KMFDM

June 14 [Sat], 2008, 11:15
このブログはシンセと音楽の話メインで書かせてもらってるので今日は音楽の、デペッシュモードの話でもしようと思う。

DMと聞いて思い出すのは、何と言っても17歳の頃だ。その当時付き合っていた彼女が大のDMファンだったのだ。だから部屋で音楽でも聴くか、となった場合、彼女がチョイスするレコードの中には必ずDMが混じっていたのだが、実は当時の僕はDMがあまり好きではなかった。

ある晩、4枚連続でDMをかけられた事があり、流石に苛立ちを隠せなくなった僕は、同じMUTEならこっちを聞こうよ、と、再生中のDMを止め、WIREに差し替えたのだ。

しかし、DM再生を途中で妨げられた事に立腹してか、彼女の反応はと言えば、「福間くんWIRE好きらしいけど、正直どこがいいのかわかんないんだよね・・・」だの、「なんか声がナヨナヨしてない?」といった非常に腹立たしいものだった。僕は昔から、というか特にIDEAL COPY以降のWIREの大ファンで、VOのコリンニューマンを敬愛していた程だから、その言動にむかつき、言い合いが始まってしまった。DMファンとWIREファンの不毛な口論の始まりである。

約30分にわたっての口喧嘩では収まらず、泥仕合の様相を呈してきた頃、それならばと彼女がコレクションしていた約100枚弱のDMアナログレコードをベランダに持ちだし、隣の小学校のグラウンドへフリスビーを飛ばす要領で投げたのだ。「キル・マザーファッキン・デペッシュモード!」と叫びながら。

当然「私のマーティンに、なにするの!」と拝み倒すような格好で髪を振り乱しながら止めに入ってきたが、「ふざけるな、こっちの方が余程ナヨナヨだろう!」と腕を振り払って遠投を続けたのである。

ならば負けじと、彼女もWIREのレコードを何枚も校庭のグラウンドに向かって投げ出したのだ。。。。号泣しながら。

・・・当のマーティン・ゴアにしても、コリン・ニューマンにしても、まさかこんな極東の島国、大阪の片田舎で、若い日本人男女が自分達の事で酷い争いをしているとは夢にも思っていないだろう。

それにしても、当時はどれだけ本気な奴らだったのか。。今となっては懐かしい思い出だ。
そして、当時の彼女には今も心から土下座をしてお詫びをしたいと思っている。

その翌朝、グラウンドには無数の塩化ビニールの円盤が、まるで現代アートのごとく複雑な幾何学模様を描き、朝日を反射してキラキラと輝いていた。やがて子供達が登校してくると、キャッキャと大はしゃぎでその円盤達を拾い集め、空高くほおり投げた。

だから未だに僕は、デペッシュモードの名を聞くと、あの日のグラウンドの光景を思い出さずにはいられないのだ。



WIRE / A HEAD 1987


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プロフィール
  • ニックネーム:福間創(フクマハジメ)
  • 性別:男性
  • 誕生日:1970年11月10日
  • 血液型:O型
  • 現住所:東京都
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幼少の頃よりのパソコンマニア。電子音楽全般に興味を持ち、十代後半からシンセサイザー、コンピュータを導入して作曲開始。 p-model,yapoosのシンセサイザーを歴任し2001年より自身のユニットsoyuz projectを結成。以降、バックボーンである電子音楽をベースにフロア~クラブ音楽に対応しつつ、決してそれだけに留まらないエレクトロ・サウンドを展開している。

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