腹は減ってないか?

January 14 [Thu], 2010, 21:30
ミドリカワ書房「みんなのうた4"ever"」
















1月9日「マッハ弐」鑑賞後、
タワーレコード名古屋近鉄パッセ店へ。15:00。 

そう、ミドリカワ書房、
「みんなのうた4"ever"」発売記念インストアライブ。

いつものハマショウが流れたあと、
エレベーターに乗ってミドリカワ書房登場。
多くの客が登場前からエレベーターをちら見してるわけで、
私と同様に、リピーターが多い。

「CDが売れないんで、私もこうしてまわってるわけです」
とぼやきながら、歌い出したのは新曲、
微笑ましい自画自賛チューン「ミドシンを聴きながら」。

自賛か自虐のどちらかに振り切ったMCを挟みながら、
「大丈夫」「私の恋愛」「夢が叶った男」「だまって俺がついていく」と、
5曲をガツンとギター一本で歌い上げた後、
「あんまり歌っちゃうと、明日のライブに来てくれなくなるので」
なんて、ライブの告知をしてインストアライブは終わった。
教え子の成人式と同窓会がなければ私も駆けつけただろうが、
こればっかりはやむなし。

今回は、CDへのサインはなく、
ミドリカワ書房手ずから渡されたのはこんなサインカード。



















いいなぁ、ミドリカワ書房。

まあ、フツーに当たり前のこととはいえ、
今回は撮影禁止だったことが、ちょっと残念。

さて、この元旦、
世に問われた「みんなのうた4"ever"」。
ややルポライター的な要素は薄れたものの、
ネット依存の引きこもりを描いた「大丈夫」、
兄と妹の痛切な闘病記「妹の日記」、
いじめられっ子の転校を余分な説明抜きで
シンプルに描く「転校生」(「ごめんな」続編)など
シリーズ最終を飾るにふさわしく、長く愛聴できる曲が収められている。
ただし、登場人物や設定に集大成的な面があるため、
ビギナーにはまず「みんなのうた」一枚目から聴くことをお勧めする。

                   (桜桃社、2010年1月1日)

教師全員八つ裂き

Goodbye To Romance

December 17 [Thu], 2009, 23:11
曽我部恵一 「SINGS」
















ライブ会場で限定販売されていた
曽我部恵一によるカバーアルバムがリリースされた。

そのわずか8公演のツアーでは、
こともあろうに「犬山」に来るというので
あわててチケット入手に動いたものの叶わず、地団駄を踏んだ。
こうして一般販売されたことを
手放しで今、私は喜んでいるところである。

ちょっと手間だけど、全曲を以下に記す。

 1. How Can I Apply…? (THE TRASH CAN SINATRAS)  
 2. Sunday Mornig (THE VELVET UNDERGROUND)
 3. Last Caress (THE MISFITS)
 4. Goodbye To Romance (OZZY OSBOURNE)
 5. サイダー '73 (大滝詠一)
 6. No Fun (THE STOOGES)
 7. Here Comes Your Man (PIXIES)
 8. Like A Virgin (MADONNA)
 9. 時計をとめて (ジャックス)
 10. Blue Thunder (GALAXIE500)
 11. Yesterday (THE BEATLES)
 12. LOVE (JOHN LENNON)
 13. Stand By Me (BEN E KING)

深夜の事務所で、
ちっちゃなレコーダーを使って録音されたというこれらのトラックは
まさに「フォークギターを練習中の中学生が
ソングブックを見ながら練習しているよう」で、
これ以上ない優しい音色をたたえている。

オジーの「Goodbye To Romance」では、
ランディ・ローズのあの印象的なイントロもソロも
曽我部はまったくなぞろうとしていない。
それでいて、この曲の中心を完全に射抜いている。
そのことに、心底驚かされた。

私などMETALLICAのカバーでしか知らない
ミスフィッツの「Last Caress」も絶品。

         (ROSE RECORDS 、2009年12月4日)

いのちの水

December 16 [Wed], 2009, 22:30
SOUL FLOWER UNION 「AQUA VITE」












巷に溢れる凡百の「歌」と比せば
圧倒的な強度を保持しているとはいえ、
正直言って、シングルカットするような曲ではない。
清志郎とマイケルへの追悼カバーも、
ソウルフラワーにしては尖りがなく、まぁ時事ネタみたいなものだ。
曽我部恵一によるMIXも及第点。

でも、ソウルフラワーはこれでいい。

なんたって、
「潮の路」「もっともそうな二人の沸点」「日食の街」ですよ。
「もっとも」のギターの掛け合いには、そりゃしびれるっしょ。

ソウルフラワーには、新曲はもう出来次第、
ライブ録音とカップリングして、がんがんリリースしてほしい。

         (SOUL FLOWER RECORD 、2010年1月1日)

虚空を射抜く眼差し
ルーシーの子どもたち
どこよりも強い風が

虚空を射抜く眼差し

October 20 [Tue], 2009, 20:30
SOUL FLOWER UNION『EXILE ON MAIN BEACH』

















恐ろしいほどの演奏力を誇る
最強のライブバンドの本領発揮作。

ソウルフラワークリークとしては
何とも恥ずべきことに、ここ最近ライブに足を運べていない私は、
初めてライブアレンジで聴くトラック3「月光ファンファーレ」に
まずガツンと一撃を喰らうわけだ。

そして、「フリー、パレスチナ!」の掛け声で始まる
トラック9「パレスチナ」!
こんな曲を生で、スタジオ盤以上の先鋭さで奏でてしまうところ、
奥野さんの変幻自在のサイケデリックピアノ、やばすぎる。
ライブで歌いたいな、「ブーフェンヴァルト ビルケナウ」。
そっから、ジゲンのベースに導かれて続く
「極東戦線異常なし!?」への展開には体が震えた。

10年前のライブ盤『HIGH TIDE AND MOONLIGHT BASH』との
重複を極力避けたという選曲の意図を知っていても、
オールドファンとしては、本ライブ盤のリストを前に
「新しい曲ばっかじゃん」、なんて印象をもってしまうのだが、
オールドファンであっても、どの曲もイントロを聴いただけで、
すぐに全篇すらすらと歌えてしまうわけで、
このバンドが、確実に代表曲を更新していることに
あらためて気づかされる。

ひとつ処に立ち止まらないソウルフラワーに対して、
昔を懐かしんでばかりはいられないのだな。

出会えて良かった。 心からそう思う。

ならず者たちに乾杯!!

      (SOUL FLOWER RECORDS、2009年10月7日)


ルーシーの子どもたち

長い道のり まわり道

October 19 [Mon], 2009, 22:49
AC/DC『HIGH VOLTAGE』
















こりゃ、驚いた。

カセットテープで聴いていたころ以来、久しぶりに聴いてみたいと
(Metallicaのブートレグ「Shows From Japan/Korea 2006」がきっかけで)
軽い気持ちで買ったのだが、この2003年のリマスター版、
頬を往復ビンタされるくらいに、音質が向上されている。
タワーレコード帰りの車中でド胆を抜かれた。
これが33年前の音か。

まあ、ここで比較対象となる
あのころの私のカセットテープコレクションなんて、
ダビングのダビングのダビングで、ひどいものなんだけども。

私は、今、非常に充実しているライナーを読んで、
「IT'S A LONG WAY TO THE TOP」でギターと掛け合っているあの音が
バグパイプの音だということも初めて知ったAC/DCド素人だが、
1980年に不慮の交通事故でこの世を去った時、
ボン・スコットが33歳であったことを知り、
自分がはるかにその年齢を過ぎてしまっていることに、愕然としている。

  ('76年作品、SONY MUSIC、2008年デジパック・シリーズ1)

LONELY MEN

July 21 [Tue], 2009, 20:30
SOJI SHIMADA『LONELY MEN』

















本盤は、作家デヴューする前の1976年に(『占星術』刊行は1981年)
島田荘司御大が「SOJI SHIMADA」名義で
作詞作曲、ヴォーカルからジャケットのデザインまで手がけた
LPレコード「LONELY MEN」を復刻したものである。
ジャケットには「SINGERSONG ILLUSTRATER SOUJI SHIMADA」。
幻の名盤の復刻だけあって、なんと定価が¥3730である。

タイトルが同じ(正確には、似ている)ということもあって、
私がタイトル・チューンを聴いて真っ先に思い浮かべたのは
松田優作アニキの『探偵物語』である。
ホーンセクションで彩られていなくても、
工藤ちゃんの後ろで鳴っててもおかしくはない
渋くてシンプルなブルースである。
どことなく声もアニキに似ていないかと思ったが、
手もとにアニキのLPを吹き込んだカセットテープがないので、
検証はできない(仮にテープがあっても、私の部屋には
カセットテープデッキもすでにないのだが)。

トラック1「LONELY MEN」と
トラック9「一人で」が私のお気に入りである。

さて、本盤は全集を刊行中の南雲堂が細々と復刻しているのだが、
その南雲堂で先だって全集三巻刊行にあわせてサイン会が行われた。
むろん島田荘司全集のサイン会といえば主催はTRICK+TRAPである。
悔やまれることに、私は中体連を目前に控えて参加できなかったのだが、
TRICK+TRAPの戸川安宣さんにお願いをして、
友人経由で全集を購入させてもらえることになった。

さて、サイン会当日の7月5日、部活を終え、職員室で
汗だくのシャツを体にへばりつかせながらクールダウンし、
東京は新宿の南雲堂に思いを馳せていると、狙いすましたかのように
友人からエマージェンシー・コールが届いた。

「「LONELY MEN」が販売されているぞ!」

うほっ!

そんなふうに入手した、サイン入りの一枚。

家宝である。
     
       (NAN'UN-DO POLYDOR、1995)

あっ、そ、ピレ。

July 14 [Tue], 2009, 23:17
『KIDS BOSSA presents Michael Covers』

















齢14の時から、
ゴリゴリのヘヴィメタル・フリークであった
ぼくにしても、彼についてだけは
否定的言辞を発することはどうしてもできません。
なぜなら13歳のぼくは
彼とプリンスとマドンナ
(とネーナとデュランデュランとハワード・ジョーンズ)が
大好きだったからです
(当時のムードを出してみようとあえて片仮名で表記してみました)。

もちろん、気楽に現在の追悼ブームに
ほいほいと乗っかるほど浮かれてはいないつもりなのですが、
先日、タワーレコードの
ワールドミュージックのコーナーで
発見した本盤だけはここで紹介しておきたいと思います。

リリースのタイミングが幸か不幸か完全にかぶってしまったものの、
本盤は追悼カバー盤ではないでしょう。

アコースティックな音作りの上で
「プリンセス」なる十一歳のシンガポールの少女(未確認)が歌う
ジャクソン5から黄金時代の名曲の数々。

悪くない。

ところで、数年前に
少し年若い同僚とたまたま彼について話しているときには
まったく通じなかったのですが、
当時、「BEAT IT」のサビをもじって、
会話のなかの話題をさらっと流すときに、
「あっ、そ、ピレ」ってみんな言ってたよねぇ。

       (SMOOVE RECORDS、2009年7月8日)

ルーシーの子どもたち

June 25 [Thu], 2009, 23:33
SOUL FLOWER UNION 『ルーシーの子どもたち』















いつもこうだ。
中川敬のやることに
いつもぼくは「遅れ」てしまうのだ。

なんなんだ一体、この浮かれきったリズムは。
サンバかルンバか、もう全く
中川のお茶目ぶりには目も当てられない。
踊っちゃうじゃないか。

で、歌う唄が

  直立二足歩行 ルーシーの子どもたち
  甘いキッスと 酩酊の 完璧な夜を!
  裸のドランク・モンキー ルーシーの子どもたち
   
ですよ。

参りました。

さらに、二曲目が
ジゲンがヴォーカルをとる「秋田音頭」ときたもんだ。
やばい。これはやばい。
ジゲンのベースはもちろん、
中川の三線も、奥野さんのキーボードも
新加入の高木克のギターも(!!)、
すべてが滅茶苦茶、跳ねている。
パルチザンのライブでやっていたのはこの曲だったか。
これはSF版「アイヌ・プリ」に匹敵するはじけっぷりだよ。

そして、三曲目が
洋子さんの「ミシシッピ・ガッデム」。
真の意味で、感無量。
いかん、ちょっと涙出てきた。

ああ、追い打ちをかけるように、
(この言葉がこれ以上似合う場面をぼくはここ十年知らない)
ニューエスト・ナンバー「乳母車と棺桶」「こたつ内紛争」のライヴ。

で、しまいにガザ空爆へのプロテストとしての
「パレスチナ」のニュー・ミックス。
いつでも歌えるのに
ライヴに行けぬ我が身が恨めしい。


最後に、本盤のタイトル・チューン「ルーシーの子どもたち」の
理解の補助線として、島田荘司御大の、あまり話題になっていない
知られざる大傑作『ネジ式ザゼツキー』を挙げておこう。

       (SOUL FLOWER RECORDS、2009年)

どこよりも強い風が
不器用にそれなりに踊るよ
明日のために 本日も祝杯を
喧噪のしじまでは祭りを待たされる
風に逆らう 魂の花!
空に夢
人生は(ホントに)素晴らしい!

病は気からだぜ、ベイビー!

June 11 [Thu], 2009, 23:19
『ROCKIN'ON JAPAN特別号
 忌野清志郎1951〜2009』読了

















極私的な思い出を記せば、
我が家の家具調テレビのなか、
『ルージュマジック』で坂本教授と
乱痴気騒ぎをする清志郎は大嫌いだったし、
細野さんと組んだHISあたりも
なんだかなと笑っていた。

RCには世代的には乗り遅れていた。
初めてまともに聞いたRCはラストアルバムで、
「I LIKE YOU」「あふれる熱い涙」といった名曲に続いて
清志郎は「Rock'n'roll Showはもう終わりだ」と歌っていた。

そんなぼくが清志郎の多くの作品のなかで、
狂ったように愛聴しているのはTIMERSと十字架シリーズだ。
TIMERSにはただただ平伏すのみ。
十字架は「人間のクズ」と「警察に行ったのに」が
極私的な経験と心情にありえないくらいにリンクし、
ぼくの人生のテーマソングと化している。

忌野清志郎、REST IN PEACE。

ところで一太郎では
「いまわのきよしろう」は変換されなかった。
JUST SYSTEMには猛省を望む。

   (ロッキング・オン、2009年6月5日初版)

どこよりも強い風が

May 11 [Mon], 2009, 22:36
 NEWEST MODEL&MESCALINE DRIVE
  『EARLY SOULFLOWER SINGLES 』


 さきのソニーからのベストといい、
 今回のキングからのベストといい、
 なにを今さらのベストであるのだが、
 「MD結成25周年記念」と銘打たれるように、
 たしかに長い歴史をもつバンドとなっているために
こうしたベストも新しいリスナーには必要なのだろう。

ん、新しいリスナー!?

そうなのだ。
ライブで大学生くらいの若い観客を見るにつけ、
かつてのように「JAPAN」の表紙を飾るわけでもなく、
今となっては記事を探すのに苦労するくらいであるのに
この子たちはどのようにしてソウルフラワーと出会うのだろうと
へんに不思議に思ってしまうのだが、
こうしてメジャーからベストがリリースされるということは
ホンモノの音楽を聞き分け、ソウルフラワーと出会い、
ニューエストやメスカリンまで辿ろうとする
新しいリスナーが着実にいるのだろう。

さすれば、ソウルフラワー党の党員拡大に異を唱える必要はなく、
ただただ諸手を挙げ、私は喜ぶ。

私は「英雄と凱旋」デモ一曲でも充分。
「確かにデモだな」という曲ではあっても、
まぎれもなく〈あのころ〉の曲だ。
歌詞もメロディも中川の声も、〈あのころ〉のものだ。

       (King Records、2009年3月25日)

不器用にそれなりに踊るよ
明日のために 本日も祝杯を
喧噪のしじまでは祭りを待たされる
風に逆らう 魂の花!
空に夢
人生は(ホントに)素晴らしい!
Click me!
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