~君の声〜 

May 23 [Wed], 2007, 22:02
「ネエ、コッチニオイデヨ」
そんな言葉が頭に流れ込んできた。
そんな言葉が流れ込んでくるたびに僕、西井公太は、一歩一歩端の方へと押し寄せて行く。
でもたまに、
「ダメ! ソッチハキミノイクトコジャナイ」
そんな言葉も聞こえてきて戸惑ってしまう。
(今日も無理かな?)
もう覚悟はできている……でも、何か未練がある。自分にないモノを求めているのか?
それとも、まだ怖いのか……。

――僕はなんのタメに生きているの?――
――僕の居場所はどこにあるの?――
(親友、僕はどうすればいいんだ?)
(君は僕を呼んでいるのか?)

君のトコロしかないのか……

「コッチダヨ、ボクハココニイル、ハヤクコッチニオイデ……コウタ……」

やっぱり君は僕を呼んでいるんだろう?
イ……マ……今行くからね。

「ダメ、イカナイデ」
……やっぱり誰かが……。
「ハヤク……ハヤク」
……でも……でも、あいつが呼んでいる、後一歩であいつのトコロに行くんだ。
止まるもんか……邪魔するな……今更もう止まれない……もう遅いんだ。

……サン……ニイ……い――
「公太! 逝っちゃダメ!」
この声は、僕を止めていた……君は……あー、僕の居場所は「ココ」にあったんだ。……でも……
「ありがとう」
最後に思いっきり叫んだよ。僕は逝くけど、最後に自分の居場所をきっと、求めていたモノを見つけて逝けるんだから……「ごめんね」……。
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