嫌われ松子の一生 

July 09 [Sun], 2006, 2:03
嫌われ松子の一生(上・下)
【幻冬舎文庫】
山田 宗樹


松子が殺人死体となるところから物語は始まる。
彼女の転落人生を描いた、幸せとは何なのかを考えさせる作品である。

この作品は、基本的に川尻松子とその甥、笙の視点から語られる。
このような手法の作品は、多い。
例えば「弟切草
あの作品も男女一人ずつの語り手が語っていくという手法をとっている。
ただ、「弟切草」では語り手の話の齟齬で恐怖をあおっていたが、松子では場面の切り替えなどに使われている。

さて、この手法では男女一人ずつという組み合わせが多いのはなぜだろうか。
理由は簡単だ。
言葉遣いによって、明確に場面が変わったことを知らせることができるからである。
これによって、とても話がスムーズに進むし、読む側としてもとても読みやすい。

手法の説明ばかりしていても面白くないな。

感想は、とにかく面白いに尽きる。
松子の凄絶な人生。
端から見れば彼女はとても不幸せである。
男に捨てられ、裏切られ、見捨てられ・・・。
お金のためだけにソープ嬢となるが・・・。
人を殺し、刑務所に入り、最後には殺されてしまう・・・。
しかし彼女は幸せであった。
幸せというのは結局、本人の気持ちの持ちよう。

愛はBubble、愛はTrouble ケド本気で愛してるフリしてよ。
松子は、愛を求め、とても幸せそうに生き、それが私にはうらやましく思えた。


もはやバイブルとなりつつある、私の最高の一冊。


絶対のお勧め!
2006年07月
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