかった。
クラスが一緒だけ,同じ年としか見れない。
その価値は上にも下にもならない丁度の人間。
特別な感情を持っていたってただ辛いだけ。
「そういえばさ,昨日のドラマ見た?あのー…」
ほとんどの話は,耳を通り過ぎていく。
なんとなくポケットに手を突っ込む。
すると,何か手の中に紙くずのような物が収まったのを感じた。
「あッ,何??それ。ちょーだい」
話をずーっとしてた彩花が私の手に反応した。
「いいよー。」
しょうがない,ずーっと話してたお礼にこれあげなきゃな。
けれどその手の中にあったものは見覚えの無い飴だった。
彩花に飴を渡すと,笑顔を私に向け『ありがとう』という。
そんなに飴が好きなのか,と思うと同時に笑いが込み上げた。
「あーー!!笑ったぁ!!!」
「笑ってないよぉッ」
「笑ったってッッ!!!」
何故か笑う顔を見た人は『笑ったぁ!!!』と喜ぶ。
彩花が言うには私の笑顔はとっても素敵な笑顔だと言った。
私は純粋に笑ってる自分の顔が嫌い。
中学の頃,うまく笑えなくてクラスのある子に『笑い方キモイよ』と言われて。
それから中学の頃はいろいろ噂も流れた。見つめられた奴は夜殺しにくる。とか。
中学3年間まともに生活した事が一度も無い。
クラスの嫌われ者としてずっと扱われた。ただ…彼奴を外して。
その子は,桜井 翔[サクライ ショウ]という名前で,3年生の中で人気者。
後輩にも何十人に告白され,同級生にも約全員に告白されていた。
他の中学生にも何度か告白されていたとか。
そんなにも,女の子にモテているのに何度もフッて。
まだ告白して付き合った人は一人もいない。
噂では,好きな人が居るか,もう彼女が居るか…2択。
正解は私と彼奴しか知らない。
「これおいしいネ!」
「でしょぉ?私が魔法かけたのぉ」
「不思議ちゃんみたいッッ」
「そう?」
あははと笑いながら私と彩花は校舎の中へ入っていった。
P R
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