100のそら、100のうた 

2006年02月14日(火) 12時51分
あなたが見上げると瞳に映る物

誰の物でも無い

あなただけの物

世界中を探したって あなただけの物は一つだけ

誰にも触れられない たった一つだけの自由になる物

僕の見上げる空

あなたの見上げる空

誰かの見上げる空

世界中 誰が見上げても在る物

けれども 自分だけの空

この100のそらも あなただけのそらでありますように

片恋の破片を集めて 

2006年02月14日(火) 12時51分
ソーダー水の泡 一粒一粒に彼女の顔が映っていた

お喋りな彼女が 目を閉じた瞬間の僕の鼓動

初めて告げた恋心は ソプラノ歌手のような声

小指に残る幼い二人の約束の微熱

夕日の中を歩けば想い出す さよならの言葉

交差する想いで胸が苦しかった秘めたる悲恋

それでも変わらない片恋の始まり方

その瞳に魅入られた瞬間 ときめいてしまっている

いつも恋の始まりは胸の高鳴る音が告げる

片恋の破片を集めたら

そこには懐かしい僕が残っていた

ミラー 

2006年02月14日(火) 12時50分
沢山の人々に微笑みかけた

作り笑いみたい

ほっとします

演技が上手ですね

笑うと優しい顔なんだね

その顔いっち好き

良く似た詐欺師を知ってるわ

無理して笑わないでいいよ?

変な顔ー

いつまでも笑っていてね

嘘くさいよぉ

ほほう

こんな時に笑わないで

それぞれが感じる私の笑顔

微笑みは 心を映し出す鏡

その人の心を映し出す不思議で怖い鏡

相手の心も映し出す ちょっぴり怖い鏡なんです

旅を終えて 

2006年02月14日(火) 12時49分
どこからが出発地点だったのか

定かでは無い

それでも旅の終わりという物だけは

はっきりと解る物らしい

私の旅を終える汽笛が鳴り響いた

からっぽだったリュックサック

今では 大きなジュラルミンケースになっていた

その中身 一つ一つを確かめる

旅の途中で捨てたはずの物まで紛れ込んでいた

そこで気付く

きっと無駄なんて一つも無い旅だったのだ

その行程の全てが 私を形作る彫刻刀だったのだろう

さて 長い旅を終えた今だ

これからは旅の途中で出会った人々のように

私が導き手になろう

道に迷った旅人を見つけたのならば

そっと黙って進むべき場所を指差し

時には案内板の方向を変え

ここに座って旅人を待つのだ

子供になって手紙を書こう 

2006年02月14日(火) 12時49分
神様へ

世界中の罪を僕が背負います

だから世界中から罰を無くしてください

世界中の嫉妬を僕が受けます

だから世界中から争いを無くしてください

世界中の憎しみを僕に向けてください

だから世界中から眉間のシワを無くしてください

世界中の理不尽を僕が引き受けます

だから世界中の涙を枯らしてください 嬉し涙以外の

世界中の悲しみを僕が肩代わりします

だから世界中から独りぼっちで泣く人を無くしてください

世界中の失恋分 僕が一人で暮らします

だから世界中の恋人達を幸せにしてください

世界中の暴力を僕が殴られたり蹴られたりします

だから世界中の泣いている子供を無くしてください

世界中の殺意の数だけ 僕が死にます

だから世界中から人が人を殺める事を無くしてください

世界中の不幸だけ 僕が不幸を選びます

だから世界中を幸福で溢れさせてください

大切だからさようなら 

2006年02月14日(火) 12時48分
大切な君にお別れを告げる

けっして内罰的でなく そして逃げ出す分けでもなく

まして恋や愛でも無く

誰かに魅かれた事でもなく

自分勝手な自己満足でも無い

冷静沈着な高性能コンピューターのように

長い時間を掛けて弾き出された解答

幸せと言う定義の答え

それが大切だからさようなら

それは間違ってない解答で 幸せにしたいと願う真剣な真心

けれども人は不思議で

その解答が 100%正解だとしても迷ってしまう

そんな人間に生まれた事を 喜ぶべきか嘆くべきか

冷静沈着なコンピューターのように

また計算が始まる

自分を人間だと思い込んでいる 機械仕掛けの人型ロボットのように

シルバーフェザー 

2006年02月14日(火) 12時48分
銀色の羽が一枚

僕の手元に降って来た

ほんの少し重い銀色の羽

タカの羽を象った物だった

羽を降らせた先は ネイティブアメリカンのリザベーション

遠い日に別れた人からの贈り物

君が幸せであるようにと

君が守られますようにと

遠い日に別れるまで

彼の背中には翼が見えていた

どこかに飛んで行きたいと願う翼が

何故か僕だけに見える翼

そんな翼が ずっと見えていた

この銀色の翼は 彼の羽から落ちた一枚

もう飛べなくなってしまった僕の

本当に見えなくなってしまった翼の残骸

君のいない部屋で 

2006年02月14日(火) 12時47分
あんなに狭かった部屋なのに

持てあましています

テレビを観て笑った時

つい 右側に声を掛けそうになってしまいます

帰宅した部屋が暗い事の淋しさ

面白い漫画を読んで笑っても 誰にも伝える事の出来ない一瞬の静寂

まずいと喧嘩しながら食べた夕食が レストランの丁寧な料理より美味しい事を知りました

僕を名前で呼ぶ人がいない部屋

そこにいてくれた事への大きすぎる価値

君のいない部屋で

久しぶりに誰とも話さない休日がある事を思い出しました

一人の詩人の死について 

2006年02月14日(火) 12時46分
詩人は言った

言葉で人が殺せるなら 僕は言葉で人を生かそうと

それまでの詩人は ただ 想いを綴るだけの詩人だった

それからの詩人は 誰かを想って詩を綴った

短い一行に

一文字の中に

沢山の誰かへ向けた想いを込めて

恥ずかしげも無く愛を叫び

大声で人間は素晴らしいと呼びかけ

幸せに気付こうと語り続け

そして詩人は力尽きた

もう 詩人には残っていなかったから

分ける事の出来る想いが空っぽになるまで

詩人は人生を謳歌したから

詩人として生まれて 詩人として終われた

詩人の最後は 暖かい日差しの下

詩人の生み出した 暖かい言葉に囲まれて

にっこりと笑って その生涯を閉じた

初めて作った恋の歌 

2006年02月14日(火) 12時46分
いつも考えている

いつだって どこだって

髪の毛一本を気にする程 君に深刻になってしまう

何も変わらないと解っているのに 鏡の前で一時間

窓から飛び出して 君の暮らす街へ走り出しそうだ

逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて

いつも落ち込んでいる

今日だって昨日だって

何気ない一言で君に嫌われてやしないか 深刻になっている

気にしてるか気にしてないか 電話の前で一時間

こんなに胸が苦しいのに やっぱり君の事ばかり考えている

逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて

いつか手を繋いで歩く事があったのならば

ほんの少しだけ仕返しさせて欲しい

少し痛いくらい強く君の手を

ギュッと握り締めようと想うんだ
P R
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