つい先日、鶴岡市湯田川にある湯田川温泉を訪れました。
藤沢周平ゆかりの地である湯田川温泉ですが、
春になれば梅林公園に咲く紅白の梅を見るのも乙というもの。
今回は、理太夫旅館にて、温泉に入ることにしました。
旅館に入ると、お雛様、それに傘福がお出迎え。
現在、庄内ひな街道真っ只中ですからね。
温泉街にものぼりがたってましたし、色々巡るのも楽しいでしょうね。
さて、お風呂ですが、ここ理太夫旅館は、内風呂のみ。
掛け流しにこだわっているらしく、浴槽はみだりに大きくせず、むやみに露天風呂つくったりせず、
お湯の使い方は素晴らしいと感じました。
分析表では、温度42.6℃との表記でしたが、体感は約40℃程度。
加温・加水はしていないとのことで、若干の温度低下は致し方なし。
寧ろ、個人的には好きな温度。
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉のお湯は、無色透明、弱石膏臭、無味。
無色透明であることから、それほど効能はなさそうに思えますが、
傷の湯、脳卒中の湯としても知られ、他にも様々な効能があります。
それに、pH8.4。美肌の湯としても十分ですね。
温泉表示には、深夜4時間次亜塩素使用とありましたが、
塩素臭は感じ取れず。おそらく使っていないと思われます。
浴槽からオーバーフローのお湯を見ていると、
勿体ないと感じつつも、幸せを感じてしまいます。
近場に、このような素晴らしい温泉があることを誇りに思いたいですね。
八角部屋の方々も利用されたようです。
【山形県湯田川温泉 理太夫旅館 詳細】
住所:〒997-0752 山形県鶴岡市湯田川乙51
TEL:0235-35-2888
利用時間:9:00〜17:00
定期休館日:不明
入浴料金:大人500円
泉質:ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉
湯色:無色透明
味:無味
臭い:弱石膏臭
pH値: 8.4
温度:源泉42.6℃
効能:リウマチ疾患・痛風・高血圧・動脈硬化・神経痛・疲労回復など
【メモ】
湯田川温泉について
●開湯…和銅5年(西暦712年)
*山形県では蔵王温泉、五色温泉についで3番目に古い。東北では8番目に古い。
また、一泊して温泉にでも入ろうとする人には、私の村の新山温泉金沢旅館、
また隣村(旧西田川郡)の湯田川温泉九兵ヱ旅館をおすすめする。
両館はそれぞれ鶴岡駅から車で十分、二十分の距離にある。
季節が五、六月ごろなら、山菜と日本海の魚、
それに土地の名産のタケノコ汁(孟宗汁)が食べられるだろうと思う。
東田川の酒は「鯉川」と「竹の露」が双璧。
これに絶妙のうま味を持つ旧西田川郡名産の枝豆「だだちゃ豆」があれば、ほかに馳走はいらない。
藤沢周平 平成3年「ふるさと賛歌」より『ふるさとへ廻る六部は』所収
-藤沢周平と湯田川温泉-
市井の人々の哀感や下級武士の生き様を描き時代小説で全国に多くのファンを持つ藤沢周平は、湯田川温泉の近く、旧山形県東田川郡黄金村(現鶴岡市高坂)の出身。
作家になる以前、山形師範学校(現山形大学)を卒業した彼は、湯田川村立湯田川中学校へ赴任した。九兵衛旅館の女将は、新任教師の藤沢周平(小菅留治)の教え子であった関係で、作家になられてからも帰省の折にはよく九兵衛旅館に泊まっていたとのこと。