復帰に「待った」をかけたハービー

March 27 [Fri], 2015, 12:06
対照的に、周囲をうならせる剛球を披露しているのが、メッツのマット?ハービーだ。最速100マイル(161Km)を計時したこともある25歳は、13年10月にトミー?ジョン手術を受けた。

 昨季終盤、ハービーはすでにメジャー復帰を狙える状態まで回復していた。だが、首脳陣は復帰に待ったをかけた。チームはプレーオフ進出争いから脱落していた。手術から間もなく1年となる右腕の復帰を、焦る必要はなかったからだ。

 ここまでのところ、この「待った」は功を奏している。オープン戦4度目の登板となった22日のヤンキース戦では、5回2/3を2安打無失点とほぼ完璧に封じ込めた。今春は計14回1/3を投げ11安打2失点、12奪三振で、防御率1.26。試合では何度も98マイル(158Km)をマークし、手術前に勝るとも劣らない球威をみせている。

 ハービーのケースは、手術時期とチームの成績が、リハビリに大きく寄与した。仮にチームが優勝争いの佳境にいれば、若きエースの復帰を急いでいたかもしれない。首脳陣の割り切りも手伝い、ここまでのプロセスは順調そのものだ。

 明暗分けている2人のマットが示したテストケース。ダルビッシュは手術を行うことを表明した会見では「人と自分は違うと思っているので、自分は自分なりに新しいアプローチの仕方をしようと思っている」と話したが、やはり先人の経験談には耳を傾けるべきだろう。

 そうでなくても、レンジャーズにはトミー?ジョン手術の経験者が多数いる。藤川球児はもちろん、昨年はマーティン?ペレスとペドロ?フィゲロアの2人が夏前にメスを入れた。守護神のネフタリ?フェリスは12年8月に同手術を受け、術後2年が経過した昨夏に完全復活を遂げている。

 リハビリの経過具合によっては、復帰が来季中盤以降にずれ込む可能性も十分ある。それでも、焦りは禁物。投手という生き物にとって、投げられない苦しみは想像を絶するものだろう。そこをどれだけ我慢できるか。ダルビッシュの忍耐力が試される。

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