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2016年11月30日(水) 15時23分
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カントは1724年4月22日、東プロイセンのケーニヒスベルク で生まれた。13歳で母を亡くし、22歳で父を亡くした。地元の大学を卒業後は家庭教師をつとめ、のちに母校で講師になる。地元への愛が強く、他の大学から高い待遇で招かれても断り続けた。
生涯、哲学研究に励み1759年〜70年と、1781年〜98年の間、論文を発表し続けた。74歳までである。86年に啓蒙専制君主であるフリードリヒ大王が亡くなり、跡を継いだフリードリヒ=ヴィルヘルム2世の保守的な政策により検閲が厳しくなってしまい、94年になると宗教に関する講義や著作が禁止された。
カントといえば、真っ先に浮かぶのが『純粋理性批判』『実践理性批判』『判断力批判』この三批判書とよばれる著書だろう。哲人カントが平和論を語ったのはなぜか。
カントはこの著書を書くきっかけとしてプロイセンとフランスの間に結ばれたバーゼル平和条約に対する不信感があったと考えられる。
留保条款、予備条項(永久平和を不可能にするようなことがらの禁止をめざしたもの )、確定条項(世界平和が実現するための具体的な条件提示 )、補説、付録という構成になっており、
現代人の中には、同書で論じられていることを机上の空論だと批判する人も一部いるようだ。だが忘れてはならないのはそれが200年以上も前に書かれた平和論であるということだ。難解ではあるが空論でないことを証明するために具体的な方法が提起されている。


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カントが言わんとしていることを非常に簡単な言葉でまとめると、「戦争のない平和な時代はいつか来る。人間は自然とその目的に向かってゆっくりと歩み寄っている。しかしそれは祈ることによって達成されるものではない。この世界は、この世に人間が生まれた以上、平和を目的として進んでいく。自然がそうさせている。人間は、それに従って平和を目指さなければならない。」といったところだ。これを空論と呼ばせないための証明としてこの著書が成り立っている。実際に述べている内容は以下である。
・予備条項
1つ目は、将来の戦争の可能性を含んだ平和条約を認めないこと。それは疲弊のために一旦戦争を中断するための口実にすぎず、そんな条約をあてにするよりももっと平和へと向かう方法を考えることが必要なのだとカントは指摘する。
2つ目は他国を取得してはいけないということ。大国・小国に限らず継承・交換・買収・贈与いかなる形態においても、国家というものが人間の集まりとして社会を形成している以上、それを崩す行為は許されない。なぜなら国家は単なる領土だけをさすのではないからで、他国を物件のように扱うことは、国づくりをする上での根本的なルールを違反することになるからである。要するにカントにとって国家は道徳的な人格をもつものとして捉えられている。
3つ目は常備軍を廃止することだ。国どうしが互いに軍をもつことにより常に戦争の脅威にさらされているからである。また、軍を維持・拡大するために費用は増える一方で、むしろ平和なときの方が短期の戦争よりも苦しいという状況になり、軍自体が戦争を誘発してしまう原因になるからだ。
 4つ目は、たとえ戦争をするにしても、将来訪れる平和な時代において双方の信用を失うような、ずるがしこい行為はしてはならないということである。古代の戦争を褒めるわけではないが、最近の戦争ほど卑怯な手を使うことはなかっただろう。戦争はあくまで非常手段にすぎないのである。戦争状態であっても、ある程度の約束事があるし、少しは互いに信用を置いているはずであり、裏切り行為や条約を守らない行為が次の世代の世界における信頼も失ってしまっているのだ。これを取り戻すにはかなりの時間がかかるだろう。
・確定条項
5つ目は共和制をつくりあげることだ。この下では統治者は国民の賛成を得ずに戦争を始めることができない。国民が反対する限り、戦争は起こりえないのである。当時ヨーロッパではほとんどが専制君主国だったにもかかわらず、カントは戦争の道具として国民が使われることに強く反対していた。
6つ目は、独立国家の連合を作ることである。これは現代の国際連合の樹立によって達成されたと思っても間違いではないだろう。すべての国を併合するという意味ではなく、あくまでそれぞれ独立国家のままでいるのであるが、それは統治者と国民の声が双方で届きにくくなり、結果的に無政府状態に陥ることが予想されるからだ。
・第一補説
カントによれば「永遠平和は保証されている」のだが、いったい何に基づいてそのことが論証されているのか。それは、「自然」である。自然が永遠平和の実現を望んでいるというのだがそれはどういうことかというと、自然は、人間が平和を目指して進歩することを目的としているということだ。すなわち、私たちは平和を目指すためにここに存在し、自然もそれを見守り、時には助けたり争わせたりしながら平和を究極の目的としている。
カント曰く自然は、大きすぎる国が形成されることによって政治が行き届かないということがないように、言語や宗教によって細かく分かれた社会を作った。そして、人間が地球上の限りある陸地の様々な地域で生活できるように、民族同士を争わせてそれらを諸地域へと分散させた。さらに自然は、砂漠にはラクダを、雪国にはトナカイを、樹木の乏しい地帯には流木を、というように人間がそれぞれの地域の特性を生かしうまく生活できるような仕組みを作った。また通商という手段によって国同士に交流をさせ、平和的な関係を築けるようにしたのだという。このように人間に少しずつ平和への道を歩ませてきたのは自然にほかならない。
・第二補説

この論証によって、この著作は「机上の空論」と言われる必要がなくなるのだ。なぜなら「自然」によって永遠平和が保証されているからだ。これがカント的平和論の要点となる考え方なのである。
カントのいう自然とは、普遍的意思・公法・道徳・理性などの要素を含む。


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 NHKでもこの本が取り上げられた 。世界が不安定な状況にあると認識する人たちの間では注目されている。いよいよ平和について本気で考えなければならないという危機感をもってこの著書は有名になるかもしれない。

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2016年11月30日(水) 12時49分
はじめに


 世界には200か国以上の国があり、そのうち48か国は貧困国 とよばれ、貧困国でなくとも紛争をしている国は11か国あり 、治安の悪化・インフラの破壊・難民の増加といった弊害がおきている。日本のように戦争がなく平和な国もあればそうでない国もあり、戦争をしない国が増えたとしても一概に「世界は今平和である」とはいえない。
それにもかかわらず現代社会において、「平和」というテーマを真剣に考えなければならない機会は、ほとんどない。なぜなら、世界が平和になるにはどうしたらよいのか考えながら生きなさいというきまりはどこにもないからだ。あったとしても、いったいどこで誰が監視するというのか。他人のことなど知ったことではない。すべては個人が、自己判断によって平和活動に参加したり、平和をめざす政治家になったり、平和について述べた本を書いたりする。
自己中心的な生き方でも何不自由なく生きていけるここ日本では、これらの活動はいったいどれほどの影響を及ぼすだろうか。どんなに多くみても目に見えるほどではないだろう。
しかし人間が、人間として生まれた以上は、すべての人がそれぞれの思う幸せへと向かって生きていくことが許される世界をつくりたい、と願うことは不自然ではない。
ドイツの哲学者イマヌエル・カント(1724〜1804)も同じ考えだった。
彼は家庭教師や大学教授の職を経て、哲学に生き、晩年も哲学のことばかり考えていた。
この論文は、そんなカントが約200年前に書いた著書『永遠平和のために』の考え方をもとに、敗戦した歴史や原発問題という点でドイツと日本がどのように違うのか・そして互いに学びあえる可能性をもつのかを考えた上で、日本人であるわたしたちが平和に向けて何ができるのかを論じたい。

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