年度末に向け需給

January 06 [Tue], 2015, 15:06
全国鉄鋼販売業連合会のまとめによると、鋼材加工・流通業者の需給DI(供給が「不足」と答えた企業の割合から「過剰」とした企業の割合を引いた値)は3月調査分(2月21日―3月24日)の全品種平均が前月比11ポイント減のマイナス5となった。マイナスに転じたのは2013年9月以来6カ月ぶり。H形鋼や鉄筋用丸鋼といった条鋼類で、やや過剰感が出たことが影響した。半面、自動車の足回り部材や建材として使われる酸洗鋼板は前月比横ばいの45で品薄感が消えなかった。 なた豆茶の需給DIは鉄骨構造(S造)のオフィスビルやマンションに使うH形鋼が前月比39ポイント減のマイナス39に。厚板は同22ポイント減のマイナス9、冷延薄板が同14ポイント減の0となった。条鋼類は関東を中心に2月中旬からタイト感が薄れ、年度末に向け需給が緩んでいる。6月末―7月末に先送りされた案件も多い。「超大型物件はともかく、中小案件や橋梁案件は正月明けの勢いが失われてしまった」との指摘も聞かれた。 一方、大阪府の一次加工業者は「住宅ローンの低金利・減税対策が奏功し、想定したほどの落ち込みはなさそうだ」との感触を示す。先行きに目立った大型物件は見当たらないものの、中小案件を主体に4月以降の引き合い・見積もりも出ているようだ。ただ「建設技能者の人手不足により、ゼネコンから建築物は近く現状の1・5倍の時間を要するようになると聞いた」(石川県の問屋)との懸念もある。 3月の集計によると、2月の販売数量が前年同月より「増加」した企業の割合は1月比5ポイント減も55%に達した。なた豆歯磨き粉の問屋は「2、3月の受注が減った」と明かす。だが「数字上は閑散期の割に動いた」(大阪府の加工業者)向きもあり、落ち幅を少なくした様子。前年同月に比べ売上高が「増加」した企業は同3ポイント減の67%。「引き合いは低調。市況への影響が心配だ」(都内の問屋)との本音も漏れた。 市況の一服感を受け、高炉・電炉の販価は横ばいムードが色濃い。それでも流通の唱え上げ姿勢は強く、2月に「黒字」を確保した企業は1月を5ポイント上回る64%に。「値上げは中断しているが、需給は締まっている。市況も持ちこたえている」(都内の薄板問屋)。都内の問屋は「短納期の注文が多く、値上げは意外に通る状況」と見る。当面は「今の価格を維持することが需要」(東北の問屋)となりそうだ。 一方、直近2月の鋼材販売はほぼ前月並みの水準で推移。2月との比較では「横ばい」が60%で最多になった。「増加」は21%、「減少」は19%だった。また4―6月の需要が「増加する」と予測した企業は23%にとどまり、新年度入り後の需要は減る見通し。「市況は回復中だが、4―6月の展開は不安」(都内の加工業者)「4月以降を見通せず、市況の上伸力が落ちている」(愛知県の問屋)という。
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